
河面旺成がJ1・大宮アルディージャへ来季新入団内定!
河面のコメント
――プロへの内定が発表された時、どんな気持ちでした か。
うれしいのはもちろんうれしいです。ですけど、その分みんなに見られるっていう責任感であったり、これからの生活も含め、あらためてしっかりしていかないといけないと感じました。内定発表のタイミングはJリーグのファーストステージが終わってからと決めていました。
――大宮アルディージャへ入団内定の経緯を教えてください。
スカウトの方が熱意を持って来てくれて、日々の練習にも顔を出してくれました。そこでコミュニケーションを取っていくうちに、大宮に惹かれて、本当にいいチームですし、自分のストロングポイントであるところもしっかりと見てくれていて、そういうところで決めました。初めて声を掛けられたのは昨年の夏ぐらいです。
――大宮アルディージャの練習参加はしましたか。
2日間だけ、オファーをもらった後に行きました。5月の半ば、行くって自分が決める前に2日間参加しました。
――大宮アルディージャへの一番の決め手となったのはどの部分でしょうか。
一つ上で山越君(康平・平28法卒・現大宮アルディージャ)も行っていますし、色々話も聞いたり、実際練習参加に行ってみたりして、本当にみんないい人で、温かく迎えてくれて、その人間性というところがやっぱり自分にとって一番魅力的に感じました。やっぱりサッカーでも質は高いですし、J1の中で今、上位でずっとやっているだけのことはやっぱりあるっていうのは練習の中で感じたので、一人一人の人間性やトレーニングに取り組む姿勢であったり、その場のコミュニケーションの部分だったりというところで惹かれました。
――プロ入りに関してはチームの栗田監督やコーチ陣などから何か声を掛けられましたか。
最終的には、僕の判断というところに任せてくれました。その中でも、自分が行きたいということを話した時に、自分にとっても、大宮は本当にいいチームってことを後押ししてくれたので、すごくやりやすく行きやすかったです。
――どういった部分が評価されて内定となったのでしょうか。
左利きなので左足のキックだったり、あとはサイドバックでの攻撃参加のタイミングだったり、その中でもスピードに乗った攻撃参加というところを主に評価してもらっています。
――高校時代は主にセンターバックをされていましたが。
高1の時も、一応サイドバックをずっとやっていました。高2からセンターバック、高3でもセンターバックをやっていました。大学入ってからは、2年の途中からですね。
――明大進学のきっかけを教えてください。
練習参加した時に一人一人が本当にサッカーに取り組む姿勢であったり、練習中やそれ以外でも、サッカーを意識して生活していたり、スタッフ陣も全員をしっかり見るっていうところに魅力を感じました。作陽の時も人数が多かったので、そうなってくると下のチームにいる選手は気持ちのところでぶれてしまっていうのはあったんですけど、明大は下のカテゴリーの選手でも、みんな真剣ですし、結果も出していたので。全員がサッカーに取り組む姿勢がすごかったので決めました。
――明治に入ったからこそ伸ばせた部分はどこでしょうか。
明治は一人一人個人のレベルが高いですし、個人で抜くところであったり、抜かれないところであったり、質を高く求められるので、そこは自分の中でも高校の時よりこだわってやらないといけないですし、やりました。そういうところで個人の能力の成長っていうのは上がったかなと思います。
――本格的にプロを意識し始めたのはいつごろでしょうか。
昨年の夏ですね。気に掛けてくれているっていうことを聞いた時です。僕は1年の時にずっとケガでやっていなかったですし、あんまり現実味が無かったんですけど、そういうのが耳に入った時に意識し始めました。
――明治でやり残したことは何でしょうか。
昨年の総理大臣杯は準優勝ですし、インカレも3位ですし、優勝の一歩手前ってところで
終わっていて、やっぱりその差は大きいと思います。その差を埋めるためにこの1年、新チームになって取り組んできて、関東リーグでは結果を出せていますし、でもそこにはおごらずに日本一を取りたいです。
――この4年間でつらかった時期はいつですか。
入学してすぐケガした時ですね。1年間くらいケガしていて、サッカーできていなかったので。その間にもみんなは練習して大学のスピード感にも慣れていっていますし、その間に自分はリハビリでサッカーができてないっていうところが不安しかなかったです。
――その時期は今に生きていますか。
そうですね。ケガをしている間に自分と向き合う時間が増えました。練習を見ていたり、試合を見ていたりっていう機会が多くなるんですけど、その中で明治に求められているものが自分にまだまだ足りないっていうところを、リハビリの中でもしっかり自分の中に落とし込んで、復帰したときにしっかりそういうところを埋めていけるような取り組みはしてきたので、ケガが今になったらいい経験だったと思います。
――現時点で、プロで通用すると思うところはどこでしょうか。
左足のキックだったり、オーバーラップからの攻撃参加っていうところは自分の長所でもありますし、どんどん積極的にやっていきたいです。
――プロ入りまでにもっと伸ばしていきたいところや改善していきたいところはどこですか。
チームが変わるので、そのチームのサッカースタイルであったり、求められているものは絶対また違うものがあると思うので、まずそこの対応力であったり、自分の良さを出しながらも、大宮のサッカーをしっかり対応していくっていうところは、これから必要になってくると思います。一つ一つのパスの質であったり、出すタイミングであったり、場所であったりという細かい部分ですけど、そういうところはプロと大学生の大きな違いだと思うので、まだまだやっていかないと思います。
――プロ入りの感謝と喜びを誰に伝えたいですか。
一番は両親ですかね。ずっと期待してくれていましたし、それでもケガで苦しんでいる時も結構温かく見守ってくれていたので、一番は両親かなと思います。正直ケガが多かったので不安とは言っていましたけど、両親が一番喜んでくれていました。
――ありがとうございました。
[サッカー部担当一同]
◆河面旺成(かわづら・あきなり)政経4 作陽高出 183cm・75kg
ポジションは主に左サイドバック。代表選出歴は2010年U―16日本代表。2013年の第92回全国高校サッカー選手権では優秀選手に選出され、その後は日本高校選抜にも選出された。
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