玉置が無念のベスト4 級の部では古屋敷が優勝/東日本学生個人選手権

2016.05.30
 東日本の学生チャンピオンを決定する今大会、段の部では玉置裕也(文4=大商大堺)が大会2連覇を狙うもベスト4の結果に終わってしまう。級の部では古屋敷直道(法2=明大中野)が優勝に輝き、林力希(法2=明大中野)が3位入賞。女子の部でも由良沙優花(法3=城東)が3位に入賞した。7月に行われる全国選抜に向けて、各々が収穫と課題を得た大会となった。

 まさかの結果だった。準決勝、相手の勝利を告げる白旗が上がるとマット上で悔しさを隠せなかったのは大会2連覇を狙っていた玉置。「自分の体力不足」。初戦となった2回戦では開始30秒で二本先取を決めて好発進を切るも、3回戦では延長戦での判定勝利、準々決勝では永里純(政経4=幕張総合)との明大対決を危なげながらに勝ち上がった。そして迎えた中村(中大)との準決勝。一本先取された後にすぐ取り返すも、一進一退の攻防が続く。緊迫した試合展開の中、最後は胴蹴りを決められ勝負あり。無念のベスト4に「もう二度と恥はかかない」と誓った玉置。誰よりも真面目な副将が今後の「チーム力」向上のカギを握っている。

 得意の組み技で他を圧倒した。級の部で見事に優勝した古屋敷は、全試合を相手を投げ倒した後の抑え面突き、胴突きで決めてみせた。日々の練習から筋力向上に取り組むと「組んで早く投げて仕留めることができるようになった」と試合でもその成果を確実に手中にした。1年目から主力級としてチームの勝利に貢献してきた期待の星は「来年は段の部で総合の枠を取れる成績を残したい」と個人戦に向けても意欲は十分。次なる頂点は、必ずや黒帯でつかみ取る。

 雪辱を果たす時が来た。次に控えるのは7月初めに行われる全国選抜の団体戦。今大会は原田優介主将(法4=朝倉)と百合草春男(文3=愛知県私立桜丘)が同日に行われていたメキシコ世界大会に日本選手団として選出されたため欠場となったが、世界の経験を糧にレベルアップした2人の姿にも期待が膨らむ。また、下級生の底上げもこれ以上にないプラス材料だ。昨年は決勝で敗れた全国選抜。王座奪還へ向け、一秒たりとも歩を止めない。

[土屋あいり]

試合後のコメント
玉置

「結果は最悪です。自分の体力不足です。(全国選抜に向けて)みんなで成長していこうという気持ちでやっていきます。個人では筋力を向上すること、もう二度と恥はかきません」

古屋敷
「準決勝まで連チャンで試合があってスタミナが切れてしまいました。林とやってんだけど、きつかったんですが、一本は取ろうと思って一本取ったのですが、安心したのか分からないですけど、動きが鈍くなりました。けど勝ててよかったです。自分は組み主体なので、練習より早く捕まえて、投げることを意識しました。段の部ではなく、級の部なのでうれしがらず、来月の昇段では黒帯とって、来年は段の部で総合の枠を取れる成績を残したいです。来月の全国選抜があるので、レギュラーにはいって活躍できるよう頑張ります。(練習の成果)筋力は上がりました。前までは力が足りなくて組んでから投げるのに時間がかかったんですが、組んで早く投げて仕留めることができるようになりました。スタミナはなくなったので、何試合でもできるように走り込みをしないといけないと思いました。防具以外の基礎トレーニングを中心にやっていきたいと思います。今日は優勝できて嬉しかったです。明日から気持ち切り替えて、来月の選抜も優勝できるよう全員で勝ち切りたいです」