
ルーキー宮田らが初戦突破/関東学生トーナメント1日目
粘り勝ちで、公式戦デビューを飾った。初めての大会に緊張感を漂わせた宮田みほ(文1=名経大附高蔵)。体が固くなったせいか、序盤は福永(駒大)のペースに。「自分らしいテニスができなかった」と、追いかける展開から始まった。相手のミスショットをきっかけに何とか第1セットを奪うも、流れをつかめないまま第2セットへ。長いラリーが続くと、何度も苦しそうに顔をゆがめた。「(相手は)フォアもバックも苦手なところがなくて、どこを攻めればいいのか分からなかった」。常に一歩のリードを許したまま5-6となった。試合開始から1時間半以上が過ぎ、体力も精神も消耗していた。第3セットにもつれれば勝機を逃しかねない。宮田は心を決めた。「まだ一年目。次につながるように思い切ってやろう」。勝とうとすることより強く打つことを意識。すると今までになかった積極性が表れ、相手を圧倒。最後に追い上げ、2ゲームを奪って逆転に成功した。
スコアを見れば6-3、7-6で余裕のストレート勝ち。しかし、宮田にとってはスコア以上の苦しい試合だった。大学テニスの洗礼といえる死闘を乗り越え、新たな舞台での一歩を踏み出した。次に見据えるのはインカレ本戦の出場権の獲得。そして2回戦の相手は昨年同大会ベスト4の強敵・細沼(早大)だ。「強い相手だけど、とにかく食らいく」(宮田)。高校の頃から憧れていたという紫紺のジャージに身を包み、笑顔で勝利を誓った。
黄金世代の激闘が始まる。切詰魁主将(政経4=高松北)、諱五貴(営4=松商学園)、西脇一樹(国際4=松商学園)、澁田大樹(商4=鳳凰)。明日以降、名実ともに全国トップレベルの4年生4人が今季最初の公式戦に臨む。チームの中心の立つ最上級生が結果を残し、下級生がそれに続く。明大硬式庭球部史上No.1の結果に期待が懸かる今年の、最高のスタートを切りたい。
[星川裕也]
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