(15)ルーキー特集 頭脳派ホッケーで新たな風を吹かせる 岡本優大
今年も7人の期待のホープが加わった。いよいよ数日後に迫った春季リーグでの活躍も楽しみだ。今回はそんなルーキーたちを一人ずつ取り上げる。
「超攻撃型」を体現する期待のスコアラーだ。岡本優大(商1=山梨学院)の冷静な判断で相手の逆を突き、ゴール前までボールを持っていく力は随一。全ポジションをこなせる器用さも持ち合わせ、攻守ともに存在感をアピールする。得点力不足に悩むチームにとって好材料となる。「全員がライバル。誰にも負ける気はない」。即戦力ルーキーたちとともに明大の逆襲に貢献していく。
勝利のキーマンとなる。岡本は高校1年生の時にホッケーを始めた。中学校時代はサッカーをしていたが、ホッケー部の練習に参加すると強くその魅力に引かれる。しかし、強豪山梨学院高校では経験者も多く練習についていくので精一杯。「未経験でボールを回してもらえないことも多かった」と苦しい日々を過ごした。それでも負けず嫌いの岡本は全体練習後に自主練習を開始。そのかいあって2年次には成果が表れ徐々に頭角を現し始める。そして試合時にも工夫を取り入れた。試合前は念入りに自分の動きをイメージし毎試合意識する部分を変えた。また、試合中も相手選手を常に観察。マークを振り切り最善の位置でボールをもらいアシスト、シュートを的確に判断する今の岡本のプレースタイルを確立させた。
3年間の努力が実った。高校3年次の全国高校チャンピオンズカップ決勝。それまで優勝のなかった山梨学院は初の制覇へ期待が懸かっていたが、後半強豪・伊吹高校の猛攻に苦しめられる。だが最後チームを救ったのは岡本の得点だった。チームをSO(シュートアウト)戦へと持ち込ませ最終的にチームは勝利。初の栄冠へと輝いた。「ホッケーをやっていて一番うれしい瞬間だった」と成長を誰よりも感じた。
新たなステージに不安はない。大学でのホッケーを考えた時、母校の山梨学大ではなく「新たな環境で、そして憧れのあった明大で」と進学を決意。練習に参加をしてからも「うまい選手が多い」とレベルの高さを肌で感じた。だが、明大はFWの得点力不足が挙げられるなど課題も多い。個が強く連携の深さが求められるチームに、岡本の冷静なホッケーで新たな選択肢をもたらす。「もちろん自分で点を取りにいくが一番はチームの勝利」と全ては明大の勝利のために。岡本の挑戦は始まったばかりだ。
◆岡本 優大 おかもと ゆうだい 商1 山梨学院高出 166㎝・53㎏ ポジションはFW 背番号27
[東後太一]
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