
関東トーナメント開幕 田中井紘章主将インタビュー
――主将に決まった経緯を教えてください
「自分自身がやりたかったからというのもありましたし、みんなも自分がやるものと思われていたらしくて。自分がやると言って、みんなもそれに賛成してくれた形です。嫌々やるのも続かないと思いますし」
――ご自身はリーダーシップがあるほうだと思われますか
「どっちかと言うと、人に厳しいことをガツガツ言えるタイプではないので、人には甘いほうだとは思います。そこは変えないといけないですね」
――主将として気を付けている点は
「チームを盛り上げたり、一つのプレーに対しての質にも自分が一番にならなきゃいけないので、自分自身が一生懸命にやることは心がけています」
――主将としての難しさは感じていますか
「チームには色々な考えを持った選手がいるので、その考えを尊重しながら答えを出していくことが難しいです。14年間バスケをしてきてキャプテンをやるのは初めてですし。あとはひとりひとりの練習への意欲だったりを上げるためにはどういうことをやればいいのか、というのを4年生中心に話し合っています。大変なことがあったとしても、4年生はやっぱり頼りになるので助かっています」
――4年生同士では他にどんなことを話し合っていますか
「六大学(リーグ戦)で慶応と早稲田に試合内容も良くなく負けて、その時にこのままじゃ駄目だというのを認識し合いました。どういうところからチームを立て直すべきなのかを考えて。このときは当たり前のことを当たり前にできていなかったのがチームとしての反省点でした」
――六大学リーグ前と現在ではチームの状態、雰囲気は違いますか
「かなり違っています。六大学の前は、練習に対してもやる気がない訳でもないんですけど、頭を使ったバスケをするという感じではなくて。それで六大学では練習でやったことができませんでした。それに比べたら、昨日やった練習試合では仕上がりもまあまあ。チームとしては変わってきたと思います。」
――山本新監督を迎えました
「同じ山形出身ということで、自分は中学校から山本さんを知っていてました。自分的には知っている人だったのでやりやすさはあります。みんなはそういうわけではないですが。去年の反省を踏まえて、ちゃんと上の話も聞いて、それを表現することを意識して。まず最上級生の自分らが後輩たちにこういうことを見せられたら、下も付いてくると思ってます」
――田中井さんが下級生の頃とでは現在のチームの雰囲気は違うと思いますが
「自分らが1、2年生の頃は塚本さん(塚本清彦元HC)や上級生の話を尊重するチームでしたが、今年は学年関係なくやれています。そこまで縛られてるわけでもなく、意見を言い合える環境になってます。自分はひとりひとりの意見を尊重していきたいです。自主性もありますし、緊張感もあって、一番やりやすい環境ではありますね」
――今年のチームに求められていることは何ですか
「ひとりひとりが頭を使ったバスケすることが求められています。自分たちはこれまでそういうバスケをしてきたけど、1年生はまだできないのでしっかり教えてかなければいけない。そしてガードは確実にミスを少なくすること。あとはセンターが大黒柱を失ったので、自分的にはガードと今川(友哲・営2=大阪桐蔭)とか宮本(滉希・政経3=明成)に期待しています」
――會田圭佑(法4=市立柏)、齋藤拓実(営3=桐光学園)、吉川治耀(情コミ3=京北)の3人が主要ガードですが
「3人とも全然違ったガードですよね。それぞれのいいところを3人で共有し合えればもっと違った形のバスケができるかと。例えば、圭佑のゲームをコントロールしてるところとかを拓実と治耀が真似してくれればいいなと思います」
――関東トーナメントが間近に迫ってきました。目標や意気込みは
「ベスト8とか最低ラインの目標は定めているんですが、やっぱり勝ちたいので。最低の合格ラインより上を目指しています」
――今年も拓大が壁になりそうですね
「そうですね。でもどこと対戦するとしてもやることは変わらないので。これまでしっかりやってきたことを出せればいいなと思います。試合なので楽しむことも重要ですし、勝ちにこだわっていきたいです」
――ありがとうございました
◆田中井紘章 たなかいこうしょう 政経4 山形南高出 182cm ・72kg 登録ポジションはSG(シューティングガード)
[田中愛]
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