女子は日体大に敗れ悔しいベスト4/東日本大学対抗競技大会

2016.07.11
 悔しい準決勝敗退となった。舞台は全カレの前哨戦でもある東日本大学対抗戦。東日本の実力校が集う中、シード権で2回戦から登場した明大は初戦の茨城大戦を2―0と難なく勝利。続く準々決勝の東女体大にも勝利し、このまま決勝進出を決めると思われたが2部リーグの日体大に0-2で敗れベスト4に終わった。

 決勝進出への扉は固かった。準決勝の相手は2部リーグの日体大。1番手の齋藤香純(政経3=昭和学院)と鈴木梨沙(商1=和歌山信愛)ペアが「一度崩れたら流れを持ってこれなかった」(鈴木梨)と不完全なコンディションの中の対戦。「向こうの方がしっかりしていた」(齋藤)と日体大の全力のプレーになす術がなくゲームカウント1―5と大敗を喫した。続く2番手の髙橋勅有(商2=国本女子)・西永りな(法2=鈴峯女子)ペアも同じく1―5で敗れ、チームカウント0-2で試合終了。「(東女体大戦の勝利で)チームが油断してしまった」(小谷真由・営2=米子松陰)と実力を出し切ることができなかった。
 そんな中、同じ1部の常連校の東女体大には2-0で勝利と健闘。1番手の齋藤と鈴木梨ペアがはじめこそアウトや相手の好プレーに翻弄され失点を重ねてしまったものの、ゲームカウント1―2で回ってきた4ゲーム目に流れが変わった。鈴木梨が相手のレシーブに俊敏な反応をしボレーで着実に点を重ね、齋藤も負けじと強烈なストロークを決める。結果5―2で勝利し次の望月友美佳(営3=加藤学園)・小谷ペアにバドンを託した。シーソーゲームが展開された3試合目では、最初の2ゲームは先取するも「途中崩れてしまい自分のことでいっぱいになってしまった」(望月)と体制をうまく戻せず失点が目立つようになった。しかし、最後は持ち前の粘り強さで勝利を引き寄せ5―3で東女体大に競り勝った。

 今大会で課題は多く見つかった。技術面では崩れた時の対処の仕方。また「試合に出ている人がベンチの人の分まで戦うという気持ちを持つ」(小谷)と精神面での課題も見つかった。8月に迎えるインカレで4年生は最後の試合となる。「4年生のためにもやるべき事をしっかりやる」(齋藤)とモチベーションは高い。「みんなでてっぺん取りに行きたい」(望月)。今大会での結果は来る8月インカレへの起爆剤になったはずだ。選手たちの今後の活躍に期待したい。

[曽我怜平]

試合後のコメント
齋藤

「東インカレはインカレのための中間地点だと思ってやってきたのでしっかり心がけて試合した。(ベスト4という結果)結果はあとからついてくると思って自分がやるべき事、みんながやるべき事をしっかりやっていこうという形でプレーした。でももう少し自分の仕事はできたかなって思った。(東女体大について)私が戦ったのはリーグ戦の時と同じ相手。相手は関係なくあまり気にせずやりたいことをやったが2、3ゲーム目で自分が崩れてしまった。流れが向こうにいってしまったがペアがしっかり決めてくれて最終的にはいい形になった。(日体大について)2部だがやってくるところはしっかりやってこられたので自分が先に崩れてしまい負けてしまった。向こうの方がしっかりしていた。自分的には余裕を持ってやっていたつもりだが向こうに先手を取られてゲームが進んでいたから結果的に5ー1で負けてしまった。次のインカレは4年生が最後となるからその4年生のためにもやるべき事をしっかりやって最終的に結果がついてこればいいかなと思う」

望月
「6月はキャプテンがいなく、大会もなかったので維持を大切にしていた。でも徹底できていなくてそこが今回の試合に出たと思う。今大会は早大とは反対の山で組み合わせは悪くなくて決勝も行けるところにはいたと思うが結局行けなかったのは満足出来ない。いつもよりは成績はいいが試合内容は良くなかった。日体大戦の敗北はチームが一つになれていなかったことが要因。チームの雰囲気をもう少しうまく出来るとよかった。まとまるには試合に出られない人への感謝の気持ちや思いやりを大切にしたい。この試合で高橋・西永を起用したのは団体戦に出ておらず使いたいという思い。東女体大戦は入りは良かったが途中崩れてしまい自分のことでいっぱいになってしまった。そこで崩れてしまった時の対処の仕方とかプレーの間のとり方が今後の課題だと思う。ここをインカレまでに修正していく。今、4年生が中心になって動いてくれている。自分も思いっきりプレーをしたいし、みんなでてっぺん取りに行きたい」

小谷
「この大会は春リーグで3位になったので上位を目指して優勝しようという気持ちで頑張ってきた。結果として、1部の東京女子体育大学には勝ててよかった。でも2部の日体大に負けてしまって強いところに勝ってもそこでチームが油断してしまうのが甘かったなと思う。負けたくない相手に2ー0で負けたのは悔しい。その日体大には向こうの1番手とダブ後を当てるオーダーで高橋・西永を2番手にしたが外れてしまった。チームの課題としては試合に出ている人がベンチの人の分まで戦うという気持ちを持つこと。これを意識してインカレで優勝できるように頑張る」

鈴木梨
「この大会はペアで合わせる時間が少なくて、一度崩れたら流れを持ってこれなかった。ベスト4は悔しかった。東女体大はいい展開になって雰囲気もよかったのだが二試合目が取り切れなくてそこがダメでした。日体大は自分の持ち味を出せなくて、流れもこなかった。しっかりと点を決めきれなかった。流れを呼ぶには勢いが必要。これが足りなかった。次のインカレには課題がたくさん見つかったのでそこを克服する。技術面とメンタル面では1年生らしくやっていきたい」