【瓦版】鳴らせ! 古豪復活の鐘

2016.06.24
 期は熟した。団体戦日本一を争う全日本学生優勝大会が明日25日から開幕。東京大会準優勝の明大は、東京王者・東海大へのリベンジと15年ぶり全日本王座の奪還に燃える。長年貼られた古豪のレッテルをはがし、再び王者へと上り詰める。

総力戦
 バランスの取れた強力布陣でライバルたちをねじ伏せる。昨年劇的なデビューを飾った小川雄勢(政経2=修徳)を筆頭に、2年生世代の重量級は今やチームの中心。下級生に煽られるように、上級生もより一層たくましさを増した。東京大会決勝の東海大戦でポイントを奪った金山天地(政経3=柳々浦)、名垣浦佑太郎(政経3=愛知県私立大成)の3年生二人には今大会でも大きな期待ができる。安田圭吾(営4=愛知県私立大成)も春先の個人戦から好調をキープ。ラストイヤーの団体戦で4年生の意地を見せたい。
 「柱がいないこと」。東京準Vの後、猿渡琢海監督はこのチームへの物足りなさを説いた。勝負どころで確実に白星を挙げる絶対的エースはまだいない。だからこそ全員がエースになる覚悟を持って畳に上がる。「自分が全部取って全員で優勝したい」(金山)。誰もが自分のために、そしてチームのために貪欲に一本を取りにいく。可能性無限大のチーム柔道で、再び常勝明治の名を轟かせる。

【記事・鈴木拓也 レイアウト・長谷川千華】