
上武大を下し初戦突破/関東大学選手権
スターターは、會田圭佑(法4=市立柏)、齋藤拓実(営3=桐光学園)、綱井勇介(文2=大阪学院)、小谷拓哉(文4=育英)、今川友哲(営2=大阪桐蔭)。
立ち上がりの硬い空気を断ち切った。「案の定シーソーゲームになった」(山本健一監督)とわずか2点のリードに終わった第1クオーターから一転、第2クオーターで突き放した。流れを変えたのは、ベンチスタートの吉川治耀(情コミ3=京北)。「速攻につなげるプレーをしたかった」(吉川)とスピードを生かしたドライブから、ローポスト付近で今川や濱西秀人(国際3=国学院久我山)が合わせるなど連携が成功。チームが目指すトラジションのバスケットを体現した。「自分が飛ばしてたし、周りも乗ってくれた」(吉川)とその後は齋藤を含め速攻を連発。このクオーターで31点を奪取し、点差を22点に広げた。後半も前半の勢いは持続し、最終的にはで96―68の快勝。野口龍太郎(政経1=九州学院)、奥野綾汰(国際1=藤枝明誠)、須藤昴矢(営1=桐光学園)らルーキーも公式戦デビューを果たすなど、充実の初陣を飾った。
堅守でつかんだ勝利だ。新チーム始動から約2カ月。短期間ながら積み重ねてきたチームディフェンスが形になってきた。少数失点で抑えた第2、3クオーター、人数をかけてディナイを続けると、上武大のパスの質が低下。相手オフェンスがつながらなくなると同時にボールを奪い、速攻に結び付けた。また、相手の外国人センターのポストプレーを警戒していたが「ボックスアウトと、ポストに入った時の周りのカバーを意識してやれたのが大きかった」(會田)とインサイドを割らせなかった。スターターで出場した綱井も「オフェンスよりはディフェンスを意識した」と話すように、チーム全体が守備を重視した結果だった。
次戦は国士大とベスト8入りを懸けて戦う。昨年2部に降格している国士大。1部の明大にとって確実に勝ちたい相手だ。「積極的に仕掛けていきたい」(會田)と受け身ではいられない。まずは目標のベスト8へ、絶対に勝利を挙げたい。
[田中愛]
試合後のコメント
山本監督
「今年初めての公式戦だが、うちが初戦なのに対して向こうは3試合目ということで、出だしがどうなるかなと思っていた。案の定シーソーゲームになったが、落ち着いて自分たちのバスケットをしてくれて最終的にこういう結果(勝利)になったので、良かったんじゃないかと思っている。2月から練習してきたディフェンス・オフェンスの動きもある程度さまになってきたかなと思うので、国士舘戦に向けて明日また1日練習して確認して次戦に臨んで、ベスト8を狙いたい。今日はトーナメントが始まったばかりなので、今後どうなるか分からない。学生だからやっぱり波がある。その波を大きくならないようにさせるのが僕の仕事だと思うので、そういったところを調整していく。(合わせのプレーが目立ったが)春先の練習からそういう動きを何本か選手たちに与えて、その結果出てきた。この段階で完成じゃなく、これからいろいろなバリエーションを増やしていきたいと思っている」
會田
「相手が下位ということもあって、最初相手が思い切ってやってきて流れに乗れないというのは考えていた。実際ああいう風になっちゃって、でもそこからすぐに気合を入れて立て直せたなというのは良かった。こっちのシュートが何本か入ってやっと落ち着けたという感じ。相手は外国人がいたんでそこのボックスアウトと、ポストに入った時の周りのカバーというのをちゃんと意識してやれたのが大きかった。リバウンドは反省しなきゃいけない。せっかく外国人のところをリバウンド頑張ってくれていても、周りでルーズボールを拾えてなかった。大きく跳ねてしまったものはしょうがないけど、他のところでもっと頑張らなくちゃいけない。自分たちの点数はそこそこ取れたし、相手もある程度抑えられたので、初戦の出来としては70~80点くらいだと思う。及第点という感じ。国士戦はトランジションをより強く意識したい。相手はポストプレーでくると思うので、重くなる試合展開にならないように積極的に仕掛けていきたいと思う」
吉川
「(序盤は)まあこうなるだろうなと思った。ディフェンスちゃんとやれば追い付くだろうと思っていた。自分が出たときは前から当たって、速攻につなげるプレーをしたかった。そしたら相手の足も止まって、上手くいった。自分が飛ばしてたし、周りも乗ってくれた。(ディフェンスでも)一人が頑張れば周りもそれを見てやってくれる。ディフェンス重視で練習やってきたので、それが発揮されれば絶対勝てると思っていた。みんなが頑張ったおかげ。(国士大戦では)出だしで持っていかれないことと、センター陣も厳しいので、ガード陣がカバーすること。センター陣にボール回る前にガード陣が詰めていきたい。ガードがディフェンス頑張れば、自分たちの流れができる。今日は今川が気負ってた部分がある。次はやってくれると思います。国士の時もいつも通りやれば大丈夫。森山も今日はいい感じに外で打ててた。今川も外打てるのでその分は強み。ただセンター陣ばかりには頼れないので、一人一人が頑張っていきたい」
綱井
「1年間通してディフェンスがずっと課題で、2年になってやっとそれが形になったかなという感じ。得点はもちろん取りたいけど、高校の時と違ってシュート本数が多いわけではないし、1本1本しっかり打たないかんなということを考えている。とにかくディフェンスから。オフェンスよりはディフェンスを意識した出だしは体力があってディナイとかを激しくできたけど、段々疲れてきてそういうことがおろそかになった時にパスをぽんぽんと回されたので、体力面が課題。スターターは試合前急きょ決まった。特別な意識は特になくて、いつもよりはよ出るなという感じだった。(山本監督は)出だしから全員のことを見てくれているし、自分のことをアピールしていくだけ。今日はそこそこかなと。国士戦ははじめて強い相手とっていう感じなので色々やらなあかん面はあるけどまずはディフェンスからしっかり。フォワードのところが一番弱いと思うので、そこでちょっとずつ点を取れたらいいなと思う」
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