無念の6位で入賞ならず/全日本学生選手権チーム・ロード・タイムトライアル大会

2016.05.29
 思いがけない結末だった。小林和希主将(政経4=祐誠)、眞砂英作(政経3=高松工芸)、松本祐典(法3=北桑田)、野本空(政経2=松山工)の4人で挑んだ今大会。昨年の同大会では3位で入賞し優勝への気運も高まっていたが、6位という結果に終わった。これにより、秋に開催されるツール・ド・北海道への出場は絶望的となった。

 悲願達成は、来年に持ち越しとなった。3位という快挙を成し遂げてから1年が経ち、優勝を目標として迎えた今大会。しかし、順位は6位と入賞も果たせなかった。「非常に残念。それに尽きる」(眞砂)とメンバー一同、悔しさを募らせた。
 目指すところは、ただ一つ。昨年、トップの鹿屋体大に11秒差と僅かに優勝を逃した。3位は十分高成績だが、それで納得はしていなかった。昨年の入賞メンバーである小林、眞砂、松本の3人に、ロードレースカップ年間2位を飾った野本を加えた、これ以上ない最高の布陣で試合に臨んだ。しかし、結果は奮わなかった。
 今回の敗因の一つとして、出場した選手が口を揃えて言ったのがペース配分のミスだった。「前半を抑えすぎて、後半を詰めきれなかった」(野本)と、長距離特有の難点に泣いた形となった。
 練習不足も結果に響いた。ゴールデンウィークに他の大会が被り練習時間があまり取れず、チームタイムトライアルの練習を開始したのが2週間程前だった。試合後、松本は「1カ月前から練習して事前に用意しないと厳しいところがある」と振り返った。

 しかし、ここで立ち止まってはいられない。「来年に向けての一発目の試合がインカレなので、インカレは明治としてもチームとしても総合優勝を目指している」(野本)と、既に先を見据えている。4年の小林にとってはそれが最後のインカレだ。「しっかりとポイントを稼げるように頑張りたい」(小林)と、最後まで後輩を引っ張っていく姿勢を見せた。常に先を、上を目指していく精神は、部の中心にしっかりと根付いている。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
小林

「昨年3位だったので、メンバーが1人変わったが、みんなで優勝を狙っていたので、6位という順位はあまり納得いっていない。一往復目を抑えて行ったので、やっぱり他の大学は一往復目を突っ込んでいっているので、一往復目からタイムが開いて、二往復目もあまり上げられなくて、タイム差が結構開いてるので、最初突っ込んでおくべきだったと思う。4月の終わりは全日本クリテリウムに出て、その後は就活とかであまり自転車に乗れていなくて、いつもゴールデンウィークはタイムトライアルのメンバーで合宿するが、そういった合宿が出来なかったので、全体的なレベルアップが出来なかった。今年のインカレまでは来年のポイントに入るので、自分はインカレしかもう出れないので、松本と野本と自分で上位入って、北海道のポイントの始まりがインカレからなので、しっかりとポイントを稼げるように頑張りたい。個人ロードは学生のレースの中でも一番長く180キロあるので、上り、平地、どっちもあるコースなので、まずはそこに向けて練習から結構距離をとって、あと自分上りがそこまで強くないので、上りを課題にして、野本、松本に練習ではついていって、試合当日は2人をアシスト出来るように頑張りたい」

眞砂
「非常に残念。それに尽きる。タイム的には1位との差が2分ぐらいあるのでそれを考えると良くはない。風が、昨年は向かい風、追い風がはっきりしてたのでどれだけペース配分をうまく走るかだったが、今回もそんな感じで突っ込みすぎることもなく上げすぎることもなく走ったら、風がなかったこともあって逆にそれが悪い方向に向いて、結局スピードが乗り切らなくてそのままダラダラ走ってゴール、でこの順位になった。ゴールデンウィーク合宿は僕らはタイムトライアルの練習をしてなくて、他のメンバーがRCSとか全日本クリテリウムの方に出てたので、僕とかは競輪場の方に行っていたので、そこら辺は練習不足かなと。(新ユニフォーム)60キロという長い距離で初めて使ってみて、パットも良い感じで股擦れが起こることもなく、快適に走れた。(ツール・ド・北海道を見据えて)ポイント的に今年は出場出来ないので、来年出場するためにはやっぱり今年の夏の学生個人ロードとインカレでポイントを取って来年のタイムトライアルで表彰台というのを目標にして、今年の北海道を目指すのは無理なので来年の北海道に向けて動き出そうかな、と。(29日の大会の目標)昨年がギリギリ入賞出来なくて、またペース配分というのをミスしてしまったので、今回は落ち着いて走って何とか8位以内には入ろうと思う」