日体大に完敗/春季関東大学1部リーグ

2016.05.16
日体大に完敗/春季関東大学1部リーグ
完敗だった。1セット目は中盤まで競ったが、終盤に日体大のレシーバーをふっとばすスパイクなどが炸裂しセットを落とした。2セット目は前半から徐々に点差が開き、最後まで追いつくことができなかった。3セット目は、セットの始まりから4連続失点をするなど終始リードされる展開となった。20点台に突入すると、山中奏(法4=駿台学園)のサービスエースや相手のスパイクミスもあり1点差まで詰め寄る。しかし、反撃及ばず悔しいストレート負けとなった。

日体大の堅い守りを崩すことができなかった。1セット目序盤は一進一退の攻防が続く。9-11の場面では、加藤寛樹(政経3=創造学園)が自身のサーブミスをバックアタックで取り返し10-11とした。その後もピンチサーバーの山中がジャンプサーブで相手のミスを誘う。しかし、流れを支配することができない。「相手のセンターに対応できなかった」(辰巳遼・文3=清風)Aクイックが決まり、濵中俊生主将(商4=弥栄)もブロックに捕まり、土壇場での連続得点を許した。しかし濵中もコンビを決め23-24と肉薄するが、最後は相手のバックアタックが決まり1セット目を落とした。

「1セット目を取りきれなかったのが大きい」(濵中)と2セット目に入っても終始流れに乗ることができなかった。「日体大はセンターで押してきたが、こっちはセンターが弱かった」(濵中)と日体大のセンター線が1セット目に引き続き猛威を振るった。クイック攻撃に加え、1セット目得点源となった加藤もシャットアウトされる。センター線からの攻撃のために11-14の場面から矢澤宗之(政経2=創造学園)投入。「すごく緊張した」と矢澤。それでもプレーに硬さは一切表れず、Aクイックを決めるなど気を吐いた。しかし最後まで相手のセンターを中心とした攻撃に対応できず、このセットも20-25で奪われた。

3セット目は0-0から加藤のスパイクミスをきっかけに4連続失点を喫した。反撃のきっかけを作りたい明大は、頼金大夢(法3=東福岡)を中心に攻める。「向こうは簡単に点を取ってくるのに、こっちはなかなか気持ちよく点を取らせてもらえなかった」(辰巳)と日体大の堅い守りの前にスパイクミスを連発した。一時は10-19と大きくリードされた。それでも矢澤のAクイックを皮切りに5連続得点で17-22まで追い上げる。その後も山中がサービスエースを決めるなど22-24まで迫った。しかし最後は加藤のスパイクがブロックされ、ボールは自陣に落ち試合終了。後半戦の天王山でストレート負けを喫した。

地力の差で負けた試合だった。一カ月半にわたるリーグ戦も残り1試合となった。最終戦の相手は駒大。「まだ出し切れていない。来週まだあるので、しっかり勝ち切って順位を上げられるようにする」(濵中)言葉通り、勝って有終の美を飾りたい。
[前田拓磨]
選手コメント
濱中

「ただただむこうのレシーブが良いっていうのもあるし、ブロックとレシーブの関係で上手くやられてしまった。こっちがあんまりクイックを使えていなかったので、どうしても(攻撃が)単調。リードブロックで来ていたので、もっとクイックを使って欲しかった。実際クイックを使った時は決まっていたので。こっちの我慢もきかなかった。出だしでぽんぽんぽんと取られて気持ちも切れたし。1セット目を取りきれなかったのが大きい。レシーブに関してはこっちも上がっていたが、攻撃の部分で単調だった。日体大はセンターで押してきたが、こっちはセンターが弱くて。特にブロック。こっちはブロックができないのでセンター線を使ってくるチームは苦手。矢澤は攻撃のために入れた。それでもあまり決まらなかった。ブロックもできるし、スパイクも決まっていたので良かったと思う。試合通してコート内の雰囲気は良くなかった。やっぱりブロック。ブロックがもう吸い込む、吸い込む。そこは強化すべきポイント。3セット目に連続で取ったところもあったが、結局それもむこうがミスしてくれたから。リーグ全体で見ても中大、東海大、筑波大、あと日体大。自分たちは5位で、負けたところは全部上位のチーム。全部地力の差で負けていて、格下には相手がミスしてくれて勝っている。どこのチームにも勝てる力はあると思うが、まだ出し切れていない。来週まだあるので、しっかり勝ち切って順位を上げられるようにする」

辰巳
「拾ってくるチームだったので、その分野で負けないようにしようということを心がけた。今日全体でスパイカー陣の調子は決して悪くなかった。(相手について)点の取り方、取られ方も自分たちと日体大とはかなり違って、向こうは簡単に点を取ってくるのに、こっちはなかなか気持ちよく点を取らせてもらえなかった。(今日の一番の敗因は)こちらが相手のセンターに対応できなかったことと、うちのセンター線をうまく使えなかったこと。さらに向こうに拾って拾って繋いでどんどん点を入れられるっていうストレスに、なかなか対応できずつい黙ってしまって意思疎通が図れなかったということもある。(次の駒大戦について)自分たちには入れ替え戦があるわけでもないし、落ち着いてしっかり戦って勝てるようにしたい」
矢澤
「自分はブロック要員として出場したが、相手の攻撃を好き勝手されたのが今日の敗因。 (途中出場については)すごく緊張した。(ブロッカーとして)ブロッカーとしてはダメダメだった。相手のセンター線を3セット目使ってきたが、それに対していつまでもリードで、対応しきれなかった。(最終戦の意気込み)出られたら頑張りたい」
小川
「前衛のブロッカーが、相手のセッターが離れたところから速攻を使ってきたのを、全然止められなかった。ワンタッチもとれなかった。
しっかり速攻に張らせるように声かけはしたが、あいまいな状態で飛んでいた。コミックブロックで、ガッツリいくべきだった。そこが一番の敗因。相手のブロックがしっかり二枚来ていて、前にでてきて相手の守りもしっかりしていた。そのなかで、自分達のいつも練習していたスパイクが拾われて、最近は拾われる状態がなかったので、拾われて焦ってパニックになって、(レシーバーの)いるところに打っていた。 そういうときに、もっと落ち着かせる声をかけるべきだった。(雰囲気は)悪くはなかったが、勝つ雰囲気ではなかった。上位争いに対する自分達と日体の気持ちの差が本当に出た試合だし、攻める気持ちでいたはずだか、どっかで緩んでいた。(最終戦の意気込み)今日は嫌な試合をして悔しいし、最終戦なので気持ちよく勝って終わりたい」
加藤
「決定ボール何本も上がったなかで、相手のライトオポジットより決められなかったことが反省点。(日体大の守備について)日体のレシーブ力は一番固い守備じゃないかなと思ったので、今日の経験を(糧に) して日体くらいのレシーブ力を自分達もつけていきたい。そのレシーブ力を越えるスパイクを打てれば、先があることがわかった。しっかり練習していきたい。最後はしっかり勝って春リーグいい形で終わって、収穫と課題 整理して頑張りたい」