男女舵手なしクォドルプルをはじめ計6艇が最終日へ/全日本軽量級選手権大会

2016.05.28
 全日本軽量級選手権は初日に予選、本日2日目には敗者復活戦が行われた。初日は男女共に舵手なしクォドルプルが予選1位通過で明日の決勝に駒を進めた。本日の敗者復活戦では女子ダブルスカルの2艇が見事に1位フィニッシュ。敗者復活のこの2艇を含め、女子シングルスカル、男子エイトの4艇はまず明日の準決勝での勝利で決勝進出を狙う。
 男子舵手なしクォドルプルは優勝となれば大会2連覇。昨年惜しくも3連覇を逃した女子舵手なしクォドルプルも奪還に闘志を燃やす。シーズン最初の全日本級の大会で結果と内容を追い求めたい。

[端艇部担当一同]
 
選手のコメント
櫻井克茂主将(法4=岐阜県立加茂・男子舵手なしクォドルプルクルーリーダー)

「もう二連覇してあとは気楽に後輩に三連覇を任せたいという気持ちです。(他の3人が1年生)明るく笑顔で元気よくやってくれています。まだ入ったばかりで明治のこぎに慣れていなくて、その辺を教えるのが少し大変なくらいです。楽しくやれています。(昨日の予選のレースは)練習だといいものが一本も出ない散々な練習をしていたんですけど、1年生も実力のある子たちばかりなので試合では今まで練習では見られなかった良いこぎが出せたと思います。今の状態だったら十分に優勝狙えると思います。(2日目が空いてしまう難しさは)本当は今日こげたらという思いもあったんですけど、そこはポジティブにとらえて疲れを取ることにしっかりとあてました。(明日の決勝へのイメージは)明治の特徴としてそんなに前半出られないというか、中盤に強いクルーだと分かっているので中盤で抜いて、最後500mみんなの応援を聞きながらこげたらいいなと思います」

中尾真琳(農4=熊本学園大付・女子ダブルスカルAクルーリーダー)
「(昨日の予選を振り返って)昨日は、前半は、二人とも大きくこげていると思っていて、こいでいる時もこいだ後も、いいねってなったんですけど、実際はただ疲れているだけで、疲れているのをこげているのと勘違いしていた部分もあって、後半は、リズムが崩れてから立て直すところでずっとこいでいて、立ち直しきれてはいなかった。風に翻弄(ほんろう)された。(今日の敗者復活戦を振り返って)とりあえず上がれて、コーチから、練習でできていたことができてないよって言われて、二人で大きくっていうところと、ちゃんと落ち着いていけばちゃんと一本一本進むから落ち着いて楽しんでいきましょうって。また明日につながる漕ぎだったかなと思う。(クルーのリーダーとして)1年生と4年生なので、1年生は大学入って最初の全日本級なので、緊張とかもするのかなって思うんですけど、私はそんなについて来い系ではなくて、一緒によっしゃ行こうという感じで結構ラフにして引っ張っています。キリッとするのが苦手というのもあるので。逆に引っ張ってもらっている部分もあって、1年生は考え方がしっかりしていて、逆にそこに引っ張って行ってもらっていて、自分もちゃんとしなきゃなって。(明日に向けて)明日はとりあえず準決勝で、勝たないことには次はない。全部出し切るので頑張ります」

大久保亮(農3=猿投農林・男子エイトクルーリーダー)
「(予選のレースは)レース的にはそんなにいいなという感じではなかったんですけど、ちょっと大丈夫かなと思っていたスタートで出られたことが収穫なのかなと思います。試合全部を通してはまだまだという感じです。予選の中では一番何かがありそうな組で、みんな緊張もしていたと思います。そこは今まで結構きつい練習をしてきていて、勝てるかなじゃなくて負けないという気持ちを持ってできたかなと思います。(クルーリーダーとしては)レースが近くなってからはメンタルの話をメインにしました。細かい技術の話もしたんですけど、試合へのメンタルの持っていき方だったり、モチベーションをこういうふうにしていこうという話をしました。(予選で見えた課題は)予選は逆風で力が伝わり切らなかったと思います。肩に力が入り過ぎていたり、力が分散してしまったりしてまとまりが出せなかったと思います。(明日の準決勝へ向けて)こぎのイメージとかはあまりないですけど、全員で負けないという気持ちを持ってやっていきたいです」

齋藤光希(法3=田名部・男子エイトクルー)
「(予選について)悪くはなかったです。ただもうちょっとのところでいけなかった。(課題について)レース中盤にミドルスパートといって、1000m近くで速度を上げるのですが、上がり切れず、守りに入ってしまいました。(明日に向けて)予選で見えた課題を修正し、強気でいきたいと思います」

植松香穂(文3=岐阜県立加茂・女子舵手なしクォドルプルクルー)
「(昨日の予選を振り返って)昨日は、今まで練習してきたのが結構ちゃんと出せたレースだった。スタートですぐに出られて、落ち着いてこげたかなって思います。とりあえず予選だし、万が一、負けても明日があるって思うけど、レースは2レースで終わらせたくて絶対上がろうという課題は持っていました。最初に500メートル出られると精神的に安心できるのがあって、結構みんな500メートル出たがります。500メートは出ようって話をしてていて出られたから課題的には良かったかなと思います。(今年は奪還ということで)昨年の決勝のレースは、うまく自分と向き合えなかったです。ちゃんともっと冷静にレース展開を持ち込めなかったのが結構悔しかったです。今年はもっと落ち着いて周り見ながら、でも周りは見るんだけど、自分たちに一番集中して、周りに変に惑わされることなく、自分たちのレースをちゃんとしたいです。やってきたことはちゃんとできているので勝ちたいよねって。2年前も出ていて、その時は優勝しているので、せっかく入部してから3年間ずっと乗せてもらえていて1年生の時は、まだ先輩たちいっぱい乗ってた。先輩たちのおかげで勝てたんじゃなくて、自分たちが上になっても明治は勝てるんだぞってとこをちゃんと見せたいです。(明日に向けて)長かった減量生活も終わって、おいしいものいっぱい笑顔で食べたいなって思います。勝ってたくさん食べたいです」

北村梨花(政経3=長崎明誠・女子シングルスカルクルー)
「今まで後半が不得意でしたが、今回は後半にスタミナが切れることなく最後までいくことができたので良かったです。自分らしいレースをすることができたと思います。明日は気温が高いので暑さに負けないようにしたいです。準決勝は自分と均衡したタイムの人が集まる組み合わせに入ってしまったので、本当に頑張らないと決勝に上がれないと思います。さらに同じ年か年下の相手しかいないので、絶対に負けたくないです」

山田加奈(商3=宇和島東・女子舵手なしクォドルプルリーダー)
「(予選を振り返って)2組ありましたが上がれて良かったです。落ち着いてやれました。スタートも今までで一番でした。最初で抜かれましたが抜かれても焦らずに後の1500mをしっかりやろうと思いました。(リーダーとして)自分はリーダー感覚ではなく、引っ張るというよりも声掛けあって話してまとめるという感じです。いい声掛けができています。(昨年負けているので)今年こそ優勝したいですね。決勝戦は企業2つと戦いますが、前に出られとしても落ち着いて修正していきたいです。新しいことをせず、今までの練習をどう出し切るか。自分たちらしく戦いたいです」

土佐真歩(営2=横浜商・女子ダブルスカルBクルーリーダー)
「(予選のレースを振り返って)スタートをした後にアクシデントがあり相手に(前に)出られてしまったが、後半はリラックスして漕げたのでその点は良かったです。(敗者復活ではどのような改善点があったのか)(予選では)淡々とこいでしまっているという印象があったので、攻める、どこまで自分たちが攻めきれるのか、決勝に向けてコーチにそのようなイメージでこぐということを言われたので、そこを改善しました。(準決勝では)今日も攻めきれなかったので、明日はとにかくギアをとっぱらって思い切りいかないと勝ちはつかめないと思います」

太田貴明(法1=岡山東商業・男子舵手なしクォドルプルクルー)
「大学初レースでとても緊張したが、船の進みがよくてのびのびとこぐことができました。軽量級の大会は今までなかったので減量も初めてでした。他のチームのクルーを見ても1年生が3人入っているのはないのでどうなるかと思ったが、昨日のレースによってその不安は1年生が多くてもいけるという自信に変わりました。明日は昨日よりも全開で飛ばして、ぶっちぎって1位を目指したいです。自分の位置は周りのメンバーが全て見えるのでしっかりと指示を出して、勝負を仕掛けるところで確実に実行することを意識したいです。明日勝って二連覇することで端艇部の新しい歴史を築いていきたいです」