茨城大に快勝で初戦突破/関東大学女子新人戦

茨城大に快勝で初戦突破/関東大学女子新人戦
 力の差を見せつけた。チームとして3度目の出場となった新人戦。初戦の相手は4部の茨城大となった。試合開始直後、笠井萌々子主将(理工2=千葉英和)がシュートを決める。流れを切らさず第1クオーターで一挙30得点を奪い、18点リードとした。その後速攻を中心に点数は伸び続け、最終スコアは110-37。圧勝で初戦突破を決めた。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、荻島 碧(理工2=明大明治)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、笠井、多久文乃(情コミ2=東京成徳)。

 隙を見せなかった。「速攻は前半から丁寧に入れられた」と笠井が言うように、前半から猛攻した。第2クオーター終了時点で35点差を付けると、その後も流れを絶やすことなく得点を重ねた。中でも新人戦主将を務める笠井は合計39得点を決め、フリースローは1度も外さなかった。さらに後半、体力が減っている中でも守備の手を緩めず第4クオーターでは6失点に抑えることに成功した。結果110-37と快勝し、幸先の良いスタートとなった。

 2人目のルーキーがベールを脱いだ。関東トーナメントでデビューを果たした坂本に続き成田ちはる(理工1=福島西)も公式戦初出場となった。昨年5月に左膝の前十字靭帯断裂のケガを負った影響で出遅れたが、今試合センターとして第1クオーター途中から出場。およそ1年ぶりの公式戦ながらシュートも決めた。「結構フックパスとかできていたので良かった」(成田)と試合を振り返り笑顔をみせた。

皆、上を見据えている。100点ゲームで初戦を終えたにも関わらず選手達は口々に反省を述べた。「パスミスとかも多かった」(多久)。ケガ人がいることもあり6人と少人数のため体力面での不安はあるが、パスミスなどのイージーミスはできるだけ避ける必要がある。次戦ではそれぞれが意識してミスを減らし、ディフェンスから速攻という「自分たちのバスケ」(笠井)をさらに徹底したい。

[日野空斗]

試合後のコメント
笠井主将

「(試合を振り返って)人数少なくて体力に難があったかなと思う。速攻は前半から丁寧に入れられたけど、後半で雑になっちゃった部分があるので来週はそこを直していきたい。(大量得点の要因)みんな良いパスをくれて、それに私のタイミングがうまく合ったから得点につながった。(フリースローを1度も外さなかったことについて)フリースローを決められないとき結構苦しい試合になることが多くて、だからフリースローからしっかりと意識していけば流れも途切れずに良いかなと思って打っていた。(新人戦に向けてどのような練習をしていたか)とにかく人数が少ないので1年生対2年生で試合することもあまりできなかった。練習でもケガ人を混ぜて色々確認をしていた。(次の試合にむけて)あまり練習できていなかったので不安はあったけど、初戦良い勝ち方できたので次の試合にも良い形でつなげられるかなと思う。ミスなくやればもっと自分たちのバスケができると思うのでそこと、1対1もしっかりと意識していきたい」

藤野
「意外と点が伸びない時間もあった。パスのミスや最後のゴール下でもミスがあって、そこは来週修正していきたい。得点が止まる時があったりミスが2回続いたりする時間は良くなかった。中がミスマッチで、中で攻められていた。監督にも『ディフェンスが甘い』と言われた。うまくいった時もあったけど、結構ドリブルでドライブされたり、ファウルとかもしちゃうことがあったので、ディフェンスはしっかり守っていきたい。(今大会では)4回戦までは確実にいきたい。イージーミスを減らして、ディフェンスから声出して頑張っていきたい」

多久
「今日は出だしからガンガン行けていたのでそれは良かった。ただ人数が少ない分、後半に足が止まってしまっていたので、そこを調節しながら戦わないといけない。来週は今日より相手も強くなるし、より後半勝負になってくると思うので、そこで戦えるようにできるようにしたい。去年は先輩がガードってはっきりやってくれて、今年はクウ(藤野)が一応ガードをやっている。ただクウもガードっていうガードじゃないし、自分も攻めたいという気持ちも強いと思うので、そういうところでみんなが指示したりしながらできたらもっと良くなると思う。自分としてはパスミスとかも多かったし、もっと1対1とかもやりたかった。中っていう中の人がいない分、自分がインサイドでガツガツやれれば外がもっと生きるようになる。今年に入ってからはあまりいいプレーができていないというか、納得できていない。もっと決めるところを決めれば、みんなもパスを回してくれると思うし、縁の下の力持ちというか陰で支える存在になりたい。ウタ(笠井)がキャプテンをやっていて、こうしようっていうのを言ってくれて、みんながそこに意見を付け足すような感じでやっている。最初にこれっていうものがあるので、やりやすいしいい感じでやれていると思う。2年生でメニューも組んでやってきた。トーナメントから続いているけどカバーディフェンスのところやディフェンスした後のリバウンドに重点を置いてきた。ただ今日はボックスアウトとかができていなかった。身長差で今日は取ることができたけど、来週は厳しくなると思うので、今週またリバウンドの練習をしっかりやろうと思う。来週土日を勝てばその次東京医療と当たって、上のレベルのチームと戦える。いい経験を積めるようにまず来週2つしっかり勝ちたい」

荻島
「チームとしては、速攻を基本にいっぱい点を取るということを最初から言っていて、1ピリの最初からそれができて良かった。そこで流れができた。私は新人戦じゃないとなかなか試合に出れない。なので試合前からも、もっとやっていいと言われていた。でもやっぱり自分の中で相手を見ちゃう部分があって、ディフェンスも引いてしまった。まだ課題があるので、次の試合から積極的にやっていきたい。今年は新人戦で色々試せる場だと思っている。順調に行けば4回戦までいけて、たくさん試合できる。自分の中でプラスな経験にしたい」

坂本
「今日の試合は序盤にミスが連続してしまい、流れがうまくできなかったが、後半になるにつれてだんだん速攻も出て最後はいい形にできたかなと思う。まだやってないんですけど、新人戦でゾーンをやるかもしれないということで、ずっとゾーンの練習をして、みんながローテーションとかしっかりできるようにしてきた。次はもっと今日よりも強くなってくると思うので、イージーミスをなくして、もっと積極的に点を取りにいけるようにがんばりたいと思う」

成田
「今日が怪我明け初の公式戦なので、あまりシュートとかにもいけなくて、納得のいく内容ではなかったが、とりあえず怪我なく終われてよかった。高校3年生の5月に愛知へ練習試合に行ったとき左膝の前十字靭帯断裂をして以来、初の公式戦だったので緊張した。試合にまだ全然慣れてないので、ちょっとずつ得意なプレーとか出していければいいなと思った。(新人戦に向けて)平均身長が高いけど、人数が少ないので、3対3とかそういうのを結構やっていた。試合でも結構フックパスとかできていたので良かった。次は、もっとセンタープレイとか外もちょっとできるので、どっちもやりつつ、主に中でフックシュートやリバウンドとか自分らしいプレーを出していって、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」