
早大の壁越せず 男子はベスト4で終わる/東日本大学対抗競技大会
因縁の相手とぶつかった。準決勝まで勝ち上がった明大の相手は過去何度も苦しめられた強豪・早大。最初に迎え撃ったのは米澤・中平によるルーキーペア。米澤の死角を突くボレーや、中平の前衛の横を抜ける強烈なストロークなどで1ゲームを先取すると、7割強の高確率で決まるファーストサービスで攻撃のリズムを作り出す。最後までその勢いをとめることなく5-1と快勝。「一番手で、ムードを作るのが大事なのでチームを盛り上げようという気持ちで入った」(米澤)と、その役目をしっかりと果たした。
しかし、2回戦から負けなしの丸岡俊介(政経2=尽誠学園)・丸山海斗(政経1=上宮)ペアが序盤からつまずく。丸岡自身も「攻撃力もあって一人で全部取れる」と評する相手後衛の船水(早大)に攻めのボールをことごとく返され、焦りからかミスも重なる。終始ペースをつかむことができず、1-5で敗れる。続く3番手の立木雅也(農2=中京)・平井裕之(国際3=高崎健康福祉大附)ペアも弱点とする入りに攻めこまれ、2-5で敗北。昨年のベスト4という記録を塗り替えることはできなかった。
問題点も光明も見えた。今回、悔しい結果に終わった丸山は「もっと自分で時間を作れたと思う」と、敗因が練習不足にあると分析した。一方、立木・平井ペアは先に3ゲームを取られたものの、「自分が打つだけじゃダメだと思って、割りきってロブとかを使った」(平井)と戦略を変えたことが功を奏し、その後2ゲームを奪取。新たな攻めの展開を見つけた。
大学対抗戦の後は3日間にわたってシングルス、ダブルスが行われる。「今からインカレを意識して個人戦に取り組みたい」(立木)と8月のインカレにも気持ちを向けている。次なる目標へ、部員たちの歩みが止まることはない。
[三ツ橋和希]
試合後のコメント
平井
「(早大戦の敗因)入りがうまくいかなかったからという所が敗因。(課題)やっぱりレベルが上がってくれば、サーブの威力も上がってくるので、それを自分はまだミスするレベルなので厳しい所に返してその次で行けるように。まず入りが弱いのでそこをしっかりできればいいプレーも出る。インカレに向けて勝てる所まではしっかり勝ちたいし、ちょっと強いなと思う相手にもいい勝負ができたらいいなと思う。(春リーグからの取り組み)自分はサーブが遅いのでとりあえずサーブの威力とセカンドレシーブ、ツイストとかを重点的にやった。(インカレの目標) ずっと自分が入学してから16強、2日目に残れていないので、なんとかベスト8、4に入ってもう一回早稲田に挑戦したいと思う」
立木
「(早大戦の敗因)敗因としては、先にゲームとかポイントを取られて先行されたこと。そこから頑張って追いついても結局はポイントが離れているのでゲームとかポイントを取られてというのが敗因。(課題)最後らへんのゲームで自分がもう打つだけじゃダメだと思って、割りきってロブとかを使って展開を増やしていくというテニスをしたら結構ポイントが取れて、後半はそれで流れが良かったので、始めは打ち込んであとからそのまま回して展開を作るということが通用することがわかった。(明日からの抱負)シングルスは、岐阜国体の青年男子選手を狙っているのでそれを視野にまずシングルでは上位入賞を目指して、ダブルスはダブルスの結果とかもインカレに繋がってくると思うので今からインカレを意識して個人戦に取り組みたい。(インカレについて)まずは自分から攻めていくことを第一にして、そこから展開とかを作っていって考えたテニスをしたいし、あと体力が自分にはあまりないので、そこで集中できなかったりする時があるので、今は体力強化に取り組んでインカレの時も競った時に考えられるようにしたい」
丸岡
「(早大戦の敗因)相手の方が実力は上で、先に攻めないと勝てない部分で、防御で丁寧にロブとか打ちにいって先に攻められた展開になって苦しい展開だったので、先に攻められたなかったことが敗因。(船水・星野ペアについて)船水は攻撃力あって一人で全部取れるし、苦しい場面になったら前衛も使うことができるので、崩れにくいペアという印象。(この一カ月で変わったこと)1週間チャイナカップ行ったり、次の週も国体合宿行ったりして、テニスしかしなかった一カ月でテニスに集中できて、調子がどうとかじゃなくて試合でも切り替えるところはしっかり切り替えてできたと思うので、インカレに向けてもうちょっと練習量を増やしていかないと、体力も必要になってくるので、しっかりインカレに向けて頑張っていきたいと思う。(シングルス、ダブルスの大会に向けて)シングルスはそんなに得意じゃないので、それなりに頑張って、ダブルスは関東を優勝して、周りからもそういう目で見られると思うので、優勝目指して頑張りたいと思う」
中平
「(早大戦の勝因)自分から攻めていけて、それで相手が結構ミスが多かったので、サーブとかも結構入って自分たちのペースでできたのがよかった。(サーブ)特には練習してないけど、サーブが結構得意というか入らなかったらストロークのリズムとかもおかしくなるので、ファーストは自分が意識してるところをしっかり練習とかでもやった。(この一カ月での変化)チャイナカップとかでもリードしたときに自分から攻めていけないとこがやっぱりすごく言われたので、リードしてても自分から先に攻める気持ちを意識する、そういうところが変わった。(シングルス、ダブルスの大会に向けて)シングルスはそんなにできない方じゃないので、ベスト4とかを狙って、ダブルスでも強いとことも当たるんですけどそういったとこを倒して頑張っていく。(8月のインカレに向けて)これからインカレに向けてちょっと時間が空くので、その空いた時間を調整の仕方とか、しっかりやっていってベストな状態でインカレに望んで、インカレも自分のテニスを貫いて、最後までやって優勝目指して頑張る」
丸山
「(早大戦の敗因)練習不足って言えば言い訳になるけどもっと自分で時間を作れたかなと思う。(見つかった課題)高校生のときは練習できてたのでしっかりやれてたけど練習を空けないように、自分のプレーを忘れないようにすれば、もっとちゃんとできると思う。(シングルス、ダブルスの大会に向けて)団体戦負けてしまって個人戦も大事だけど、個人戦に向けては調整しながら今からインカレに向けてしっかりやっていきたいと思う」
米澤
「(早大戦の勝因)一番手で、ムードを作るのが大事なので、チームを盛り上げようという気持ちで入ったのと、チームの早大を倒すという雰囲気が最初からあったので、そういう力にも押された。(この一カ月で変わったこと)チャイナカップに行って、韓国の選手に負けたけど、日本の選手より全然上がいるんだなってことを思った。(シングルス、ダブルスの大会の目標)勿論優勝を狙いにいく。マッチポイントを取ってから自分で決めるという意思が弱かったので、そういう気持ちを作って決めれたらいいなと思う」
関連記事
RELATED ENTRIES