
国士大の猛攻を防げず敗戦/春季オープン戦
相手の攻撃に振り回されて、次の展開を想定することができなかった。第1Q、7―7の同点で迎えた国士大の攻撃。椿原(国士大)に空いていた左側を狙われ、一直線に約50ヤード駆け抜けるTDを決められてしまう。「状況が理解できず、ずるずるといってしまった」(LB#52徳茂宏樹・国際1=関西大倉)と、相手の攻めに対するリアクションが遅れ、誰も追いつくことができなかった。その後も第3Qにキックオフリターンタッチダウンを決められるなど、デフェンスの隙を集中的に狙われるプレーを何度も許してしまった。
前戦と同様、試合経験が少ない下級生が中心に出場した今試合。「主力との差が出てしまっている」(DB#28杉山将太主将・文4=日大三)と経験不足が表れた。「タックルの質も先輩達よりも劣っていた」(徳茂)と語るように、タックルを仕掛けるも相手の力が上回り、守りきれず押し進ませてしまう。それに国士大の手堅いパスプレイも組み合わさることで、ゲインを次々と稼がせ、1stダウンを簡単に与えてしまった。「底上げをしないとリーグ戦は戦えない」(岩崎監督)からこそ、この試合を踏まえて下級生は主力との差を縮ませてみせる。
あと一歩のところでオフェンスが機能しなかった。第3Q終盤、国士大に21点差をつけられた直後、TE#85三輪颯太(文2=日大三)の好キャッチで陣地を進め始めると、RB#32小泉亜斗夢(政経1=足立学園)が持ち前のスピードを生かして、自陣43ヤード地点から敵陣33ヤード地点までのロングゲイン。さらに「まだ第3Qだったので焦らずいった」(福留)とQB#15阿江保智(情コミ2=六甲)から福留へのパスプレイが決まり、敵陣10ヤード地点から1stダウンを迎える。しかし「取らなくちゃ取らなくちゃと思いが先走ってしまい、空いてるところを視野広く見ることができなかった。」(阿江)と、TDを目前としたチャンスに焦り、放ったパスは相手のディフェンスに阻まれているレシーバーの頭上を越えてしまう。「全員が何のプレーをすべきか理解できていなかった」(岩崎監督)と、その後もオフェンス陣は臨機応変に動くことができず、同じミスを繰り返し、結局TDを決めることができなかった。
いよいよ来週の専大戦がオープン戦最終戦だ。専大は昨年までTOP8に所属しており、対戦している。明大は7点差と僅差での勝利だったが、得意のランで獲得ヤード数は200以上の差をつけた。今年も試合ごとに様々なRBがロングゲインを決め、活躍しているので期待がかかる。そして酸いも甘いも多くのことを経験したオープン戦。「今までの課題を全部潰して終えたい」(岩崎監督)と最後はフルメンバーで戦い、総決算をつけてみせる。
[近藤佑真]
試合後のコメント
岩崎監督
「今日もJV戦(Junior Varsity)といって二軍戦であったが、同じミスを繰り返し、そのままずるずるとやられてしまった。普段の練習の取り組みの甘さがもろに出たなと思う。チャンスの場面では、こちらからプレーを指示したところで、試合経験が不足しているために、その意図を理解できていない選手が多かった。全員が何のためにそのプレーをしているのかを理解しなければならない。これからのリーグ戦ではいつ誰が怪我をして枠が空いてしまうかわからないから、そのときに活躍できるような選手を準備しとかなければならない。そういった意味でチームの底上げをしないと、リーグ戦は戦えない。光るプレーもあったが、全体的に見れば10点20点の話なので、これから秋に結びつけられるような練習をしっかりと取り組んでいってもらいたい。来週の専大戦に向けて課題がいっぱい出たので、それを全部潰してオープン戦を終えたい。最終戦なので最初は主力のメンバーで戦う」
杉山主将
「立ち上がりにリターンで得点できたのは良かったが、ディフェンスがズルズル出されてしまって、タックルミスなどのひとつひとつのミスでやられた。(前回完封したがなぜ今回は守備が乱れたか)一人一人行けてはいるが、確実なタックルができなかったりそういうミスが多かった。(控えと主力との差は)全然足りない部分が多いところ。勝負どころで相手に簡単に1stダウンさせてしまう。オフェンスだったらミスでスリーアンドアウトしてしまったりとか、そういう細かい部分で、主力との差が出てしまっている。(相手のランプレーを止められなかったのは)個人個人のスピードというよりも、リアクションスピードがディフェンスは全然動けていなかった。(オフェンスについて)いいプレーはもちろんあったが、攻めきらずに終わってしまった場面が多かったので、そこをいかに攻めていけるかが今後の課題になってくる。(今日の試合で得たものは)一人一人がやられた部分も必ずあると思うので、出たミスを今後どう生かしていくかがポイントになる。試合経験を積まずに秋に行くよりも、一度負けて、一人一人のモチベーションや意識が変わっていければいいと思う。(最終戦の意気込み)春最後の試合になるので、必ず勝って終わりたい」
阿江
「ディフェンスも取られていたのですが、それ以上にオフェンスが取れるチャンスのところで取り切れなくて迷惑をかけました。そして自分のQBとしての判断ミスで続けられるシリーズも続けられなかったのと、勉強不足と練習で詰める部分が詰められなかったのが反省点です。取らなくちゃ取らなくちゃと思いが先走ってしまい、空いてるところを視野広く見れなかった。そういうところでどれだけ落ち着いてやれるかが今後のスターターになれるか決まってくると思うので、秋にもっと追い詰めていって自分を高めていきたいです。そして自分がオプションの時に判断ミスしたのが決定的瞬間だったのかなと思います。あそこでRBにボールを持たせずに自分が持って走ってゲインしていればその後の展開としてはこんな結果になっていなかったかなと思います。JV戦はもう終わりで次戦の専大戦は一本目で戦うということなのですが、一本目二本目にかかわらずやるべきことは一緒なので、QBとしての役目を発揮して、秋にスターターになれるようにどんどんアピールしていきたいと思います」
福留
「敵陣10ヤード地点まで迫ったパスプレイに関しては、まだ第3Qだったので焦らずに一本一本返していこうという気持ちでプレイした。タッチダウンも取れたらいいなと思ったが、気負わず落ち着いた結果、たまたま取ることができた。QBがいい球を投げてくれたし、相手のディフェンスもマンツーマンだったので、ランアフターをしっかりと狙うことで他にもロングゲインを決めることができた。アピールできた点もあるが、前半で自分のも含めてオフェンスが小さいミスをしてしまいリズムに乗ることができなかった。最初からフルで戦えなかったのが反省点。次戦は全力で勝ちにいこうと思う」
徳茂
「状況が分からないままずるずるいってしまって自分のプレーができなかった。基本的に自分が出ているメンバーをまとめないといけなかったが、状況を伝えられず指示を出したりすることもできなかった。そこが今日点を取られてしまった原因でもあると思う。国士大の研究もしていたが、昨年とはプレースタイルも変わっていてあまり予想もしていないプレーもあって対応に遅れてしまった。上級生がいないだけでチームの盛り上がり方や出ているメンバーのコミニケーションだったり先輩たちができていて自分たちにはできていないことがたくさんあることにできた。それを今後穴埋めしていかないといけない。タックルの質なども先輩たちとは全然違う。ここまで明治でやってきてプレーには慣れてきた。自分はLBとしてタックルしてチームに勢いを与えて勝利に導く選手になりたい。今日出た課題を少しでもこの1週間で修正して、最後なので今日よりも得られるような試合を次はしたい」
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