
レギュラー目指す下級生が躍動し拓大に快勝/春季オープン戦
電光石火の先制TDが流れをつくった。相手は格下の拓大ということもあり、下級生主体で臨んだ今試合。試合勘が鈍っている選手がいる中での立ち上がり。キックオフリターンのボールを受けた加藤貴は細かいステップで次々と相手ディフェンスをかわし、そのままエンドゾーン右隅まで駆け抜けた。「思いっきりいった」(加藤貴)というプレーで、開始わずか21秒で拓大の出ばなをくじくと、立て続けにTDを奪い、一時26―0とした。その後、QB#15阿江保智(情コミ2=六甲)とWRの連係ミスなどで点差を詰められるシーンもあったが「立ち直ることができた」(阿江)と徐々に修正して、大量7TDで46得点を挙げた。
ディフェンスの健闘が光った。ここまでの試合では、前半に失点してリードを許すことも多く精彩を欠いていた。だが、今試合では序盤から「ディフェンスの選手は全体的に良かった」(岩崎恭之監督)と指揮官の起用に応える奮闘ぶりを見せて、ディフェンスでは無失点に抑え込んだ。昨年の秋季リーグではディフェンスで相手に流れを渡してしまったことも多かっただけに、ディフェンスに安定感が出てくればさらなるチーム力向上に拍車がかかる。
期待のルーキーも結果を出した。杉山将太主将(文4=日大三)がオフェンス期待の新人に挙げた小泉が第1Q開始10分にTD。チームにさらなる勢いをつけるとその後もランプレーでいくつも見せ場をつくった。「あれだけのスピードを持った選手なので期待している」(岩崎監督)と指揮官も期待を寄せている。それでも「もっとできたこともいっぱいあった」(小泉)とさらなる向上に意欲を見せている。RB#9福田夕斗(政経2=日大三)を筆頭に、層の厚いポジションだが、レギュラー争いに割って入る存在になる。
多くの選手が試合を経験することがチーム力の向上につながる。昨季は春季オープン戦が4試合しかなかったこともあり、現2年生は試合の経験がほとんどない。そのため、今試合でも「出れる選手は全員出場させる」(岩崎監督)と多くの選手に経験を積ませた。「秋までにしっかり成長させて、もっとチーム力を上げられたらいい」(杉山)と新戦力の成長を主将も期待する。春季オープン戦は残り2試合だが、いずれも格下が相手でレギュラー争いへのアピールチャンスは残されている。もちろん「絶対に落とさずに圧勝して、秋にいいイメージで臨みたい」と杉山は結果にもこだわる。着実な成長を見せるグリフィンズは選手層も厚みを増し、秋の快進撃へ突き進む。
[加藤真人]
試合後のコメント
岩崎監督
「今日の試合はJV(Junior Varsity)戦であり、2年生以下を中心に出場させた。そしてこの春たくさん試合を組んでいるのは、昨年に今の2年生があまり試合経験を積むことができなかったので、そういった選手や1年生を出場させることを考えた上であった。なので今試合も出れる選手は全員出場させた。その中でディフェンスの選手は全体的によかったと思うが、オフェンスで20点も取られるのはあり得ない。3回のインターセプト、1回のファンブルで計4回のターンオーバーを許したのは命取りだった。特にQBの阿江は2年生といえども昨年から試合に出ている選手なので猛省ですね。普段試合に出ているWRに対するようなパスを決めきれず、そして相手に合わせてしまい、どうも悪かったなと思う。小泉は今まで怪我で出場していなかっただけで、元々活躍できる選手だし、どんどん経験を積んでいってほしい。あれだけのスピードを持っているので期待している。次週の国士館大戦でもいい走りをしてくれると思う」
杉山
「今日は試合前からJV戦で戦うということをチームで決めていた。下級生はいいプレーもあった分、ミスもあったが、そのプレーを今後どう生かしていくかが、今後の課題になっていくと思います。最初のTDで流れはきたが、ミスなどで前半に点が入らなかったというのはあった。(第2Qに連発したミスについて)経験する分にはいいんですけど、連携ミスによる失点はもったいなかった。(ディフェンス陣の今日の動きは)ディフェンス自体は今日は失点0に抑えられたのでとてもいい仕上がりになったと思います。(惜敗した関西学大戦からのチームの雰囲気は)負けたことは負けたことでとらえて、試合の中で出たミスをしっかり修正した。秋はこういうミスでの1敗でシーズンアウトになってしまうので、1点にもっとこだわってやっていった。(新戦力への期待)バックス陣が若手ですごいいい人材が揃ってるので、秋までにしっかり成長させて、チーム力をもっと上げられたらいいなと思う。(特に期待するのは)ディフェンスだったら徳茂(宏樹・国際1=関西大倉)、オフェンスだったら小泉。この二人は今後活躍が期待できる選手なので、これから頑張ってほしい。(今日の試合の収穫は)ミスも多かった分、いいプレーも見られたので、そういうミスをこれからどれだけ詰めていけるかがポイントになってくると思うので、そういった面ですごくいい経験になったと思う。(春は残り2試合となったが今後の目標は)あと2試合は絶対に落とさずに圧勝して、秋にいいイメージで臨みたい。秋は初戦から慶應というとても強い相手と戦うので、いいイメージで終わって、夏、チーム、個人のそれぞれの能力を上げていけるよう頑張りたい」
阿江
「今日の試合は自分の悪いところの波、試合中に沈んでしまうと沈むところまで沈んでしまってなかなかもとの調子に戻すことができないというのが課題だったので今日も同じような状況になったんですけどちょっとでも立ち直ることができたかなという感じです。インターセプトされてしまった原因は、まだまだ自分のアメフトの勉強不足ですし視野が全然広く見れなかったということもあります。新人戦というのもあってまだ仲間を信じきれていなかったというのもあったかなと思いました。下級生主体のオフェンスユニットを組んでみてRB陣はもう何も言うことはない。レシーバーも信頼をまだ置けてはなかったんですけどパスを投げていくと、とってくれるので頼りがいのある選手になってくれてるなと思います。自分の持ち味の刻んで攻撃するというのは第1Qはうまくいきました。第2Qは逆にうまくできなかったですし、第3Qは立て直して、第4Qは刻んで持っていくことができた。一発で持っていくこともできたのでゲームプランとしてはうまくできた反面、うまくできなかった反面ありますね。来週の試合も新人戦になるので若いユニットの完成度をあげて、グリフィンズ全体の層をあげて怪我をしても誰が出ても同じ攻撃力、同じディフェンス力が出るようなチームにしていけたらなと思っています」
加藤貴
「元からリターンを狙っていたので、とりあえず思いっきりいった。その結果キックオフリターンタッチダウンを決めることができた。今日はJV戦でせっかく与えられた機会だったので、全力でプレーしてアピールしていった。最初のタッチダウンはよかったが、体力的にも技術的にも課題が一杯あった。次回は最初から最後までばてることなく走っていきたい。チーム全体を振り返ると、オフェンスのミスが多く、しっかりと止めてくれたディフェンスに迷惑をかけてしまった。そういったミスがなくなれば、もっと大差をつけられると思う」
小泉
「課題が残る試合だったと自分は思うんですけど周りの人に助けられたり先輩方に声をかけてもらってどうにか最後までやり通すことができました。TDは自分の力じゃなくてあれはラインたちが道を切り開いてくれた。それで自分は走っただけなんで、ラインのお陰で自分はなにもしてないと思ってるんで。いつも以上には体動けたと思うんですけどそれ以上にもっと出来たこともいっぱいあったと思う。今後そういう課題を見直して練習頑張っていこうと思います。自分のポジションは先輩たちが本当にすごくて全然ダメダメなんでこれからはそういう人たち一人一人ライバルとして高み目指して頑張っていきたいと思います」
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