関西学大に粘るも一歩及ばず/春季オープン戦

 春季オープン戦第5戦、強豪の関西学大に25-27と熱戦を繰り広げた。第1Q(クオーター)、第2Qは相手のFGや2度のTD(タッチダウン)で先制を許すが、残り11秒でRB#9福田夕斗(政経2=日大三)のTDが成功。第3Qで相手にTDされるも再び福田のTDで得点。第4Q開始早々のWR#19山田修平(法4=大宮)のFG、今試合3度目の福田のTD後、WR#11阪本真一朗(政経3=駒場学園)のTFP(トライ・フォー・ポイント)で逆転。しかし、残り21秒で相手にFGを決められ惜しくも勝利を逃した。

 最終Qに明大の粘りが見えた。第3Qを終え14―24と10点差をつけられる展開。しかし、山田のFGが決まると相手のオフェンス陣に得点を許さず攻守交代し、自陣46ヤードから徐々に前進し攻め続けた。敵陣19ヤードからRB#17黒岩光喜(商4=筑紫丘)のランで敵陣1ヤードまで進み1stダウンを獲得した直後、福田がTDを決め6点を追加。この時点で、23―24と1点差まで詰め寄った。逆転を狙いTFPで仕掛けた。「絶対決めてやると思っていた」(阪本)と一直線にエンドゾーンへと走り2点追加で今試合初、相手をリードし逆転した。「今日の試合で自信がついたと思う」(岩崎恭之監督)。最後は強豪校の意地を見せつけられ惜敗したものの最後の1秒まで諦めず善戦を繰り広げた。

 RBの活躍も見逃せない。今試合で3度のTDを決めた福田をはじめ、黒岩など豊富な人材がそろっている。「ボールを持たせたら安心できる」(QB#15阿江保智・情コミ2=六甲)とQBからの信頼も絶大だ。「明治らしさっていうのが結構出た」(DB#28杉山将太主将・文4=日大三)とかつて伝統とまでいわれた明大のRBという最大の武器が日本トップクラスの相手に通用したことは間違いない。また、「下級生中心のバック陣なんで今後また秋も楽しみ」(杉山主将)と秋リーグ戦に向けての更なる成長にも期待が高まる。

「2点は結構大きくて負けは負けになってしまう」(杉山主将)と僅差ではあるものの選手たちにとっては悔しい結果となった。逆転後に取られた反則をはじめ試合中の小さなミスで相手に有利な展開を与えてしまう場面も見られた。また、このオープン戦で課題に挙げられている立ち上がりの悪さもまだ修正されたとはいえない。「細かいミスをしたほうが負けるということを再認識した試合になった」(岩崎監督)と試合をしていくなかでチームとして1つの課題が見つかった。残りのオープン戦3試合、一人一人が意識しミスを減らしていくことが重要だ。

オープン戦も残すところ3試合となった。相手はいずれもBIG8の相手である。「格下の相手なんで寄せ付けない強さを見せつけたい」(阿江)と関西学大戦で得た自信と悔しさをバネに、残る試合で完全勝利を誓う。

[花岡桃]

試合後のコメント
岩崎監督

「立ち上がりディフェンスのタックルミスが多くてそれを修正するまでに前半いっぱい掛かってしまって点差が開いてしまったのは痛かった。オフェンスがアジャストしながら自分たちのやるべきことをしっかりやりきれたと思う。ただ、勝ちきれなかったのはフットボールの理解度であったり、細かいミスをした方が負けるということを再認識した試合になったと思う。ヘッドコーチが試合前に楽しめと言った。緊張してがちがちになって何もできないのは話にならないので。RB陣も計算できるレベルまで成長してきていると思うし、何より今日の試合で自信がついたと思うのでこれからはケガなく秋に万全の状態で迎えてほしい。阿江も最初緊張していてがちがちだったが、しっかり修正してきた。だけど、ちょっと時間が掛かってしまった。QBはそれぞれの良さがあるので対戦相手によって今後も使い分けていくことになると思う。阪本も高校時代QBもやっていたので阪本も選択肢に入っている。残りの試合は下級生も使いながらいろいろな作戦も試していきたい」

杉山主将
「ディフェンスは一発で持っていかれて、DBの一発で流れを変えられなかったというのが一番大きな要因でもあった。前半全然攻めきれなくて後半からやっと出るようになって、チーム的に雰囲気もよくなって逆転できた。やはりパスで一発持っていかれたっていうかそういうところでやられたかなとも思います。強豪であって、関西で一昨年1位だったチームでもあるので戦うチャンスはこの春か秋、向こうが上がってきたら。自分達は上がるのが当然。最後になるかもしれないので勝とうとはチーム全員に伝えました。RBのラン攻撃は明治らしさっていうのが結構でたかなというのはありました。(RB陣に関して去年より成長した点)1対1で勝てるようになったっていうのはあります。穴を見つけて走れるようになったのと下級生中心のバック陣なんで今後また秋も楽しみです。ディフェンスは相手のオフェンスを抑えられてた部分は抑えられてたと思う。一発でやられたりとかそういう単純なミスで相手に持っていかれたかなと思います。ディフェンスの立ち上がりは今日もディフェンスから入ってディフェンスで止められたんでやっぱりディフェンスであってもオフェンスであっても最初のドライブっていうのを意識したい。オフェンスだったらそのままTD、ディフェンスだったら3つで止めるのを徹底して後、春3試合あるのでそこで修正していきたいなと思います。結果、2点差で結構接戦だったっていうかんじがあったがその2点って結構大きくて負けは負けになってしまうんでこれがもし秋だったらもう完全に自分達は日本一なくなってたと思う。こういうところをもっと意識して1点でも多く勝つ意識を1人1人が持つべきかなと戦って思いました。最後に逆転を許したとき、正直点数入れられる気は全くなかったんで残り16秒残ってて、オフェンスに託して絶対とってくれるだろうとは思ってました。残りの試合は、3試合絶対ディフェンスは3本で止めて、オフェンスは全部ドライブ持っていって完璧な試合を目指してやっていきたいです」

阪本
「相手が格上だと分かっていたので自分たちはチャレンジャーとして戦っていたが、近い点数なのに負けている雰囲気があったりしたのでベンチ内全員でしっかりしっかりしていかないといけない。TFPも決めないと負けてしまう状況の中絶対決めてやると思っていた。あそこまでくると技術というよりも気持ちなので。決めてもまだ2分残っていたので喜ぶよりも気持ちを引き締めた。自分は取ってから走れることが自分の武器なので、これからも自分の武器を突き詰めてTOP8の中でもいいリターナーとみんなに認めてもらえるようになりたい。高3のときにQBをやっていた縁でやらせてもらっているので、レシーバーのときよりもより丁寧に、自分が試合を崩すわけにはいかないので。今日のミーティングで良かった点と悪かった点というのをみんなで突き詰めて秋に向かっていきたい。良かったのは集中して楽しめたこと。この春は関学戦が一番の山だといわれていたので、残りの後半戦も気を抜かないで今までと同じ心構えでやっていきたい」

福田
「こういう僅差のゲームを勝たないといけない。勝たないといけない展開だったと思うので悔しい。最初は関学を意識しすぎてうまくいかなかったが、やっていくうちに慣れて、ラインも開けてくれたので走りやすかった。U19の合宿では他チームの練習方法やコーチ陣からのアドバイスで自分のプレーの幅や新しい発想を得ることができた。去年試合に出させていただいて自由に走ったが、今年は後輩もいるので結果を示さないといけない。去年は思いっきりやっていたが、これからは自分が自覚を持ってやっていきたい。残りはTOP8のチームはいないが、だからこそ勝つだけではなく点差や内容にこだわってやっていきたい」

阿江
「今年のRBの調子は順調、頼もしい限りで2年生の福田に加えて4年生の黒岩さんもいますしRBは豊富だなと思います。ボールを持たせたら安心できます。去年からの自分自身の成長を今回の試合で感じたことは感じられました。今回の試合でもまだ成長できていないなという部分を再確認できたんである意味今日の試合はすごく楽しめた上に、してよかったなと思います。相手のディフェンスのプレッシャーは、ありました。感じました。相手のチームの中で結構知ってる人が多かったんで、出身が関西でしかも兵庫県で同じ関西学院高等学部で戦っていたところなので同じ面子で結構安心もできました。でもやっぱりプレッシャーは感じましたね。強かったです。別に秋はもう何も戦わないので、しかも学生王者になっているチームなので当たって砕けろ精神で玉砕覚悟でいきました。そしたら思いっきり良くできたんで結果オーライでよかったと思います。今日のスタメンを任されたのはチーム状況的には上の先輩方が怪我で、自分にチャンスが来たという感じ。実力で選ばれたと言う訳ではないと思うんですけど、それでも努めることができてよかったなと思います。残りの試合はとりあえず全部勝って、でも勝つっていっても格下の相手なんで寄せ付けない強さを見せつけたいです」