(3)鈴木監督を含めた全体ミーティングを実地
選手たちは練習序盤から自分たちを追い込んだ。主将の渡邊勇人(政経3=白樺学園)を中心に8時半から練習はスタート。最初の30分はランニングやストレッチを行い体をほぐした。その後は約1時間半、寮の前の坂道でチューブを用いた4種類の走り込みを10本3セットというハードなメニュー。下半身を極限までいじめ抜いた。選手たちの表情は険しかったが、お互いを鼓舞し合っている姿が見受けられた。
これだけでは終わらない。走り込みのあと選手たちは約1時間半のウエイトトレーニングを敢行。このトレーニングが始まってすぐに鈴木惠一監督が姿を現した。するとその場は一気に緊張感に包まれ、疲れながらも時より笑顔を見せていた選手たちの表情は一変。真剣な表情で黙々とトレーニングを行った。鈴木監督が見守る中、選手たちは指定されたメニューをこなしていき1日の練習を終えた。
厳しい言葉を投げかけられた。練習後、寮の食堂で鈴木監督を含めたミーティングを行った。そこで鈴木監督は「あんなトレーニングでは勝てないし、しっかりやっていたらこんな時間通りに終わるはずがない」と選手たちのトレーニングへの意識を駄目出し。監督が高校時代から現在まで実践・指導してきたスピードスケートの基本を1から説明し「鈴木イズム」を叩き込んだ。
意識改革は始まった。渡邊政権始動後、氷上での滑りの土台作りとして陸上トレーニングを行ってきた。しかし今回の鈴木監督の言葉でチームがこれまで行ってきたトレーニングの甘さを痛感させられた。今回のミーティングをきっかけに選手たちが一つ一つのメニューに対して意識高く取り組んでいくことこそ、古豪復活への一番の近道となるだろう。
[臺佑太]
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