格下・東大に攻守で完敗/春季オープン戦

 春季オープン戦東大戦は終始試合のペースを握られ13―16で敗れた。第1Q(クオーター)にWR#11阪本真一朗(政経3=駒場学園)がTD(タッチダウン)を決めて先制するが、次の攻撃シリーズでTD、第2Qに4thダウンギャンブルから逆転TDを決められてしまう。オフェンスもミスが目立ち、第4QにWR#7森平貴大(営3=横浜栄)のTDで詰め寄るも、試合の流れをつかめないままBIG8の東大に完敗した。

 勝敗の分岐点は第2Qだった。7―6で迎えた自陣4ヤードの位置での東大の攻撃。ここで相手オフェンスがギャンブルを仕掛けてきた。「スペシャルプレーを予想してなかったわけではない」(DB#28杉山将太主将・文4=日大三)が、フィールドゴールを狙うフォーメーションを敷きながら左サイドをランで突破するプレーにディフェンスチームの反応が遅れ、逆転のTDを許した。「練習の部分で甘いところがあった」(杉山主将)と普段の練習の詰めの甘さが露呈し、試合の流れが完全に東大へ傾いた。
 攻撃の要であるQBが精彩を欠いた。QB#18南卓真(政経4=日大三)はインターセプトを二度献上するなど、不用意なプレーで攻撃の流れをつくることができず。後半は「しっかり受け入れてたし、しょうがない」(南)とQB#3中村聡(政経3=海陽学園)との交代を命じられた。中村も第4Q終了間際に森平へのロングパスTDを決めるなど要所で持ち味のパスを通していたが、ファンブルなど細かいミスも目立ち「(ケガで)練習不足が露呈していた」(岩崎監督)と流れを変えるまでには至らなかった。「今後は簡単なミスを無くすようにして全員が貪欲に得点奪いに行くように意識向上をしていきたい」(南)。QBを中心にオフェンスチームの意識改革に取り組む。

 「ちょっと天狗になりすぎていた」(岩崎監督)。春季オープン戦の初戦で関西の強豪・関大に51―0と完勝し、グリフィンズの士気は上がったかのように見られた。だが、関大を倒したことと格下相手という気の緩みが、東大に金星を与えた。「今回の試合で初心に帰ることができたので、『うちは強くないんだ』という思いも含めて戦っていきたい」と指揮官が語る新生グリフィンズは、失いかけた反骨精神を取り戻し、次戦東大と同じBIG8の駒大戦に挑戦者の気持ちで臨む。

[加藤真人]

試合後のコメント
岩崎監督

「オフェンスは攻撃のリズムに乗り切れない、ディフェンスは全然身体が動いておらず、そのディフェンスを修正するだけに前半の時間を費やしてしまいその間に16点を与えてしまったことが一番の敗因。前回の試合で強豪の関西大学を相手に51―0で勝てたことで選手はちょっと天狗になり過ぎていた。試合前の練習でも東大は明大に勝とうと必死に取り組んでいたが、うち(明大)はヘラヘラしていて、そういった姿勢がもろに出たんじゃないかとも思う。(QBの交代)南は2度インターセプトをされてしまうなど、どうにもならなかったので、中村に変えた。中村は去年まで故障していて前回の関大戦ではあまり使わなかったので今回経験を積ませようと思った。ただ余計なファンブルであったり、スナップのミスと、練習不足が露呈していた。パッシング能力は高いので、それを生かして攻撃のリズムを変えられるQBになってもらいたい。今回の試合で初心に帰ることができたので、『うちは強くないんだ』という思いも含めて戦っていきたい」

杉山主将
「昨年から改善すべきスタートの部分が全然できていなかった。最初から向こうのペースで自分たちのペースに試合を通してできなかった。前回関西大学に勝って気を緩めないようにはしてきたが、東大はリーグ的にも下のチームなのでどこかいけるだろうという気持ちがあったと思う。逆転された場面もスペシャルプレーを予想してなかったわけではないが、自分たちの対応ミスや一対一で負けたということで取られたTDだと思う。スペシャルプレーに対する練習の部分でも甘いところがあったと思う。パスターゲットをフリーにしたところも課題で、3thダウンでロングパスを通されたりしていたのでそういうところをしっかり抑えられれば守備からリズムをつくれたと思う。オフェンスも明治らしくはなかった。今年を通してオフェンスもディフェンスもスタートを大事にしようと意識していて、今日のオフェンスのスタートはよかったのですが、ミスするととことん落ちてしまうところは昨年と変わってない。今後は一人一人の意識の問題やアメフトに対する姿勢を見つめ直さないといけない。これからは挑戦者なので負けた敗者としてもっと練習を積み重ねていかないといけない。駒澤戦では今日のような結果にならないように4年生から意識を高めて完封勝利を目指してやっていきたい」


「完全に自滅で浮き足立ちすぎた。関西大に勝ってオフェンスチーム全体に気の緩みがあったと思う。今日はバランスアタックでランもパスも両方とも出そうと言うことでゲームメークしてきた。東大のディフェンスチーム自体調子が上がってきたというわけではなく、完全に自分たちの自滅。インターセプト2本で自分が流れを崩してしまったので、4年生として次の試合からいい流れで試合を進められるようにやっていきたい。交代はしっかり受け入れていたししょうがないと思う。結果はしっかり受け止めて、今後は格下のチームに負けることはなく圧勝していかないといけない。今後は簡単なミスをなくすようにして全員が貪欲に得点奪いに行くように意識向上をしていきたい」

中村
「とりあえず逆転することだけを考えた。パスプレーを多くした。なんとか逆転に結びつけたかった。(第4Qのタッチダウンは)ノーハドルでテンポ良く陣地を進めて、相手のディフェンスがアジャストできないような速攻でパスをどんどんつないでいけたのが良かった。ロングパスは自分の持ち味なのでもっと決めていきたい。昨年秋季リーグ出られなかった悔しさもあって、頑張ろうと思っているが、他の二人に能力的に劣っているので、もう少し頑張らなければいけない。自分は走ることもできるので、ランやロングパス一発のタッチダウンでもっとチームに貢献したい」