
菊地、河西ら好成績収める インカレ出場へ/関東学生フィールド個人選手権
フィールド戦で鮮烈デビューを飾った。今大会がフィールド初参戦となった菊地。「点数よりもやるべきことをやろうと思った」(菊地)と、あくまで自分のプレーをすることを目標に掲げ、今大会に臨んでいた。しかし、前半戦でいきなり全体の7位に付ける150点をマークすると、「少し集中力が切れてしまったが、立てた目標の点数には到達できた」(菊地)とその後も射を見せる。終わってみれば明大女子トップとなる293点、全体9位に位置付け、試合を終えた。インカレ出場をほぼ手中に収め、次期女子リーダーとしての強さを証明してみせた。
まだまだ後輩には負けられない。王座を終え、現役を退いた河西だが、その実力は依然として衰えない。十分な練習ができていない状況ではあったが、「絶対良い点出してインカレに行くぞと思っていた」(河西)と誰よりも強い気持ちで臨んだ今試合。明大女子では菊地に次ぐ286点をマークし、全体11位の好位置に付けた。悲願のインカレ出場へ、得意のフィールドで有終の美を飾る。
次なる目標へ駒を進める。リーグ戦、王座を終え、「インカレターゲットの方も行きたい」(牧口和樹・政経3=明大中野)、「安定して高い点数の取れる選手を目指したい」(吉原彩夏・文2=県立蕨)など、それぞれに次なる目標ができつつある。自身の理想に近づくため、選手たちは練習にまい進する。
[藤田幸大]
試合後のコメント
佐藤瞭平主将(法4=世田谷学園)
「就活が終わってから少しずつやっていて、1日1時間、週4くらいで練習してきました。去年のこの大会で1点足りずインカレいけなかったというのがあったので、結構目標にしていました。結果は全然駄目でしたね。体力が落ちていて後半6ポストくらいは震えながら、何回も引きなおしたりして同じチームの人たちに迷惑をかけてしまいました。きつかったです。8月のターゲットまであと2カ月もあるのでしっかりと戻して、アーチェリーに打ち込む最後の2カ月間だと思うので、専念していこうかなと思います」
荒木慎也(政経4=明大中野)
「自分のためにやる、明治の一人ではなく、自分の今の実力を試す試合として臨みました。色々と考えてリーグ戦でやってきて、自分一人でどこまでできるかなと。少ない練習量で社会人になってどれだけ点が落ちるのかというのを試したかったし、どれだけ自分のモチベーションが保たれるかというのを試したかったというのもあります。個人でやって今まで以上の実力が出せたので、やっていけば、まあ体力は必要ですけどそんなに苦ではなかったです。少ない練習量でこれだけ通用するというのは証明できたかなと思います。基本に忠実に、弓を軽くしたり、中級者くらいに戻して無理をしないように射とうと心がけて、点を出すというよりも一定のペースで一定のことをしながら射つよう心がけていました。もう全然期待以上の点が出たかなと思います」
船戸康弘(文4=明大中野)
「(今回が自身最後の大会)去年インカレのボーダーの真下で、自分の上からインカレ出場だったのでどうしても出場したいなと思いまして、結構力を入れて練習はしていました。ただ就活などもあって練習量が減ってしまって集中力ももたず今日は不甲斐ない結果に終わってしまったかなと。自分たちの代は特になんですけど、練習しないと本当に下手になるので、練習をしっかりしてオーソドックスに当てる代なのでやっぱり矢数は大事ですね。山登っていても体力持っていかれますし。前半はリラックスして、体をスムーズに動かすことだけを意識してやって、そこは点数伸びなかったんですけど後半は前半の感覚を生かして20点近く伸ばすことができました。良かったかなという感じなんですけど目標点には届かず、でしたね。(4年間の競技を終えて)やっぱり最後にインカレ出たかったなという思いがあるのでとても寂しいです。でもやっぱり同期とこれまで一緒にやれたのがとても楽しかったです。同期ももちろんですけど後輩がこれからどんどん試合シーズンになっていくと思うので機会があったら応援にいって、OB感を醸し出したいなと思います(笑)。他大に比べて一体感も強いと思いますし、自分もその一端を担えればいいかなと思います」
牧口
「去年インカレいけているので余裕で突破して全日本の点取れたらなとか思っていて、ただただ緊張することもなく通過点という感じで臨んだつもりでした。(競技中もリラックスできた?)それが全く違くて、最近腕に当たってしまうことがあって、そうすると全部下に行ってしまうんです。前半は点が悪くインカレに行けるような点じゃなくて、それで知り合いの人に聞いて良くなったので後半はインカレは行ける点は射てました。結果としては良いんですけど内容が良くなくて、最後のエンドが近い距離だったんですけど、3射で8点しか射てなくて、そこでもう少し舞い上がらず射てたらもっと安心できたところはあったりです。去年のインドア予選もそうだったんですけど、インカレ行けるかもしれないというところで点を落としてしまって結局いけなかったということがあったので、そこからまだ成長できていないところがあるなと思います。それは経験でどうにかするしかないので、自分そこまで結果も出せる選手じゃないんですけど、内容とかプレーの質を上げていきたいと思わされた試合でした。選手には2パターンあると思ったのが、上手い選手と強い選手は別だと思って、自分もそこまで上手い選手じゃないんですけど、上手い選手は点は出せるんですけど勝負に弱いんですよ。ただ強い選手はもちろん点も出しますけどトーナメントだったり試合の時に自分の力を十分に発揮できるというか。まだ上手い方にもなれてないと思うんですけど勝てる選手にまだなれていと思うので、射形の課題とか見つかってきているので、それをインカレの本番に向けて直すのと、それよりも前に個人戦があるのでそこまでに調整して、インカレターゲットの方も行きたいなと思います」
森田悠史(理工3=関西大倉)
「インカレフィールドに目標設定していたんですけど、去年とあまり変わらない点数でたぶんいけないと思います。この反省点を生かして個人戦につなげていけたらと思います。自分は試合で引き戻しが多く時間の使い方が悪いといつもコーチから言われるんですけど、今回もそれがだいぶ大きく出ちゃった試合で、今回は時間制限は特にないので射てたのは射てたんですけど、弱気になる、長いこと待ってミスするみたいな悪い部分が出て局所的に点数が下がってしまい、結果あまり振るわない点数になってしまったと思います。ターゲットに切り替えて調整していこうかなと思います」
高田
「自分は今年のインカレインドアに出場することができていたので、目標としてはインカレ3種目全部出たいので結構ガチで取り組みました。一応練習にも2回ほどいって、この試合である程度射てるようにはしました。前半が例年のインカレボーダーくらいだったんですけど今年上がりそうで、これじゃ駄目だと思って後半16点くらいアップして確定くらいの記録を後半出せたので良かったかなと思います。射形的な面ではなくメンタル面で、うちの同期が急成長している子が多くて、自分は今年入ってからずっと苦しんでいたのでここは何があっても貫禄を見せつけろと先輩に言われていたので、頑張って貫禄を見せつけるぞと。気合いで頑張りました。インカレフィールドは一応出られるとは思うんですけど、インカレインドアと違ってフィールドは強豪の近大が色々理由があって出てこないんですよ。自分は今まで高校の時から出場ばかりだったので、入賞したいです」
河西
「私は去年インカレフィールドだけ出られて、フィールドは自分の中でも結構得意だなと思えていました。インドアとかフラットよりは周りからも認められるものだったので、今回はインカレに出て最後に結果残せるようにというのは心に意識しながら出ました。結果練習より全然良い点が出てインカレにもいけそうで、最後になるかもしれないですけど一応4年生として良い姿は見せられたかなと思います。王座が終わってからは八幡山(明大の射場)の方には全然行ってないです。王座終わったら私の出る幕じゃないので、できるだけ現役に迷惑をかけないようこっそりと続けて、大会のときだけひょっこりと出てこようかな、みたいな(笑)。今回は良い意味で点数を出すことを意識して思い切りよく射てたことが良かったかなと思います。絶対良い点出してインカレいくぞって思っていました。前半は気合い入れて良い意味で集中できたのでそこらへんが点数につながったのかなと。リーグ戦とかはそういうふうに緊張すると当たらないことが多いです。ただフィールドはエイトの点数で競うわけじゃないので、私の点数は私にしか影響がこないからあまりプレッシャーがなくて、もうやるだけやったれという感じになれるのかなと思います。だから点数出るのかなと。あとは普通に山の中面白いなと。ずっと平面でつまらなく射つよりかは射ち上げとか射ち下ろしがあった方が気分転換になるし、考えながら射てるのが好きです」
菊地
「(今大会への意気込み)初めてフィールドの試合に出場させていただいて、どのくらいの点数でインカレに出場できるかもわからなかったので、点数よりもやるべきことをやろうと思った。(初めてのフィールド)こんなに疲れるんだと思った。山登りが特に疲れた。(結果について)前半の方は、私自身はよくわからなかったが、みんなに良い結果だよと教えてもらってうれしいと感じた。後半は少し集中力が切れてしまったが、立てた目標の点数には到達できたので、良かったと思う。(課題について)少し練習量が減っているので、練習量を維持しつつ本戦に向けて(調整を)していけたらなと思う。(今後の目標)インカレターゲットに出場することが一番の目標」
吉原
「(今大会への意気込み)同期でインカレに行きそうな人たちがいたので、私もインカレを目標に掲げて試合に臨んだ。(結果について)良くはなかったが、そこまで悪くもない。(今後の課題)リーグ戦が終わり、練習量が落ちているので、(これから)練習量を増やして体力をつけ、射を安定させたい。(今後の目標)安定して高い点数の取れる選手を目指したい」
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