日体大に敗戦 ベスト16で最初の公式戦終える/関東大学女子選手権

日体大に敗戦 ベスト16で最初の公式戦終える/関東大学女子選手権
 関東トーナメント3回戦、ベスト8をかけた日体大との試合。試合開始直後から相手のディフェンスに圧倒され、シュートがなかなか決まらない。第2、第3クオーターと、何度かペースをつかみかけるも、リードをじわじわと広げられる。第4クオーターでは一時15点差まで詰め寄るも、三連続3Pシュートを決められ、54-79で敗れた。チームはベスト16で関東トーナメントを終えた。

 スターターは、松本真衣(理工3=鵬学園)、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 格上との差を見せつけられた。「最初に相手のフィジカルに圧倒されていた」(萱沼主将)と、日体大のディフェンスを崩すことができず、第1クオーターを10-22で終える。その後立て直しをはかり、果敢にゴール下まで切り込むも、「いい感じに持っていけても詰めの部分で取りこぼしてしまった」と渡辺監督。シュートのチャンスを生かすことが出来なかった。第4クオーターでは、パスの連携から藤野がレイアップシュートを決めるなど一時は流れをつかんだが、最後はスタミナ切れからか、立て続けにロングシュートで得点を奪われ、54-79で敗戦した。

 創部以来初のベスト16で関東トーナメントを終える。人数が少なく選手層が厚いとは言えない中、堂々たる結果を残した。最終戦は課題の残る試合だったものの、多久、藤野、坂本ら1・2年生の活躍も光った。今月末からは、その1・2年生で戦う新人戦が始まる。「自分の持ち味であるドライブや3Pシュートとかを出して、強気でどんどん攻めて、得点を取って勝ちたい」と坂本は話す。チームのさらなる躍進に期待したい。

[織田有衣子]

試合後のコメント
渡辺監督

「今日の敗戦を考えれば、うちが5対5をやれない、人数が少ない。メンバー的に厳しい部分はあった。見ていると、玉川大戦の疲れがあったのかな。簡単な凡ミスだったりね。リーグ戦は14試合戦っていかなくちゃいけないわけだから、スタミナと精神力が課題。メンバーは今年は限られてるわけだからね。ただメンバーが少ない中でベスト16にいったのは女子バス始まって以来のことで、一歩進歩した。そういった意味では選手はよく頑張った。出だしのディフェンスがしっかりやれればある程度やれるというのは、みんな感じられたと思う。今日はそこで出だしから声があんまり出なかったし、前半で十何点開けられちゃったのが大きかった。ターンオーバーもあまりにも多すぎたのと、ゴール下までいい感じに持っていけても詰めの部分で取りこぼしてしまった。そんな感じだね。ようやってはいるんだけどね。(坂本は)今日はめちゃくちゃ目立ったわけではないけど助かっている。特にディフェンスで、カバーだったりヘルプなりの勘が非常にいい。手も長いしね(笑)ディフェンスでの貢献が非常に大きい。オフェンスでも今日はなかったけどスリーポイントも打てるし、ドライブもあるし、なかなかいい選手だと思う。新人戦はケガ人もいるしまた6名なんで、思いっきりやって上位を目指していきたい」

萱沼
「まずは玉川大学戦で勝つことを目指してやってきたので、その後のことは全然考えてこなかった。そこが目標でもあったから、それは勝てて良かったし、その試合に勝つからどうとかではなくてリーグ戦とか今後につながらなければいけないと思っていた。3回戦では体の部分、走力とかに追いついたりするためにも基礎の体作りからだなと思った。そんなに力の差があるわけではないけど、焦ってパスを出してカットされたりとか、無理な体勢なのにパスして外に出てしまったりした。そうではなくて、ちゃんと足を切ってパスを出すとか、そういう崩れないようなプレーをできるように、体作りとか基礎からやりたい。日体大はあまりよく分からなくて、キーマンは7番と5番だとみんなで言っていたが、とりあえず自分たちができることは最初の出だしからディフェンス頑張って競っていくことだと考えていたので、相手がどうかは想定していなかった。最初にドタバタして相手のフィジカルに圧倒されていたので、流れとしてはもっと落ち着いていればよかったと思う。最後の方はそこそこやれていたので、出だしからディフェンスも頑張りながら、もう少し落ち着いてやればよかった。それぞれチームとしても個人としても課題が見つかった。(創部初のベスト16だが)そうらしいですね。あまり意識していなかった。替えがいないとかありますけど、その中でやっていかなくちゃいけないから、ベスト16というよりそこまで戦っていけて強い相手と公式戦で対戦できたのが良かった」

藤野
「体育大ということもあって体当たりが強いというイメージを勝手に持ってしまって、そこで引け目を感じた入りをしてしまった。そこが前半良くなかった原因かなと思う。(疲れは)ないわけじゃないですけど、リーグ戦でもこういう状況になるので言い訳にはできない。人数が少ないので試合でフルに走れる体力がないといけない。勝つつもりでやってきたけど、負けないっていう気持ちが出てきたのが後半になってしまった。それを前半から出していけるようにしなきゃいけない。ドライブとか通用する部分はあったので、そこは生かしつつ、体力とか体当たりとか基礎的なところが反省になったのでそれを改善していけるようにしたい。出だしが良ければこの前の玉川戦のようにいいゲームができたので、今大会を通して改めて入りの大事さを感じた。新人戦は元気に楽しくやり切って、それで結果もついてくればいいかなと思う

坂本
「今日はディフェンスのローテーションがうまくできてなくて、ノーマークでシュートをうたれてしまったことが多かった。前回の試合で自分はあまり攻められなかったが、今日は前回より攻め入ることができたところはよかったと思う。反省点としては、やはりディフェンスがうまくできていなくて、あとはリバウンドを取られて失点につながったところ。(大学初の公式戦となったこの大会を振り返って)緊張はそんなになかったが、やはり大学生は体あたりなどが高校生と違ったので、これからそういったところが課題になってくると思う。新人戦では、今よりも人数が少なくなってしまうがファウルを重ねないようにして、自分の持ち味であるドライブや3Pシュートとかを出して、強気でどんどん攻めて、得点を取って勝ちたいと思う」