高麗大との定期戦 2戦2敗も山本監督「今後に向けていい結果」/国際親善試合

 毎年恒例の韓国・高麗大との定期戦が今年も行われた。駿河台体育館で2試合を行い、1戦目は79―89。2戦目は65―104だった。ともに完敗であったが、韓国大学バスケ界の頂点の立つチームを相手に経験を積んだ。

<1戦目>
 スターターは齋藤拓実(営2=桐光学園)、會田圭佑(法4=市立柏)、小谷拓哉(文4=育英)、森山修斗(政経4=瀬田工)、今川友哲(営2=大阪桐蔭)。

 後半怒とうの巻き返しを見せたが79―89で敗れた。前半は相手の主力メンバーを相手に圧倒され28―56とダブルスコアの差を付けられた。しかし、相手の控えメンバーに代わった後半。ディフェンスがはまり、スティールから速攻を連発。一度は6点差まで追い上げた。最後は再び主力が登場し10点差となったが、控えには負けない意地を見せた。

<2戦目>
スターターは齋藤、曾田、森山、小谷、今川。

 実力差を痛感した。立ち上がりから得点を許し、その後も猛攻を止めることができなかった。試合終了のその瞬間までがむしゃらに追いかけるも結果は65―104。完敗だった。しかし、第2クオーターでは森山の攻守にわたる好プレーで21―20と1点を上回る。後半は1年生ルーキーが投入され奥野綾汰(国際1=藤枝明誠)、野口龍太郎(政経1=九州学院)の2人がそれぞれ4点を上げるなど、好プレーも随所に見られた。

 2試合を振り返り「韓国の大学界のナンバーワンチームなので、交流戦とはいえ2試合できたというのは明治としてはありがたい。今後に向けていい結果が出たと思う」と山本健一監督。高く、素早く、強い、スケールの大きな相手に対し、一定の力は見せられた。明日8日には東海大との新人戦が控える。この経験を早速生かしたい。

[尾藤泰平・日野空斗]

山本監督
「高麗大学は韓国の大学界のナンバーワンチームなので、そういったチームと交流戦とはいえ2試合できたというのは明治としてはありがたい。その中で一戦目は相手の高さとかスピード、シュート力に圧倒されて本来の自分たちのプレーができなかった部分もあったが、今日は2戦目ということもあって、そういった苦手意識もなく戦う姿勢を見せつけてくれて、本来の自分たちのプレーができたということは今後のリーグ戦に向けての良い結果が出たと思う。明治はみんながキーマンだと思うので、ポジションごとでゲームに出ている選手たちが、チームに対して自分の役割を果たしてくれたので良かったと思う」

田中井主将
「(今日の試合を振り返って)一昨日の試合よりは良い形でできた。高麗大学のナショナルに選ばれてる選手2人が第3Qまで出ていただいたので、とても良い経験になったし、やっぱり韓国の高麗大学の技術だったりチームの結束力だったり、自分達はそういうところをもっと見習うべきだなと思った。(2日間の交流戦を通して)勝ち負けとかは考えずに、自分達が今までやってきたことをまずやろうと言うことでやっていた。あとは今川や森山が(彼らより)体が強かったり身長の高い相手に対しての守りや攻めを経験できたのは大きかったかなと思う。(新人戦について)勝ち負けもついてくると思うし、思い切ったプレーをしてほしいと思う。あとは今後チームとしても力になるような経験を積んできてほしい。(次のリーグ戦に向けて)次のリーグ戦は自分にとってチームとしてやる最後の大会となっていくので、惜しかったなって後で言うようなゲームではなくて、勝ってよかったなと言えるようなゲームにできれば良いなと思う」

今川
「金曜は主力のメンバーを出してこなかったから、こっちも追いつけたというのもあって、今日は相手の主力をずっと出すという目標を掲げてやってきた。3ピリまで出し続けられたのは良かったこと。まあ40点差で負けてしまいましたが。フィジカルの差もそうだが、チームの中で厳しく言い合える環境が高麗にはある。それが僕らにはない。上手さと高さと強さだけでないところをやっていきたい。練習中から話し合ってやっているということが伝わってくるプレーだった。オフェンスはトライアングルという攻め方をやっていて、それが上手く機能せず、まあやりたいバスケではなかったけど、バスランはこれまでよりは回せてたと思う。今日も試合に出てる人が限られていて、せっかく登録できる人数いるので、もっと全員で戦えるようにしていきたい。試合に絡む人が増えるように。今年は点取り屋がいないので、秋までに全員で点取って戦えるようにしていきたい。僕はせっかく試合に出させてもらっているので、点取っていきたい。けど昨日今日もシュートセレクションが悪かったり、自分より高さある人に気負ってしまうところがあった。新人戦で色々試して、秋までに完成させたい」

野口
「(今日の試合を振り返って)韓国人すごい当たりとか強かったけど、日本人との差がわかったので、もっと鍛えなきゃいけないなと思った。(2日間先輩達の交流試合を見て)やはり先輩達でも通用しない部分っていうのがあったので、そこをもっと強化したいなと思った」