
中央学大にストレート勝ちで6勝目/春季関東大学1部リーグ
攻撃のリズムが作れなかった。1セット目立ち上がり、スパイクが中央学大の高いブロックに阻まれ苦戦。ミスも重なり4連続失点を許すも濱中のスパイクで断ち切り6-5。「1セット目は特にプレーがグダグダだった」(小林凌・政経4=桐生市商)とレシーブでお見合いしてしまうなど、コート内の雰囲気は上がりきらない。後半19-16、加藤寛樹(政経3=創造学園)のレフトからのスパイク、安井康平(政経4=倉敷商)のブロードが決まり連続得点で21-16とする。しかし安井、加藤のブロックのアウトからまたも4連続失点。今大会が10年ぶりの1部昇格となった、中央学大に24-23と追い詰められる苦しい展開となる。それでも最後は加藤のバックアタックでなんとか1セット目をものにする。
2セット目は、点は入ってもなかなかリードを保てない。濱中に三枚ブロックがつき好きなようにさせてはもらえない。6-9とリードを許し、たまらずタイムアウトを要求。ライトからの加藤のスパイクやセンターを使った攻撃で13-11と、やられたままにはしない。中盤以降も相手のミスで得点を稼ぐ中で、主将が気を吐いた。濱中が一枚ブロック、ライトからのスパイクを決め21-15。最後、濱中のサービスエースには渾身のガッツポーズも飛びだし、3セット目にいい流れを呼びよせる。
ブロックとセンターからの攻撃がさえた3セット目。序盤こそ濱中のライトからのスパイクが一枚ブロックにつかまるも、すかさず安井、加藤の二枚ブロックで取り戻す。センターをうまく使い流れを引き寄せたかにみえたが、サーブとトスミスが続きリズムがつかめない。相手のダイレクトスパイクとツーアタックもあり23-21と迫られる。小林が一度おとりになり惑わせた後にセンターで自分で打つという策もあり、最後は安井の速攻で25-22としストレートで勝利。思い通りのバレーができない中でも耐えた明治に軍配が上がり6勝目をものにした。
次の相手は、拾ってつなぐ粘りに定評がある日体大。明治がストレート負けした、日本代表を輩出している筑波大に勝ち、波に乗っている。上位進出に向けて、リーグ戦後半の最大のヤマ場として気合いが入る。「つなぎの部分でむこうよりも拾って勝つ」(加藤)と粘りを強みとするチーム同士の戦いだ。いかに自分たちのバレーができるかが勝利のカギとなる。
[南川美冬]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ◯3{25―23、25―18、25―22}0 | ― | ― |
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試合後のコメント
濱中
「先週言った相手に合わせないでレシーブで組み立てることが結局今日もできなかったですし、今日のチームの課題としてもそこの部分とブロックがちょっとタイミングが早くて結構何回も飛ばされる場面があったことが反省点。(今日の試合内容としては勝ちはしたものの)あんまりよくはなかった。(攻撃型のチームに対する守備面で意識したことは)ブロックの位置取りとブロックとレシーブの関係を結構徹底してやっていたけど、(ブロックを)抜けてくるというよりは当てられて変なとこに飛ぶという場面が多かった。本当はもっとブロックをゆっくりしてワンタッチをとっていきたかったが、どうしても吸い込みなどになることが多かった。明日はヤマ場。相手もヤマ場。相手が相手なので今日みたいにグダグダになることはないと思うけど、ただしっかり全力でここ最近自分たちのバレーが出せてないので明日は雰囲気よくやれれば自ずと勝利が見えてくるのかなと思います。頑張ります。」
加藤
「1セット目をやって軟打を落とすチームだとわかったので、軟打で決めようとなった。でも明日を見据えて打つところは打とうとチームでは話していた。とにかく自分たちのバレーをすること。自分たちのバレーをしていれば負ける相手ではない。むこうのサーブは良かったが、こっちのレシーバー陣は嫌な顔をしていなかった。だから返したボールを、サイド陣がしっかり決めればそこまで影響はなかった。むこうの1番がすごかったが、そこは我慢して我慢してサイドアウトで切っていった。(1セット目での連続失点は)サイドアウトが悪くなってこっちのサーブミスも重なって、点数的には離れていなかったが相手のムードで嫌な雰囲気だった。そういう時にサイドアウトで切りたかったが、相手のサーブが良くて。それで崩れてしまった。3セット目は返せていたので、レシーバー陣が修正できていたと思う。どのセットも出だしを意識したが、2セット目はやや押され気味だった。明日もこういう感じだと、日体大は盛り上がってきてしまう。立ち上がりの部分は課題。最終セットはスコア的には均衡していたが、気持ち的には余裕があった。22点まで(中央学大が)いったのはやっぱりサイドアウトが良くなかったから。そこも修正点。明大は波に乗ると強い、そこが武器になるチーム。日体大もそこは警戒してくると思う。日体大はきちっと型にはまったバレーをしてくるチームだから、自分たちは型にはまったプレーもしっかりして、プラスアルファで明治の武器を出す。つなぎの部分でむこうよりも拾って勝つ。雰囲気を大切にしていきたい」
小林
「今日全体の出来については、一言で言って悪かった。出だしは、相手が格下ということもあり気の緩みがあったと思う。1セット目は特にプレーがグダグダだった。相手もあまり雰囲気が良くなくて、それに合わせてしまった。(相手の攻撃について)力強く思いっきり打って弾けたらラッキーっていうスタイルだと思って、それを警戒していた。それでも今日はあんまり相手の当たりが良くなかったと思う。そこに少し助けられた面もある。(ストレートで勝てた要因として)相手ほどミスが少なかった。攻めることもほどほどに、レシーブもきちんとこなせたのが大きい。(明日の日体大戦について)出だしからガツガツ攻撃して、隙を与えないようにしたい」
辰巳
「でかかったが、順大とか中大みたいに揃ってくるブロックではなかったので、そんなに意識せずいつもどおりやれた。(今日のスパイカー陣については)センター線安井さん(康平・政経4=倉敷商)がいつもどおり、むしろよくて、よく叩いてくれていた。だが凌さん(小林・政経4=桐生市商)いつもより調子が良くなくいつもほど高くはなかったので、そこはいつも通り上げるのではなく、使い方を考えて(トスを)あげました。(明日の日体大についての印象は)日体大はミスが少なくて、すごく団結力があるいいチーム。そこに注意したい。技術面でいうと繋ぎは、関東でもトップレベルの繋ぎをしてくるし、今年は1年生がいっぱい入って若さも勢いもあるので、そこに注意したい」
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