女子の王座出場決定! 男子は連敗で王座の道絶たれる/関東学生1部リーグ戦

2016.04.18
 またも明暗が分かれた。男子は負けと共に王座への道が無くなる重要な一戦だったが、悪天候等の影響に併せ後半の粘りが結実せず2連敗。今回の結果により目標は途絶えた。女子はリーグ戦を通じて上昇する勢いそのままに今日も快勝。一つの基準点でもある2500点には届かなかったが、がっちりと王座出場権を手中に収めた。

[男子] 
 夢が絶たれる敗北となった。今回勝利しなければ王座出場は達成できない対日体大戦だったが、約100点差で敗戦。今回の結果により王座連続出場、また部の目標であった「王座ベスト8」への挑戦は終わったがリーグ戦はあと1試合が控える。次週の中大戦に向け、最後まで意地を捨てず踏ん張りたい。

 大一番となった先週の早大戦から一週間。王座出場が危ぶまれる中での一戦となった。窮地に立たされたチームだったが、試合開始時は雨と強風にさいなまれ50mは本領発揮ならず。「50mの入りがすごい悪い」と佐藤瞭平主将(法4=世田谷学園)。普段の練習で対策し切れていない風に悩まされた。それでも佐藤は「30mで最後踏ん張り切れた」と、後半で切り替え猛追を見せた選手たちを評価。落ち込んでいた先週の早大戦とは「ちょっと違う」と、短期間での成長が点数として垣間見えた一幕だった。しかしチーム内で群を抜き安定している千葉祥平(法3=鎌倉)の668点を筆頭に最終エンドまで粘ったが、結果は日体大に最後まで及ばず。目標のためにも重要な対戦を連敗で落とし、王座への夢はここで途切れた。

 次戦の第5戦・中大戦で男子チームのリーグ戦の幕が閉じる。4年生にとっては泣いても笑ってもこれが最後のリーグ戦だ。佐藤はじめチームが最後に掲げた目標は、過去のチームが誰も達成していない3900点の大台突破。この体制で臨む最終試合は間近に迫っている。全員で戦い抜いた証は、新記録という形で刻んでみせる。

[女子]

 王座を射止めた! 強風吹き荒れる悪天候の中、成蹊大と対戦し開幕4連勝を上げた。そして6月の大学日本一を決める王座へ出場が決定。「王座でベスト8」のためにまずは一つ目標を達成した。

 これがエースだ。渡邊里奈(政経4=聖徳大女子)が両チームでトップの648点を記録し自己の試合記録も更新した。都内では最大瞬間風速28.8mという最悪なコンディションに見舞われたが「逆に思い切り射てた」という迷いのない気持ちがこの好記録を生んだ。明大女子チームは全体的な底上げを見せているが頭一つ抜け出した渡邊はエースと呼ぶにふさわしい活躍を見せている。

 最終戦である次戦は強豪・日体大との対戦だ。王座の出場権は手にしているが決して消化試合にはならない。「2520点を越えられるように」(河西真帆女子リーダー・農4=横浜緑ヶ丘)と強気に攻めていく。最後まで『明治らしさ』で果敢に勝負したい。

[石渡小菜美・田中莉佳]

試合後のコメント
佐藤

「今日の試合で負けてしまったということで、まず今年の王座への道がなくなってしまったのはあります。今日は前回の早稲田戦と同じく50mの入りがすごい悪くて、50mは全体を通しても良い点数はありませんでした。ただ先週と違うのが30mで最後踏ん張り切れたというのがあって、前回できなかった3800に乗せることができたのは大きな収穫かなと思っています。最後出し切れました。最後3本のところで選手を集めて、一回檄飛ばして。そしたら最後のエンドは本当に良い点数出してくれたので、それでぎりぎりなんですけども3800に乗せられたのは一つ良かったかなと思ってます。前半悪くてもしっかり切り替えられたのが、点数に出てきたのでそこは良かったかなと思っています。先週とはちょっと違います。今週は、先週の試合ってのがさみしいものがあってあまり雰囲気が良くなかったので。今回の試合もかなり厳しい試合っていうことだったので、まずは選手にプレッシャーを与えないようにという声掛けですかね。プレッシャーを掛け過ぎないような声掛けをしてきました。あまり点数とか『王座へはちっちゃい道しかないんだよ』っていうことをあんまり言わずに、いつも通りを心掛けてきましたね。あんまり追い込まないようにしてきました。今日は前半が雨とか強風で、いつもと調子が違ったってのがあって難しかったんですけども。調子は悪くなかったとは思うんですけど点数が出ないので、天候のせいで。ちょっと落ち込んでるところがあったかなと思います。繊細なスポーツなので。八幡山がもともと風が吹かない練習場なので、風に慣れていないっていうのはあるんですよね。昔から結構課題になっているので、それはやっぱりあると思います。(選手に掛けた声)点数とか気にしなくていいから、そのまま行けばいけるから。いつも通り楽しんでこいということで送り出しました。日体は昨年のリーグ戦で僅差の勝負をしていたので、今年も状況によってはいけるぞっていうことで。日体だから手を抜くとか、日体だから変に意気込むってこともなく、いつも通り試合には挑みました。今日は無声応援だったので、周りが支えることができなかったのが選手をサポートする意味では難しかったかなと思います。選手は全国とか行くようなメンバーではないので、昨年と違って。試合にプレッシャー掛かってしまう人が多いので、そこで応援がサポートして少しでもプレッシャー取ってあげることができればいいんですけど、今日はちょっとそれが足りなかったかなっていうのがありますね。王座への道は無くなってしまったんですけども、新しく3900点台っていうまだ明治が出したことのない点数があるので、それを目指してやっていくっていうのを最後中央戦の目標にしています。来週の試合が私たち57代としては最後の試合になるので、全員で王座に行けないですけど記録は作りたいので。応援と選手が一丸となって楽しんで、良い雰囲気で記録作れたら一年間良かったかなと思えると思うので。最後楽しんで記録作って終わりたいなと思います」

河西
「雨の中だったが、雰囲気を落とすことなく。点数は落ちはしたが、600点台に乗ったのが4人いて。そんなに風に負けなかったのかな。一応王座も決まって、良かった。とりあえずの目標が達成できた。(チームへの感謝)めっちゃ大きい。私は去年より点数が出るようになったが、それより点数を出してくれる同期と後輩がいて。私も気楽に射てたし、しかも王座出るための点数を出してくれた。去年よりも点数を伸ばして、王座に行けるようにしてくれたみんなに感謝感謝。(来週の日体大は)どうせ強いから、自分たちが後悔なく全力で臨めるように。一戦目の2520点を越えられるように一丸となってやっていきたい」

渡邊
「(先週言っていた650点には)2点足りなかった。(雨の中の高得点)普通にうれしい。(雨の中での高得点の要因)逆に思い切り良く射てたから。(王座が決まって)すごくうれしい」

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