山田が18年ぶり個人優勝! 2年生が大躍進を見せる/全日本学生選手権

2016.07.04
 強い気持ちが頂点へと導いた。1回戦から登場した山田凌。多くの試合が延長戦までもつれ込み、苦戦を強いられる。それでも落ち着いて自分の剣道を貫き続け、迎えた決勝戦。試合中盤には貝塚(日体大)にコテに対してメンを決められ、後がない状況に。しかし、「優勝したいという執念で」(山田凌)あきらめずに攻め続けた山田凌は試合終盤で立て続けにコテを2本奪い返し、見事に優勝を果たした。
 初出場ながら大活躍を見せた。自身初となる全日本出場を遂げた千田。3回戦での関西選手権優勝者、米(近畿大)との対戦にも「余計なことは考えなかった」と動じず、順調に勝ち進んだ。惜しくも準々決勝では延長戦でメンを決められ1本負けに終わるも、大学初の大舞台でその存在感を示した。

 秋に控えるのは団体戦だ。今回大活躍を見せた2人も「団体戦で優勝したい」と口々に語る。2人の若き力と、それを支える先輩の力で、一丸となった明大がどこまで躍進するのか、今後の剣道部に注目が集まる。

[高野夕]

試合後のコメント
山田凌

「(今の気持ちは)うれしいという気持ちが強い。関東でのベスト8という結果は自分でも少し満足のしない結果だったのですが、優勝するためにこれまで練習してきたかいがあったのかなと思う。(決勝で先に1本とられたが)優勝したいという執念で2本とれたのかなと思う。(緊張は)1試合目では緊張で少し体が重かったのですが、2試合目に自分の思い切った技をできて、そこから気持ちが変った。(注目が集まる中プレッシャーは)感じないようにしていた。感じてしまうと試合ができなくなってしまうので。(長時間の試合が多かったが)個人戦は我慢比べということを教わっていたので、延長が長くても自分が勝つという気持ちでずっと挑んでいた。(チームの支えは)上下関係もあるのですが、その中で仲良くしていただいて、このような結果が出て、皆が喜んでくれるので、明治大学にきて本当によかったと思える時間だった。(今後の目標は)関東でも全日本でも、個人でも団体でも優勝が取れるようにこれからもっともっと練習して頑張っていきたい。」

千田
「(今の気持ちは)悔しさ半分、嬉しさ半分。(関西選手権優勝者との試合前は)自分の剣道をやろうと、余計なことは考えなかった。(ベスト8という結果について)入賞することが目標で、最低条件だと思っていたので、想像通りとも言える。(今回の試合では)粘り強さが自分の強みで、そこを出せたのでよかった。(団体戦に向けて)関東では優勝することしか考えてないので、そのために頑張りたい。(残りの大学生活の目標)3、4年生のどちらかの全日本で優勝できればなと思っている。」