西脇、諱・澁田組がともに準決勝進出を決める/関東学生トーナメント5日目

2016.05.06
 春関5日目を終え、男子はシングルスの西脇一樹(国際4=松商学園)とダブルスの諱五貴(営4=松商学園)・澁田大樹(商4=鳳凰)組がそれぞれ順調に勝ち進み準決勝へと駒を進めた。女子ダブルスの佐野真代(文4=津田学園)・森美咲(法4=富士見ヶ丘)組は第一シード相手にファーストセットを奪い上々の滑り出しを見せるも試合は雨天中止。続きは明日行われる。

 脚を負傷しながらもストレート勝ちと実力を見せつけた。両者が交互にゲームを取るきっこうした展開。試合を動かしたのは西脇の方だった。5-4で迎えたサービスゲームをラリーの末に制し第1セットを6-4とすると、そのまま流れを引き寄せ第2セットも6-3と奪い取った。途中脚を引きずるなどケガを気にする様子を見せたものの試合は終始リードする安定したものだった。 「同志討ちを2個やっての今日だったので棄権などはあまりしたくなくて」とこの試合には並々ならぬ思いを寄せていた。体の状態は万全ではない。だが、負けるつもりもない。今大会で下した同志の思いも引き継ぎ、春関シングルス王者のタイトルをつかむ。

 圧巻の実力差を見せつけた。ヘルナンデス・奈良部(専大)組との対戦となった諱・澁田組。格下相手だったものの、第1セットは「負けられない気持ちが多く、固くなった」と澁田。ミスが多くなかなかブレークできず、4―3とサービスキープの応酬となった。しかし、第8ゲーム目はジュースの末にブレークに成功すると、その後も安定のサービスキープ力で第1セットは6―3と制する。続く第2セットは第1ゲーム目からブレークすると完全に主導権を握った。勢いそのままにリターンエース、サービスエースと好プレーを連発すると5―0と一気にマッチポイント。最後は澁田がネット前に上がったボールを強力なボレーでたたき付け、勝負あり。サービスゲームを一つも落とさず、安定の強さを披露した。次戦の相手はインカレインドアで敗戦を喫している小堀・酒井組(早大)だ。それでも「1回戦に比べてどんどん息も合ってきている」と諱。以前より確実に強化されたコンビネーションで雪辱を果たす。

 いよいよ試合は6日目に突入と終盤に差し掛かる。男子は単複ともにストレート勝ちで準決勝へ。女子ダブルスも第1セットを奪うファインプレーを見せ波に乗っている。残る相手は強豪ばかりも、今の明大の勢いであれば優勝の二文字もそう遠くない。必ずや頂点に立ってみせる。

[島村昭二・谷山美海]

試合後のコメント

「まずはベスト4決められて良かったです。一回戦に比べてどんどん息も合ってきて、良いプレーもお互い出来ています。足りない部分も補えてきて良い感じに出来ているかなって思います。昨日までの試合も悪くはなかったので、特に何かを変えるわけでなかったです。いつも通りにやれば負ける相手ではなかったので準決勝に進むうえで勝たなければいけない試合だと思っていました。なので、6-3と6-0でまとめられたことが勝ちに繋がったと思います。インカレ室内でも一回戦で当たっていてマッチポイント2本あったんですけど、そこから負けてるし二週間前にやった対抗戦でも負けて、今ちょっと負け越してるんで、インカレやリーグに向けて勝たなきゃいけないなっていうのもあります。しっかりお互いのプレーができれば勝てると思うので、勝って決勝に行きたいです」

澁田
「ベスト4を決める試合にしては、1部の相手ではなないですし、2部でも1位ではないので負けられない気持ちが多かったです。それもあって、ファーストセットは固くなってしまい、ミスが増えました。セカンドは緊張もなく良いプレーがずっも出てたと思います。明日の相手はもっと強いと思うので、試合の中での良いプレーを明日に生かせるようにしたいです。僕のサービスゲームは良かったですが、諱の時はすんなり取れないことが多かったのでそこは良くなかったと思います。もうちょっと諱のサーブの時にもっと前で動ければと思いました。(このダブルスの強みはなんですか)ストロークですかね。ラリーをすれば打ち負けないですし、どこにも勝てると思いますので、後ろを生かすために前のプレーは大事になってくると思います。なので、ストローク以外の部分で取りこぼしなく、できれば良いんじゃないかと思います。シングルスは負けてしまって、ダブルスは自分たちしか、いないので優勝しないといけないです。明日の相手はインカレインドアで負けてしまった相手なのでリベンジができるよう頑張ります」

西脇
「昨日脚を痛めて(今日の試合に)出るかどうか分からなかったんですけど、とりあえず痛み止めを飲んで出ていました。まさか勝てるとは思っていなかったので、思ったより上手くいったと思っています。脚をケガしていなかったら普通に勝てる相手だったんで、脚の痛みさえなければ勝てると思っていました。今朝は足を引きずりながら来たので、まさか脚の痛みがなくなるとは思っていませんでした。試合中は痛み止めが効いて痛くはなかったんですけど、脚は少し引きずっていました。今回は同志討ちを二個やって、二個下の子と同期との試合をやっての今日だったので棄権などはあまりしたくなくて。そんな感じなんで(不安な点は)脚の調子だけなんですけど、出来れば明日も勝って決勝に進みたいと思います。とりあえず明日試合が出来るように頑張ります」