早大、日大に勝利し完全優勝に王手/春季関東学生1部リーグ戦

2016.05.22
 春季リーグも最終章へと突入。早大、日大との2連戦が行われた。リーグ戦前半の勢いをそのままに、ともにストレートで決めた。早大戦では森薗政崇(政経3=青森山田)が1番手で勝ち星を挙げ、チームに勢いを付けた。日大戦では町飛鳥主将(商4=青森山田)が出だしにつまずき1ゲームを落とすも粘りを見せ逆転勝ち。ダブルスの森薗・渡辺裕介(商2=明徳義塾)組も接戦の末に勝利し、明日につながる試合となった。

【早大戦】
 選手層の厚さを見せつけた。法大戦以来の出場となった酒井明日翔(政経2=帝京)が1―0の2番手で出場し、ストレート勝ちを収めた。リーグ戦が始まる前から不調だと話していた酒井だが、今試合の相手である帝京高の後輩、硴塚(早大)とは「高校時代に練習試合での対戦の経験もあり、やり慣れていた」(酒井)。攻撃的なレシーブやサービスエースなどで得点を重ねるなど、随所で良いプレーが見受けられた。試合後、調子こそ「まだ悪い」と語ったものの、22日の専大戦に向け良い調整となった。
 1番手の森薗は1ゲームを落とし反省点もあったものの、盤石な試合運びで初戦を取ることに成功。3番手の町主将、昨春リーグから負け知らずのダブルス、森薗・渡辺組がストレート勝ちで勝負を決めた。最終章の初戦、幸先の良いスタートを切った。

【日大戦】
 スロースタートでの勝利だった。1番手として登場した町主将。ここまで自身の出た試合は負けなしだが、今回は序盤から好調というわけにはいかなかった。攻めのプレーがうまく展開できず、2点差で相手に第1ゲームを奪われてしまう。第2ゲーム目も序盤はリードをするものの、8-8と相手に追いつかれる状況に。しかしここで髙山幸信監督がすかさずタイムアウトを選択。「サーブ、レシーブを修正した」(町主将)と切り替え、自分のペースを立て直した。第2ゲーム、第3ゲームを接戦で制すと「一本一本丁寧に試合ができた」と第4ゲームではリズムをつかみ11―5の大差で勝利。簡単に負けないのが無敗の町の強みだ。

 優勝に王手をかけた。町の後に登場した有延大夢(商4=野田学園)が、第3ゲームを落とすも競り合いを制す。次に登場したのは渡辺。「守りに入ることなくいけた」(渡辺)とストレート勝ち。ダブルスの森薗・渡辺組は第3ゲームでジュースにもつれ込むものの15―13と粘り勝ちし、チームを勝利に導いた。

 残るは、専大との優勝決定戦だ。今試合での白星で6戦全勝しているのは明大のみ。全勝対決かと予想されていた専大は早大に敗れた。しかし専大との直接対決で勝利しなければ明大の優勝はない。今年の定期戦で森薗が敗れた田添をはじめ力を持った選手が多くいる。「1試合しかないので120%出して勝ちたい」(町主将)と気合は十分だ。選手一人一人が全力を出し優勝を狙う。

[相澤日向・花岡桃]