
シングルスは丸山がベスト8の結果を残す/全日本学生シングルス選手権
<男子>
▽順位
丸山――ベスト8
米澤――3回戦敗退
王者の勢いを止めることはできなかった。丸山は4回戦までを無難に勝利すると、準々決勝の相手は早大のエース船水。「三冠を阻止しようという気持ちで臨んだ」第1ゲーム、ジュースにもつれ込むが、丸山がクロスに決め切ると幸先よく先制に成功した。その後もゲームカウント3-2とリードを奪うが、つづくサービスゲームを4連続失点であっさり落としてしまう。迎えたファイナルゲーム、ボレーを決めるなど序盤で5-2と大きくリードする。マッチポイントで迎えた6-4の場面、決定的な場面で放った丸山のボレーは惜しくもアウト。「決められていれば勝てたし、決められないから負けた」と勝利がするりと逃げていった。その後、7-6と再びマッチポイントを握るもミスが重なり、最後はダブルフォルトで敗れた。
ルーキーらしい勢いのよさを見せつけた。団体戦、個人戦ともに1年生の活躍が光り、着実に実力はついてきている。「早稲田に勝つという目標は変わっていない」(立木雅也・農2=中京)。今大会で4年生は引退。平井裕之(国際3=高崎健康福祉大学高)新キャプテンのもとで、打倒早稲田に燃える新生明治の秋が始まる。
<女子>
▽順位
望月――3回戦敗退
西永――2回戦敗退
ダブルス王者に連日での敗戦となった。望月が3回戦で迎え撃った相手は今大会選手権で優勝を飾った神戸松蔭女学大の後衛、志牟田。臆することなく攻めた望月だったが、「相手の方が思い切り打っていたし球にも気持ちがこもっていた」と精神面でも相手に一歩先を行かれた。ゲームカウント2-3で迎えた第6ゲーム。3点を先取し、あと1点取れば首がつながる状況に。しかし「大事なポイントでミスが出てしまった」とネットに阻まれ失点を重ねる。最後は相手にリターンエースを決められ相手側の歓声でゲームが締められた。
課題ははっきりしている。精神面に加え今回は基礎的な体力面でも相手にリードされていた。「体づくりのためにトレーニングをしっかりやる」と望月は根本からの鍛え直しを誓った。インカレ6日間の長丁場を終えたチーム。来年の夏に真価を見せつけるため、齊藤香純(政経3=昭和学院)を新キャプテンに迎え再び牙を研ぐ時が始まろうとしている。強豪への挑戦の気持ちを忘れずにこれからの練習に臨んでいく。
[前田拓磨・曽我怜平]
試合後のコメント
丸山
「本トリで船水さんと当たることがわかっていたので、とりあえず、そこまではしっかり勝って、相手がシングルスを勝てば、三冠(シングルス・ダブルス・団体)なので、それを阻止しようという気持ちで臨んだ。最後の6ー4のマッチ(ポイント)で 最後のボレーで決められなかったのが、決められていれば勝てたし、決められないから負けたんで、そういう所でもうちょっと気持ちの面で、声を出したりして思いきってやっていれば勝てたなと思う。(今日の調子)ダブルスの二日目の初めに負けて、気持ち的にもあとシングルスだけなので頑張ろうという感じで昨日今日やってきて今日は昨日より足も動いて体の調子的には良かった。(サービスの調子は悪かったのか)風があって難しいのもあったが、気持ち的にもちょっと弱気で入れにいくことを考えたりしていたので、もうちょっとラケットを振っていけば、入っていたし先に攻められていたと思う。(4年生が引退した後の心境の変化)4年生の人が支えてくれていたので、そういうところで、自分達が思いきって出来た所もあるので、3年生に替わってどう変わるかは、わからないが自分達も一つ上になるのでもっとしっかり上の人とまとまって、一丸となってしっかりやっていくことになる。(秋からの目標)団体戦も負けてしまって、全部勝てていないので、もう一回秋リーグから早稲田にむかっていってしっかり勝てていければいいと思っている」
米澤要(営1=能登)
「ダブルスでの3位があったが、気を切らさずしっかり試合に集中したいと思ってシングルスに臨んだ。ダブルス3位というのに少し満足してしまって、シングルをちょっと妥協してしまったというか、そういう所があった。その点、船水さんはダブルス優勝しているのに、シングルもしっかり強いという所が尊敬出来る。そういう所が大事だと思った。(ゲームポイントをとってからの連続失点)そこが甘かったというか未熟。リードしてからのポイントがとれないのは未熟だと思った」
望月
「(対戦相手が昨日負けた相手)同じ選手に負けてしまったって言うのは悔しいが、相手の方が思い切り打っていたし球にも気持ちがこもっていたのでそういう部分を見習って自分を磨いていきたい。(敗因)思っていたところに球が飛ばなくて大事なポイントで簡単にミスが出てしまった。ゲームの流れを持ってくるのに難しかったかなと思う。(インカレを振り返って)日程的には長い大会だったが団体戦2日間が短かった。長かったようで短かった。個人戦も結果は出たのですが実感がまだわかない。また、もっと4年生とプレーしたかったなと思う。(これからシングルスをやる上で)相手の方が体力的な問題で総力があり上手だと思う。冬場に入っていく上で体づくりのためにトレーニングをしっかりやって夏に戦い切れるような体を作っていきたいなと思う」
関連記事
RELATED ENTRIES