
国士大に4―2で快勝! リーグ戦首位をキープ/関東大学1部リーグ戦
修正力を見せ、追加点を許さなかった。前半30分の失点を機に国士大の流れになり、そのまま迎えた後半。前半終了間際に負傷退場した鳥海晃司(商3=ジェフユナイテッド千葉U―18)に代わって、柴戸海(政経3=市立船橋)がCBにポジションを移した。スピードのある大石(国士大)に粘り強いディフェンスで対応した。「予測を早くして、相手よりも一歩でも二歩でも早く動き出して、ちょっとでも相手がボールを持ったら距離を詰めた」(柴戸)。HTに選手たちで確認し合いしっかり切り替え、後半は無失点に抑えることができた。
相手のエースを抑えこんだ。昨年のリーグ戦得点王である松本(国士大)に対し「今日の試合に関してはそれ(松本を抑えること)が自分の役割だった」と巽豪(法4=國學院久我山)。試合を通じて徹底的に松本をマークし、体を張ったプレーを見せた。また、巽がヘディングで競り負けてもCBがカバーする形がしっかり機能しており、2失点目のシーン以外は決定的な仕事をさせなかった。
戻ってきた明大のエースが魅せた。3―2で迎えた後半26分、道渕諒平(農4=ベガルタ仙台ユース)からのボールを木戸が左足で押し込み、復帰後初ゴールを決めた。木戸は右膝前十字靭帯損傷により長期にわたる離脱を余儀なくされ、つらいリハビリを経て、今季リーグ戦第6節の駒大戦で復帰を果たした。「(自分が得点できていないことに対し)心のどこかにはちょっと焦りというものがあり、絶対(得点を)取ってやろうという強い気持ちがあった」(木戸)。チームの勝利を決定づけたこの1点は、木戸個人にとっても大きな1点だった。今季与えられた「10」というエースナンバーを背負い、チームを引っ張っていく。
リーグ戦も前期は残すところあと2試合だ。次節の相手は早大。現在7位ではあるものの、昨年のリーグ戦で唯一2敗している相手である。「そういうところ(2敗しているというところ)でライバル意識というのもあり絶対負けられないと思っているので、勝てるようにこの1週間準備して戦いたいと思います」(小出悠太・政経4=市立船橋)。ボールをつなぐ明大らしいサッカーを展開し、一戦一戦を大事に戦っていきたい。
[亀井笙子]
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試合後のコメント
栗田大輔監督
「3点入るところまでは完全にうちのペースであのままいけば本当に圧勝できるかなというようなゲーム展開だったんですけど、1失点目の取られ方が少し簡単すぎました。今丹羽が非常に好調で最初のファーストチャンスのところ、木戸が滑りながら行ったところであれが入っていればもっと最高だったんですけど、その直後の丹羽のシーンで決めたことでうちのリズムがしっかり出てきたのかなと思います。彼はタメもできますし守備も運動量多いですし攻撃でも得点が取れていて、今7点で得点ランキングトップと成長してくれていると思います。(木戸初ゴール)木戸の調子が上がっているのが見えたので逆に90分使ってやろうと思って、最後に1点取れて本人もよかったんじゃないですかね。大きい1点でしたね。ハーフタイムに流れが向こうにいきかけたところをきちっと修正して、後半守備のところを自分たちできちっと統一できたのでリズムが戻ってきて木戸の1点だったので非常に大きかったと思います。本当は最後あれで土居のPKが決まっていると完全にもう、得失点もプラス3になって非常に大きくなりますし、そういうところは反省しなくちゃいけないと思います。(柴戸CBの起用)鳥海がアクシデントあったので、相手の18番の大石選手が非常にスピードのある選手だったので、そういう意味で柴戸を下げました。そのまま巽は松本選手に対応できていたので、ボランチでアンカーとしてそのまま置いて巽もCBできるんですけど、そういう意味では柴戸はよくやってくれたと思います。(来週早大戦)昨年も負けていますしディフェンシブチャンピオンのチームなのでこちらも強い気持ちで臨んで連勝したいと思います」
服部一輝主将(法4=札幌大谷)
「(3点リードからの前半の失点)3点目取って集中が切れてしまったので、今後の課題になっていくと思います。(国士大・松本対策について)国士大とやるということで相手は松本にボールを集めるだろうと思っていたので、しっかりとプレスをかけていこうとしました。(早大戦に向けて)昨年負けている相手なのでこの一週間しっかり準備して勝てるように頑張っていきたい」
小出
「前半の立ち上がりで3点取れたのは大きかったんですけど、1失点してしまってそこからのチームの雰囲気というか、3-1で折り返せるならまだよかったんですけど2点目取られてしまったのでそこは修正していきたいですね。明らかに悪いところはないけどちょっとずつ何かが悪いみたいな、何となく悪いみたいな雰囲気になってしまって、もう一度自分らのやるべき守備の部分や切り替えってところのギアを上げていけばよかったんですけど、それができなかったのでそこは修正していきたいです。(松本選手への対応は)本当にヘディングとか強いのでそこはボランチの巽がしっかり抑えてヘディングで負けても自分らがカバーに入るみたいな感じなので、そこは割り切ってできました。もしヘディングで負けても大丈夫という感じでした。(柴戸とのCB)なんだかんだ試合でやるのは初めてだったんですけど、海は結構頑張ってくれたので自分も安心してしっかり声掛けしながらやることができたのでそれはしっかり対応できたと思います。(後半へ切り替えた部分)自分らがやり続けるべきことというのをまたハーフタイムに確認してそれを後半実行できたのでそれはよかったと思うんですが、試合中に自分たちでしっかり話し合って試合中に変えるということができなかったので、それは次回の試合に向けて課題というか成長できるところだなと思います。まだまだ自分らの目指すべきレベルには達してないと思うので、現状に満足するということはないと思いますね。(早大戦は)早稲田というのは昨年も2敗していますし、そういうところでライバル意識というのもあるので絶対負けられないと思っているので、やっぱり勝てるようにこの1週間準備して戦いたいと思います」
巽
「立ち上がりしっかり入れて3点取れたことは非常によかったと思います。その後の試合運びとして前半のうちに失点してしまったところは課題だと思います。逆にハーフタイムに修正して後半は自分たちの戦い方ができてよかったと思います。(国士大の松本を抑えていたが)今日の試合に関してはそれが自分の役割だったので、競り合いに関しては半分くらい抑えることができたと思います。(次の試合に向けて)次も厳しい戦いになると思いますが一個一個勝っていくことが大事ですし、去年早大に負けているのでそのためにも一週間準備していこうと思います」
丹羽
「(1得点目)皓貴がいい位置でボールを受けるのがわかったので、皓貴に入る前に動き出してそれを皓貴が感じていてくれていたので、意思疎通ができていたと思います。(2得点目)クロスにどう入っていくかは練習から意識しているところなので、真ん中でフリーになれたことが一番の要因だと思います。(得点ランキングトップ)得点ランキングを意識すると点が取れなくなると思うので、チームが勝つには自分が何をしなくてはいけないかを考えて勝利のためにやっていきたいと思います。(早大戦に向けて)去年早大に2度負けて優勝できなかったという悔しい経験があるので、去年のリベンジという意味でも勝つというのと、一戦一戦勝っていくという意味で次の試合も勝つということが大事だと思います」
木戸
「復帰して結構時間は経ってて、試合にもちょくちょく出ていて同じポジションの人が得点を取ってチームも勝って正直にうれしかったんですけど、心のどこかにはちょっと焦りというものもあって、絶対取ってやろうという強い気持ちがあって、スタメン2試合目だったのでこの前の試合で慣らすという意味ではこの前の試合で終わったので、今日はもう得点狙っていたので、ほっとしてます。前半選手間でも話して国士は最下位だけどのったら強いチームというのはみんな分かっていたので、そこを出させないようにみんなでつぶして何もさせないように前からいこうと話をしていたので、そういった意味ではああいう3点は大きな自分らの実力じゃないかなと思います。その中で2失点して、1失点目も軽いプレーとかもあったんですけどそういった中で選手間で改善できて後半も自分らのサッカーでああやって点が取れたというのは今までやってきたことが出たんじゃないかなと思います。(岩田が交代するようにケガ)拓也くんも4年生でいろんな思いで自分が出るまでをプレーしたと思うので、そこは本当に自分が責任持って復帰するまでしっかり良い状態でチームを引っ張っていけたらいいなと思います。(早大戦に向けて)正直楽しみな一戦でもあるしCBは絶対熊本が来ると思うので、いろんな意味で燃えているので、チーム的にも絶対重要な試合にもなってくるし昨年は早稲田に2敗して優勝を逃しているので絶対そういう可能性のあるチームを叩いておかないといけないので、絶対あと2試合は落とせないですね。負けるって相当悔しいのでそれを知っている上級生がやっぱり危機感持って下級生に落とし込まないと同じ事を繰り返すので、一人一人明治は自覚持ってやっていると思うのでプラスアルファで経験した選手が責任もって、また今日の勝ちを意味のある勝ちにできるように次は勝たないといけないですね。(ゴールシーン)守備だけにならずに攻撃で力発揮しようと思っていて、諒平くんからのパスの時にはもう結構イメージはできていて頭のキレも少しずつ戻っては来ているので、そういった意味では今日の1点は自信にもつながるんじゃないかなと思います。これからですね。(今季の目標は)個人的には今日点を取れたのでそれを継続して絶対狙っていくのと、チームの事から考えて守備であったり決めるところを決めることだったり、そういうのを徹底してやりたいです」
柴戸
「4―2で勝てたってことは良かったですし、立ち上がり自分たちのペースでできたのも良かったです。トリ(鳥海)がケガしてCBということだったんですけど、高校時代からプレーしていましたし、大学に入っても練習試合とかで何度かやっていました。また小出さんとは高校時代やったりしていたので、問題なくやれました。相手の松本(国士大)はフィジカル的には劣っていしたし、次のプレーだとか前を向かせないとか意識していました。あとは相手の18番が裏に抜けてきたんで、そこの対応というのもしっかりやりました。予測を早くして、相手よりも一歩でも二歩でも早く動き出して、ちょっとでも相手がボールを持ったら距離を詰めて、どういう動きをしてくるかってところだったけど、何とか良い止め方もできました。ボランチと違ってやることが守備とはっきりしていたので、やりやすかったです。自分がCBなんかというよりは前の選手が良い動きをしてくれたり、前から守備してくれたのもやりやすかった要因ですね。(立ち上がりは良かったが)立ち上がりというのはかなり意識していて、立ち上がりで圧倒していくのは今年のチームの一つの勝っていく要因ですし、1点取った後に追加点を取られるのは前回や前々回の課題を生かせたと思います。練習の入りから意識しているのが試合に出てきているし、コンパクトにすることでチームとしてと統一できるので、良い要因だと思います。3点取った後にどこかでスキができていたし、1失点目は簡単にやられてしまったのと、連続失点しないことは今後チームが強くなるための伸びしろだと思います。リーグ首位というのは自信になりますし、強さを発揮すれば優勝への道も見えてくるので一戦一戦大事に戦っていくことが必要だと思います」
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