昨年春王者に逆転勝ち きょう国士大と運命の全勝対決/関東学生春季1部リーグ戦

2016.05.05
 後半に大量得点し、東海大に32―29で勝利した。前半は相手ポストからの攻撃に苦戦し、攻撃も吉野樹主将(政経4=千葉県私立市川)への厳しいマークもあり今季初めてリードを許した。しかし、後半5分から吉野が3連続得点で同点とすると工藤龍毅(政経3=桃山学院)が要所で確実に決め試合をひっくり返した。

 前半リードを許した中でも今季の好調ぶりを示した。前半2得点に終わった吉野だったが、後半6分、7mスローで1点差に詰めると、7分にも再び決めて同点にした。また工藤が試合を左右するところで得点し常に先に1点リードという展開にさせた。
 昨季までの東海大戦では速攻で決められることが課題だった。それを今季は戻りの徹底で封じることができた。失点123はリーグの中で最も少ない。「当たり前のことなのだけれども吉野がこの意識を持っている」(松本勇監督)と全勝している今、チームカラーとして植え付ける。

 今日全勝対決だ。相手の国士大は最近5試合で1勝4敗と分が悪い。それでも今季はそれを覆せるだけの力を持っている。「フルパワー注入して臨みたい」(吉野)。今日の一戦に懸ける思いは強い。

[吉田周平]

試合後のコメント
松本監督

「樹が前半2点ぐらいしか入らなかったけど当然今から後にかけてはマークが厚くなる。工藤が良かった。結構打って結構入っていいところで決めた。門間も当然良かったけれども。今日は3点ビハインドで後半に入ったがそんなにどうこうはなかった。別に今までは前半勝ってうんぬんだったけれど今は3点ぐらいなら全然。まあ一本ずつ追い付いていこうと。後半20点取れたのは樹が取ってくれたように工藤、門間(優次郎・法2=法政二)が取れたから。(戻り)上位を狙っていく上では大切。当たり前のことなのだけれども吉野がこの意識を持っている。失点が少ないことが大きな勝因」

吉野
「(前半は)僕のところに高い(ディフェンス)を敷かれると、詰まってしまうっていう。前の立教戦でも見られてそこが課題だなと。(後半は)その間を狙って崩していくっていうのができていて、修正できて戦えたのが勝因かなと思う。みんなとコミュニケーションが上手く取れていたので後半は良いムードで明治のリズムで戦えたのではないかなと思う。(自身の最初の得点に関して)最初は高いディフェンスのところから僕からきっかけで始まってパスで終わって、なかなか僕が打つチャンスがなかった。(門間に関して)門間の速攻の走り出し、サイドシュートの精度は明治の武器というか。困ったときは門間みたいな。そこをうまく宮崎が使ってくれれば。自分も打って、逆にサイドもさばけるようになればすごく良いチームになると思う。(5連勝)このままの勢いで全勝。全勝優勝を目標にしているので。次の国士とは全勝対決になるので、フルパワー注入して臨みたい。もう少しディフェンスの確認をしっかりして明日に臨みたい」

工藤
「前半あまり良くなかったが、後半ハーフタイムで話し合って悪かったところを修正できてチームの勢いもあって勝ってよかった。シュートのタイミングが早くなって自分たちのペースをつかめなかったが、後半はいつもの自分たちのペースというかそれが勝ちにつながった。1年生から4年生みんなで盛り上げる、練習からいつもああいうふうにやっているのでそれが試合にいい感じで出て、士気が上がった。国士大戦が一番のヤマ場だと思う。勝てば全勝が見えてくるので気合が入ると思う」

門間
「(前半に関して)吉野さんへのマークディフェンスが固かったためチーム全体で積極的にオフェンスをした。自分は前半から調子が良く、得点を重ねることができた。(勝因に関して)チームとしてあまり得点できなかった時もディフェンスをしっかりとして好機をうかがうことで結果的に勝つことができたのだと思う。(国士大戦に向けて)今回同様相手が強い分、チーム全体を通して明治らしいディフェンスからの戦い方をより強く意識していきたい。(5連勝について)5連勝ということだが、今後も1戦1戦チャレンジャーとしての意識を持って取り組みたい」