主力不在で敗北も2年の力光る/関東学生1部リーグ戦

2016.05.08
 すでに王座の出場権を獲得している明大が明学大との3位決定戦に挑んだ。東京都の国体予選で主力選手が多く欠場の中、女子リーダーの河西真帆(農4=横浜緑ヶ丘)を中心に試合を展開させたが明学大に60点近く差をつけられて敗北した。それでも2年の吉原彩夏(文2=県立蕨)や濱田真未(政経2=県立星稜)がフォース入りし下級生ながら積極的にチームを引っ張った。

 試合当日は国体予選と被っていたために主力の上級生は国体予選に出場していた。そのためこれからの明大アーチェリーの力量を知る意味でも、今まで試合に出場しなかった2年生が多く起用された。応援には男子部員も駆け付け、部員全員が応援を糧に集中力を発揮し、一射一射に力をこめた。結果は明学大に敗れたが、女子リーダーの河西は「安心できる。この調子なら来年も勝てるし確実に伸びていく」と後輩たちの活躍を称えた。

 中でも吉原、濱田がフォース入りし先輩の陰に隠れんぞというばかりに力を発揮した。ただこれだけでは終われない。「入部した時から王座に出ることを目指していた」と濱田が言えば吉原も「王座でもメンバー入りしたい。他の2年にも負けたくない」と王座でも着実にメンバー入りしようとする執念と心意気が垣間見えた。この後輩たちの熱意が王座決定戦でも勝利の風を吹かせてくれるのではないだろうか。

[松本直也]

試合後のコメント
河西

「(今日のメンバーは)東京の国体予選に出る渡邊、榎本、小林以外の部員で点取りをして、そこから上から決めた。今日が国体予選なので。国体予選は70mの試合だから、結局そっちに出た方が王座の練習にもなるし、国体選手になったらとてもいい経験になるので、そっちを優先させた。しかも今回の選手は今まで試合に出ていなかったメンバーで、それな出るのはその人たちにとっても経験になるから、今日は試合慣れの意味も込めて、今まで出てた人たちがいない中でどれくらい点数が出るかっていう試合だった。(試合を終えて)今日のフォースが2、3年生で、4年が関わらずに勝敗が決まった。来年のことも考えてとっても安心できる。4年生がいなくなってもこの調子なら来年も全然勝てるし、むしろもっと伸びていく。来年に期待が持てる。(王座の練習)進んでる。4戦目ぐらいで王座が決まったので、それくらいから70mを練習するようになった。わりとみんなシフトしている。私個人だと去年よりは全然調子がいい。去年はリーグ戦で疲れてダメになっちゃったけど、今年は射てるし、点数が出ている。あとは周りがどうなるか。私自身は70mは一番調子がいい。
(最後のショートハーフ)最初から最後まで周りに支えられた。試合の時は試合に集中してて、当たらないな当たったなとか考えてるから、あんまり寂しいとかなかった。でも最後の円陣でひと段落したのかあって。具体的にあれが大変だったなとか、あれ良かったとかなかったけど、1年間終えてこのチームで良かったって。結局チームとしてああしたいこうしたいっていう目標が達成できたのはすごく満足している。(王座の意気込み)去年より必ずいい状態で選手を出して、男女で応援を団結させて、選手を全力で支えて、今までの明治で1番いい結果を出せるようになりたい」

濱田
「(今回の結果に)納得はしていない。50mの最初は良かった。固くなって、焦って射ち残しがあったことが良くなかった。今回の課題は一定のリズムが保てず力が入ったり、守りに入ってしまったこと。(2年生が多く出場したが)同期と一緒に来年に向けたいい経験ができた。昨日から今日の試合が楽しみだった。(これからの目標)入部した時から王座に出ることを目指していた。王座では主将も目標に掲げているベスト8に入りたい」

吉原
「調子は良くなかった。点数もまずまず。今日の目標は610点ぐらいを目指していたが3点足りなかった。50が思いのほか良くなかった。今のところ50mが改善点。今回は国体予選が被っていたせいで、上級生が出場できなかったので人数的に2年生中心になってしまった。30m50mが練習の軸になっており、あまり70mの練習ができていない。70mは重いのでこれからしっかり練習して一試合一試合しっかり射っていきたい。とりあえず王座までには練習量を確保して体調も戻す。王座のメンバーに入れるか分からないが、入りたい。他の2年にも負けたくない。頑張りたい」

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