
4-2で早大に勝利 5年連続で決勝へ/関東大学選手権
第3ピリオドで力の差を見せつけた。第2ピリオド残り5分で早大にゴールを奪われ同点の2―2で迎えた第3ピリオド。FW府中裕也(商2=武修館)が右正面からシュートを打つも相手のGKにセーブされると、その30秒後には早大にシュートチャンスを与える。運よくそのパックはゴール右へそれるなど攻防戦が繰り広げられた。そんな中6分17秒に松本が左サイドのフェイスオフスポットから半円を描きながらゴール前までパックを運ぶとそのままシュートを放ちネットを揺らした。「喜びが爆発した」(松本)と思わずガッツポーズしベンチ前までいき喜びを分かち合った。さらにラスト1分で早大に6人攻撃を仕掛けられるがゴールを許さず、逆に、松本からパスを受け取った桂川が無人ゴールへパックを流し込み、ダメ押しの1点を決め、4―2で5年連続で決勝に駒を進めた。
FW川村一希(商4=北海道清水)が主将の意地を見せた。第1ピリオド開始早々に先制点を決めたのは早大。追いかける立場となった明大だが11分46秒にセンターライン付近からパックを川村が奪うと右サイドからゴールへ流し込んだ。2大エースだった大津晃介(平28法卒・現日本製紙クレインズ)や大椋舞人(平28法卒・現日光アイスバックス)がいない新チームの主将として川村は「しっかり決めないと」とプレッシャーを抱えるも、見事役割を果たした。さらにその5分後には井上東吾(法3=日光明峰)からパスを受け取った梅村宏輔(政経2=北海道清水)が大学初ゴールを決めチームに勢いを与えた。
5年連続で優勝の前に立ちはだかるのは宿敵・中大だ。昨年度は2―4で敗れ、3冠連覇の夢は散り、さらには中大に3冠を奪われ無冠で終えることとなった。今年度こそ狙うは3冠。その最初の第一歩として「春は絶対獲りたい」(川村)。悲願の3冠達成を目指し決勝へ挑みにいく。
[村田萌衣子]
監督
「1失点目は無駄な失点でしたが、今年の目標である失点を減らすということは昨年よりも彫らせているので、できています。ニュートラルゾーンでの人数を増やして、3、4人並べるようにしていますし。でも今回みたいに点がチャンスで決められない、ノーマークでも入らないとこのようにロースコアになってしまいます。多分決勝も取り合いにはならず、ロースコアになると思います。あともう少しシュートを増やしたかったです。相手がパックを外で回させてくれているのが分かっていたが、シュートすればいいのにもう一回抜きにいって外してしまっていました。全部抜いてGKに近付いてっていう高校生のホッケーが抜けていないので3ピリ前に注意しました。(中大との決勝戦)五分五分になると思いますが、お互い力はあるので、中央の1セット目と明治の1セット目の勝負だと思います」
川村
「早稲田には苦手意識が毎試合あるので、新しいチームになってなくしていこうと思っていました。点差を広げて勝ちたかったのですが、やっぱり早稲田さんも良いプレーしてきているのでそう簡単にはいかかないなと思いました。(得点に関して)去年チームが苦しい時に大津晃介さんとか大椋舞人さんが、こういうところでしっかり点数決めてくれていました。今年僕が最上級生になってキャプテンという立場で僕がしっかり決めなきゃと思っていたので、決められて今日は良かったです。(2ピリに関して)始まる前は明治が1点勝っていて流れが良いまま入っていけたのですが、自分たちの心の中でも少し油断が出てしまった。同点です苦しい思いをしてしまったので、そういうところで油断しないでいきたいです。(決勝に向けて)当然負ける相手ではないです。今年チームがすごく良い雰囲気でいるので先に先制点を取られたとしても、取り返して絶対勝てると思います。(主将として)どんな試合の前のプレッシャーに打ち勝ってのキャプテンだと思うので、僕がまずはしっかりしないといけません。何としてでも僕がチームを勝利に導けるように頑張っていきたいと思います。3冠に向けてはチームが新しくなってやっぱり春の大会がすごく重要になってくると思います。勢いをしっかりつけられるよいに春は絶対獲りたいです」
松金
「新チームが今までやってきたことが結果となって出て、3冠の一つ目を懸けて勝負できるのでほっとしています。やっぱり早大にはどこかで苦手意識があったと思いますが、しっかりやれば絶対に負ける相手ではないのでよかったです。(試合の出来)実際にやってみてよかったと思います。1、3ピリはよかったと思いますが、2ピリはスコアで負けていますし、セットごとのシフトが長くなっていて、そこから流れが悪くなり、チェンジミスから失点してしまいました。(1失点目)みんなちょっと面を食らった感じだったけど、それで目が覚めてそこから良いホッケーができる流れは自分たちで作れていました。あそこでよかったのはGKを含めてみんなが次にすぐ切り替えられたことだと思います。(決勝に向けて)自分らの目標は三冠なので、その一つ目を取るために知る覚悟でみんなで体張って頑張りたいと思います」
梅村
「前回から良い流れでこれました。とりあえず1ピリからしっかり足を動かすようにし、良かったです。ただ2ピリは守りがぐちゃぐちゃになってしまいました。声掛けが結構できていなかったので反省しないといけないなと思います。(同点に追いつかれた時)早稲田よりもFW陣はあついと思っているので、焦らずに信じるだけでした。同期の松本が入れてきてくれたので、その点は良かったです。(初ゴールに関して)同点で丁度良いところにパス来たので、これは絶対決めなきゃいけないなと、気持ちを込めて打ちました。去年の春はケガして結構出られなかったり、実力不足だったりしたとこもありました。今年になって相馬(秀人・法2=駒大苫小牧)がケガをしてその分もあって、プレッシャーもかかりますがやらなきゃいけないことはいけないと思い、今回アップから良かったので、良かったです。(決勝に向けて)去年(中大に)3冠取られました。今年はまずは一つの大会で、1試合、1試合大切にし全力を出すと決めていました。まずは自分のできることを精一杯やって決勝がんばりたいです」
松本
「最初の無駄な失点やチェンジのタイミングのミスで失点してしまうこともあったけど、早稲田には苦手意識がある相手だったので、勝ててよかったです。(3点目を決めたが)相手のセットが3セット目だったので、チャンスだと思い、引き付けてからかわそうと考えてターンしてしまい、味方に迷惑を掛けてしまいましたが、結果決められてよかったです。喜びが爆発してベンチの方まで行っちゃってちょっと恥ずかしかったです。リーグの時もそうでしたが、ああいう時に決めるジンクスみたいなのがあったのかもしれません。まあ今日も決められると思っていませんでしたが、勝ちにつながってよかったです。(1失点からの川村選手の同点弾)キャプテンがしっかりやるところでやってくれるのはキャプテンとしての強さですし、そういうことをしてくれるチームも鼓舞されて良さがもっと出ます」
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