
駒大に勝利も課題残す/春季オープン戦
勝利のカギを握ったのは、この男だった。前半で3つのTDを奪った黒岩。「正直TDできるとは思っていなかった」(黒岩)と第1Qに自陣27ヤードからボールを受け、相手ディフェンスを突破すると、相手を引き寄せずエンドゾーンを駆け抜けた。続く第2QでのTDもチームを勝利へ導く重要な得点となった。「チームにしても必要不可欠な存在」(DB#28杉山将太主将・文4=日大三)と昨年に比べ存在感を表している黒岩に今後期待が高まる。
勝利した一方で課題の残る試合となった。相手のオフェンスにアジャストするのに時間がかかり、決めるべき時に決められないという東大戦の際見えてきた課題を克服できていなかった。また「もっと自分たちの実力でゲインして得点を奪えるようにしないといけない」(QB#15阿江保智・情コミ2=六甲)と今回は相手の反則から前進するという場面がいくつかみられた。次の2戦は立大、関西学院大と同格または格上の相手との試合だ。その相手と対戦する準備として、この課題は修正していかなければならないところだ。
東大戦で敗れ気を引き締め直し臨んだ今回の試合は、勝ち星を挙げたが「勝利をするのは当たり前のこと」(岩崎監督)。22日には同じTOP8の立大との対戦だ。「自分達の練習通りのことをどれだけできるか。そしたら普通に勝てる相手だと思う」(岩崎監督)と、各選手が自分の持つ力を最大限に出し、練習通りまたはそれ以上のプレーをし次戦での勝利を目指す。
[花岡桃]
試合後のコメント
岩崎監督
「基本的なところでの細かいミスだったりここで決めなきゃいけないところで決めきれなかったり、課題だらけの試合でした。(勝利したが)勝利するのは当たり前のことで、この間東大にやられてどれだけ心を入れ換えてやり続けるか。例えばディフェンスだったら前半いっぱい相手のオフェンスにアジャストするのに時間がかかってしまった。後はもう、出されはじめてから1シリーズ、2シリーズでとめなきゃいけないところを東大戦と変わらず前半いっぱいかかってしまったというところがゴタゴタした一番リズムに乗りきれなかったところじゃないかな。(黒岩は)すごく一番伸びている選手ではある。秋に向けても一番期待できる選手。だからRBの中では一番リーダーシップとって走ってくれると期待している。(東大戦敗戦後)その場では気持ちが変わってたかもしれないが、それが今日まであったかっていうのはちょっと何とも言えない。来週は立教、再来週は関西学院とずっと良い相手が続いていく中で、相手が駒澤ということでまだやっぱり心の中で半分なめてたところはある。相手が立教、関西学院とミスしたら負ける相手なのでどこまで細かなミスを無くすことができるか。あと、後半出てきた中村が練習通りにいかない。そうなったときにどういうふうに立て直していくか。自分のタイミングで投げられなかったりとか不用意に焦っちゃったりとかそういう余計なところが悪いところで出ていた。試合でしか経験できないことを次の試合にどれだけ生かしていけるかが大事。(2人のQBは)30点。前半は不用意なインターセプトがあったし、やっぱりリーダーシップをとって中でリズムを、どれだけペースを取っていけるかということだと思うが、それが全然乗りきれずランプレー頼みだった。(立大戦は)普通通り相手が立教だからというのではなくて、自分達の練習通りのことをどれだけできるか。そしたら普通に勝てる相手だと思う」
杉山主将
「先週も言った通り、スタートの部分が甘いなっていうのが印象的だった。(最初のピンチは)ディフェンスは毎試合毎試合だが、最初みんな動けてないのが大きくて、ランプレーもパスプレーも止められなかったのが今後の課題でもあって去年からの課題でもあるので、そこを直さないといけない。(後半は)前半の最初と比べたら、雰囲気も良くなって、全体で止められるような雰囲気でできたと思う。(黒岩は)去年も全然試合に出られてなかったが、今年から4年生の自覚もあって、RBとして引っ張ってくれている存在なので、オフェンスにしてもチームにしても必要不可欠な存在になっていると思う。(前回の試合からのチームの変化)前回の試合の後、グラウンドに戻ってまた一から練習したが、4年生とも話して雰囲気が大事になってくるので、ミスした時も良いプレーした時も盛り上げていけるような、動けていけるような雰囲気づくりをしてきた。(課題は)立ち上がりの部分、アジャスト能力というような小さいミスが出て、相手に攻められたり、攻撃できなかったりした面があったので、そういうところを今後一人一人が少しずつ詰めていって、次は結構強い相手なので、一人一人が強めていかなければいけないと思う。(良かった点は)後半になってチームがまとまってきたところ。立大は監督も変わって、結構強いチームになってくると思うので、強いチームを相手に戦えるように自分たち自身の小さいミスをなくして頑張っていきたい」
黒岩
「上出来。最初のTDは何も考えていなくてプレースピードの速さを上げることだけを考えていた。正直TDできるとは思っていなかったので取れちゃったって感じ決まった瞬間は気持ち良かった。2個目は好きなプレーだったので思いっきりできた結果がTDにつながってよかった。三つ目のTDは自分の課題の陣前で密集しているときのランだったので苦手克服のきっかけになると思ったが、ブロックがしっかりしていたので自分の力というよりOLの人に助けられたTDだった。去年はあまり出ていなかったが、最終学年でRBのポジションリーダーとしてみんなを引っ張っていけるように。後輩が自分もやろうと思えるようにすることを心掛けてきた。福田(夕斗・RB#9・政経2=日大三)や寒川(拓・RB#25・商3=法政二)みたいに力があるやつもいれば、あまり試合経験がないRBもいるので、今日は経験がない人を多く出してあげたいと思っていた。緊張していたと思うが、アミノで全員試合経験できたということは今後につながると思う。今は選手個々の差はかなりあるので全体的にスキルアップするのが今後のRB全体の課題。自分もここから強豪校との試合が続くのでそこで通用するようなランでチームを貢献したい」
阿江
「ラン主体でそこにパスを織り交ぜることを意識してやっていた。黒岩さんは結構持っていってくれたので安心して任せることにしました。最初にインターセプトをしてしまったのが反省点。TDパスも投げられるようにならないといけないし、今日は相手の反則で前進できていたので、もっと自分たちの実力でゲインして得点を奪えるようにしないといけない。阪本(真一郎WR#11・政経3=駒場学園)さんと森平さんがいるときはしっかりパスターゲットに考えたい。阪本さんはしっかりパスさえすれば持っていってくれるし、森平さんは空いてなくても高く投げればキャッチしてくれるので、二人とも本当に頼りになるレシーバーだと思う。今日はスターティングメンバーだったが、これから先は違うと思う。去年からリーグ戦に出て、どうしようもない時に頼りになる人にボールを預けて持っていくという形で空いている選手に投げるということができていなかったので、それを自分の力でゲームをつくれるように練習してきた。残りのオープン戦も自分の持ち味の勝負度胸を発揮して、自分が入ると流れが変わるという選手になりたいし、もっと細かいところまで詰め込んで一流のQBに近づいていきたい」
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