(6)中距離部門対談 久保廉×村山翔威

今季は世界も見据えるエース・久保
――昨シーズンはいかがでしたか?
久保 去年は大学1年目のシーズンで、うまくこなせたかなと思います。
村山 ケガをしてしまって、みんなが滑ってる時に自分だけ滑れなくて、2ヶ月半ぐらい遅れてスタートしたので、ケガをしてしまったことは仕方ないんですが、非常にもったいないシーズンだったと思います。
――久保選手は昨シーズン「覚醒したシーズン」だったと思うのですが、村山選手はその姿を見ていてどう感じましたか?
村山 ここぞという時にちゃんといいタイムを出していて、滑りがゴチャゴチャしてなくて大きく滑っていて、細かく滑る選手よりもスピードが出ているように見えなくてもちゃんとスピード出してたのですごいなと感じてました。
――久保さん本人から見て、タイムが伸びた要因はどこにあると思いますか?
久保 長距離を滑り始めたことです。
――なぜ長距離を始めたのですか?
久保 監督に長距離をやれって言われて、反抗できないので(笑)。
――1000mと1500mを滑る上で500mと違うところはありますか?
久保 スピードも体力も両方必要なところです。
村山 陸上でも氷上でも短長両方の練習をしておく必要があるところです。
――必然的に練習は増えたりしていますか?
久保 やはり両方の点をカバーしないといけないので。
村山 夏場とかは他と同じですが、シーズンになると短距離も長距離もカバーしなくてはいけなくなります。
――お互いにアドバイスをすることはありますか?
村山 してないです(笑)。する必要がないぐらいスイスイ滑ってたので。
久保 他人にアドバイスをする余裕はなかったです。

昨季の挽回を目指す村山
――後輩が出来て去年と変わったと感じるところはありますか?
村山 1年生が入りたてのころは練習前の清掃や食事の時に先輩へ飲み物を運んだりするなど、いろいろ教えることがあったんですが、1年生も覚えてきてからはそれもあまりなくなって、練習前も1年生は掃除をしなくてはいけないのですがそれも無くなって、ご飯食べて練習に行くだけになってすごく楽です。
――後輩の生活は見てどうですか?
久保 全体での練習ももちろんですが、後輩が自主練をやっている姿を見て、そういうところもいいところだと思います。
村山 上條を見ててよく思うのですが、バカ真面目というか、サボる要素を全然見せないです。本当に練習に真剣に取り組んでいる姿がよく見られます。他の3人も、自分が学校に行っていて朝練とかを見れてない時もあるんですが、1年生同士声をかけあって練習をしっかりしているんだろうと思います。
――正直、早く滑りたいですか?
久保 僕はスケートはそこそこ好きなんですけど、氷上に行って早く滑りたいかというとそこまでです(笑)。いずれその時が来るので、今は陸にいたいです。
村山 僕も、合宿に行ったら必然的に滑るので、監督が言うように、筋肉とかが中途半端なままだと滑れないと思うので、しっかり陸で練習を積んでから氷に乗りたいので、半々ぐらいの気持ちです。
――最後に、今年1年間の目標を教えてください。
久保 シーズンの1番はじめに全日本距離別選手権があって、そこでユニバーシアードの選考がかかってくると思うので、しくじらないで滑ってユニバーシアードの権利を掴んで、いい流れでインカレ優勝目指して頑張りたいと思います。
村山 今年は自己ベストを出すのはもちろんですが、ユニバーシアードの権利だったり、今まで勝てなかった他の大学の先輩や、1年生も速い選手がたくさん入ってきているので、同走になった時に、絶対に負けないようにしっかり練習していきたいです。特に室内の大会でいい滑りができるように頑張りたいです。
――ありがとうございました。
◆久保廉 くぼ・れん 政経2 1000~1500m 昨年インカレ1500m4位
◆村山翔威 むらやま・しょうい 政経2 1000~1500 昨年インカレ出場なし
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