
日大に快勝もコンビに課題を残す/春季関東大学1部リーグ
勝負どころでのキャプテンの決定力が光った。今季から1部に昇格した日大に対し「好きなことをやられていた」(辰巳遼・文3=清風)と1セット目は中盤まで競った。立ち上がりはお互いにミスが目立ち点を献上しあった。10-10から小林凌(政経4=桐生市商)がブロード攻撃を決め、波に乗り始める。相手のミスで勝ち越すとセッター辰巳遼(文3=清風)がスパイクを叩きこむなど、怒涛の6連続得点で1セットをものにした。2セット目は追いついては、引き離されるセットとなった。スパイクによる失点と明大の反則などで一時は12-16とリードされた。日大の流れで試合が進み、先に20点を取られるなど苦しいセットとなった。しかし、主将が気を吐いた。濵中が三枚ブロックからクロスに決め流れを引き寄せる。そのあとも、濵中のブロックアウトやフェイントなどの巧みな攻撃で得点を重ね逆転に成功した。最後は加藤寛樹(政経3=創造学園)がスパイクを決め25-22で2セット目をものにした。勝利を決定づけたい3セット目は「相手が関係なくクイックに飛んでくるブロックをしてくるので、クイックの使い方といつもはあまり使わない時間差も入れて組み立てた」(辰巳)の言葉通りに試合が進んだ。安井康平(政経4=倉敷商)の速攻に入ると見せかけて、相手のブロックのタイミングを外す一人時間差や濵中のバックアタックで効果的にポイントを重ねた。最後はチームが強化しているコンビで得点し25-19で3セット目もものにし、4勝目を手にした。
対戦成績は4勝3敗となった。次の相手は学芸大。練習試合では一度も勝ててない相手だ。「明日の学芸はブロックがちょっと高くなるので、なるべくレシーブをしっかり返球して、クイック・バックを絡めた攻撃で的を絞らせないようにする」(濵中)の言葉通り、コンビとクイックの精度が勝利のカギとなる。精度の高いコンビ攻撃が明大に5勝目をもたらす。
[前田拓磨]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― | ― |
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試合後のコメント
濵中
「基本ラリー中にクイックをなるべく使うために、パスを丁寧に返してラリー中にクイックをしっかり使っていこうという練習をしていたが、今日は1本目があまり入らなくてあまりクイックつかえなかった。(日大について)自分のバレーをすればいいと言いきかせていたので、特に対策はしてない。雰囲気だけまけないよう言っていたが、あまり雰囲気はよくなかった。今日はサーブカットが入らなかったので、あんまりクイックが使えず、サイドにわかりやすいトスで三枚ブロックに捕まることになってしまった。なおで、あんまり下に打たず、無理な時はなるべくリバウンド取るようにして次の展開に持っていこうとした。
明日の学芸はブロックがちょっと高くなるので、なるべくレシーブをしっかり返球して、クイック・バックを絡めた攻撃で的を絞らせないようにする」
小林
「後半戦までの2週間は、特にコンビネーションに重点を置いて練習をしてきた。また前半戦はブロックが不調だったので、レシーブと共に補強も行った。
反省点としては、今回当たった日大に対して、格下だという油断がチーム内にあり、2セット目で一瞬リードを許してしまった場面があったこと。すぐに立て直せるだろうという慢心があったと思う。
日大も、明治も余り背の高いチームではないので、同じ条件では特に、自分たちの特徴である丁寧さを意識してプレーした。
明日当たる東京学芸に対しては、練習試合ではセットを落とすことがあったので、今日の試合も踏まえて、もっと挑戦する気持ち、攻撃的に行こうという気持ちを持って向かいたい」
安井
「今日の試合は勝ったけど自分達のペースは作れなかった。格下相手ということで油断していた部分があり濱中が気を引き締めていこうと言っていたがあまり統一出来ていなかったと思う。日大は雰囲気がいいのでノッてきた時に一気に流れを持っていかれないように気をつけていた。2セット目は流れが悪かった。終盤まで粘って相手が崩れたところで攻めることができたのはよかったと思う。明日戦う学芸大は強いスパイクを打つというよりもうまくコースを狙ってくるチーム。レシーブがしっかり出来れば勝てる相手だと思う。
加藤
「中大戦で勝てそうだった試合を落として、ブロックアウトを狙う練習をやってきたけど、チームの調子も上がらない状態で日大戦を迎えた。日大は雰囲気がいいチームなので守りにだけ入らないでいこうとやってたけど、途中守りになってしまった。レフト陣が決めきってくれたので助かった。日大は雰囲気が怖いなと思って注意していたけどそこまで勢いがこなかったので3―0で勝てた。相手も調子が上がってなかったというのもある。(身長の低いチームに対して)クイックで決める。Aキャッチでトスを上げさせてクイックを使おうと意識していたけど、センターで機能しないときもあったのでそこは課題になってくると思う。コンビが合ってなかったように思えたのでパスに問題があったら僕らも修正していきたいなと思う。(2セット目)自分たちのバレーができないまま20点までいったけど、向こうがミスを出してくれた。日大だったから勝てた。(3セット目)やっと少しづつ自分たちのバレーができてきたと思うけど、60点70点くらい。(リーグ後半戦に突入して)前半戦に比べて高さとパワーが落ちてくるチームが多いと思うけどその分勢いとか僕らの油断おあると思うので、自分たちのバレーをやったうえでしっかりと対策をしていきたい。(明日の学芸大とは)練習試合であまり良い成績じゃなかったみたいなので、挑戦者の気持ちでがんばりたい」
辰巳
「相手が関係なくクイックに飛んでくるブロックをしてくるので、クイックの使い方といつもはあまり使わない時間差も入れて組み立てた。でもそれ以前にこっちが流れを作れなかった。今日濱中さんが当たっていたので集めた。日大は二部から上がってきて勢いはあるが、負けてはいけないと言うか、負けられないチーム。1セット目は自分たちに、相手は格下だからどこかで抜けるだろうというという油断があった。結局好きなことをやられていたので反省点。1セット目にああいうゲームをしてしまったので、セット間に話し合って声を出していこうとなった。でもリードを取られるところもあったので、今日は一試合通して全体的に駄目な試合だった。最後もこっちに点をくれて、相手が格上だったら負けたと思う。もっと簡単に勝てる試合だった。(空き週は)特別新しいことはしていないが、コンビの確認だったり、一つ一つの細かい確認をみんなで詰めた。自分たちはやる試合をすべて勝っていくだけ。明日の学芸大は大きいチームなので、ブロックの上からばこばこ打ってくる。戦い方を自分たちでしっかりして臨みたい」
頼金大夢(法3=東福岡)
「日大には前の定期戦で余裕を持って負けた。相手を下に見ないという気持ちの部分をちゃんと持って臨んだ。空き週も試合への気持ちを切らさないことは意識していた。レシーブ専門、濱中さんを攻撃に集中させることが今回の自分の仕事。本当は自分たちが攻めて流れを作っていかないといけなかった。1セット目終わりにサーブのリズムを変えて、そこからポンポンと抜ける場面があったので、そういう風に仕掛けていけるようにとセット間に話した。3セット目も出だしは良くなかったし、途中でリードされている場面もあったので。格下相手の戦い方を個人個人で考えていかないといけない。今日は自分自身、ミスもあったしキャッチも安定していなかったしまだまだ。次頑張る。リーグ前の練習試合で学芸大には一度も勝っていない。今日の日大戦と比べたら、こっちから向かっていく気持ちでやれるので、気持ちの面ではやりやすいと思う。明日も頑張る」
小川智大(政経2=川崎橘)
「(2週間の空き練習は)ブロックレシーブをやって、日大はスパイクがあまり強くないチームだったのでブロックで抑えられるようにみんなブロックの練習に励んで、抜けたボールをレシーバーが拾えるようにブロックの位置を確認しながら練習をしていた。実際強打はあまり抜けてこなかったけど自分を含めてみんな拾えていたと思う。でももう少し絞ってくれればもっと拾えると思うので、明日の学芸は身長が高いので後ろから声をかけて絞れるように。(後ろからスパイカー陣を見ていて)セッターとあってなかったのでまだまだ硬いけど今日ミーティングして明日合うようにがんばっていきたいと思う。後半戦全勝という目標があるので今日勝てたというのは大きかったと思うし、チームの調子も悪くはなかったので良い一戦だったと思う。明日の学芸大はサイドが高いのでブロックワンチを拾って自分中心にがんばっていきたい」
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