強豪・筑波大に快勝 2試合連続勝利/関東学生春季1部リーグ戦

2016.04.18
 終始明大ペースだった。春季リーグ戦2試合目は昨季リーグ戦優勝の筑波大。先制点を門間優次郎(法2=法政二)が決めると試合の流れは明大へ。中盤でエース・吉野樹主将(政経4=千葉県私立市川)が3連続得点を決めると、ディフェンスでは相手のペースを崩し、5点リードの16―11で後半へ突入。ルーキーのGK・前原大輝(商1=横浜創学館)の好セーブもあり、その後は一度も逆転を許さず28―22で筑波大を撃破した。

 ディフェンスが機能し筑波大に6点差で勝利を収めた。開始4分で筑波大に3点リードし試合の流れを明大へと手繰り寄せる。さらに明大は1人が2分間退場となり相手にチャンスを与えてしまうも、ルーキーのGK・前原が190cmという高身長を生かし、放たれたシュートに素早く反応し見事セーブ。決して試合の流れを渡さなかった。そして16―11の5点をリードし迎えた後半。早々に筑波大にゴールを決められるも30秒後には吉野がジャンプシュートで差を縮めさせなかった。15分32秒には相手に7mスローを与えてしまうが、前原が止めてみせた。ラスト3分では放たれたシュートを正面からキャッチしゴールを許さず。また「細かいところでチーム全体が動いてディフェンスをすることができた」(吉野)と全体で連携を取り、相手に簡単にゴールを決めさせず22点で抑えた。松本勇監督も「試合をやるごとに結構良くなってきている」とこれまでの課題であったディフェンスの練習の成果が表れてきた。
 またも吉野は2桁台の得点を決めた。前半15分30秒にジャンプシュートをポストにあて跳ね返りさせゴールへ。その後3連続で点を決める。さらに後半に3回与えられた7mスローでは全て得点に結び付けた。初戦でいきなり15得点を決めた吉野だが今回も14得点を決めエースとしての役目を全うした。

 2試合連続で勝利し勢いに乗る明大。早くも全勝が明大と国士大の2校のみとなった。次戦は法大戦。秋季リーグ戦では法大の勢いにのまれ、1部2部入替戦出場にもなった。「このまま優勝も狙いたいので必ず勝つ」(吉野)と新体制で挑む優勝に向けて3勝目をつかみにいく。

[村田萌衣子]

試合後のコメント
松本監督
「失点22点でキーパーが良かったっていうのもチームだから、やはりディフェンスが良かった。春から1対1での練習をして、作り上げてきて試合やるごとに結構良くなってきている。1年のキーパーが背が高く、1年にしてはかなり大活躍だった。吉野のマークがどんどんきつくなっていって、後半はやはりちょっと落ちる。昨日はゆっくり攻めて、速攻は無理しないでっていう話だったけど。今日は昨日と変えて速攻だったがちょっと速攻の点が少なかった。22点で抑えられたのは良いが向こうが5人の時にミスをしていたから、そこは修正していきたい。後半にオフェンスのミスが少し出てきた。シュートが決まるかは置いといて、シュートまで持っていかなきゃ駄目。今回はそういうミスは少なかったかなと思う。(次戦に向けて)ディフェンスは1人で動いても難しい。全員でリズムが取れないといけない。そして1対1のところ。そこをもう一度確認したい。後はやっぱり速攻。そこが取れれば30点を超えられる。また控えが出せられるようにしていきたい」

吉野
「素直にうれしい。やっぱり僕らは9位スタートで日体大と次が筑波大だったが強いので本当にチャレンジャーとして全力でぶつかりたいというふうにできてうれしいの一言。ディフェンスが良くて今までが全然駄目でそれを一から徹底的に一つ一つ新入生2人と2年生2人で僕の言うようにしてくれて細かいところでチーム全体が動いてディフェンスをすることができたのでそれが一番の成果かなと思う。(14得点について)僕だけに偏るというのもあれだが、周りも結構攻めることができていてみんなが崩してもらって僕が最後フリーで打つみたいな場面もあった。僕が自分で取りにいくのではなくて周りがつくってつくって最後ノーマークつくってということがオフェンスでできていたのでそれをこれからも継続していきたいなと。来週はホームゲームなのでこのまま優勝も狙いたいので必ず勝つ」

前原
「初めてのリーグ戦である程度緊張していて、おかげで自分の力が出せて良かった。昨日は位置取りが全然取れなかったので今日はそれを意識したので結構シューターが当ててくれた。(シュートを止めるときは)手だけではあまりいかないようにしている。体で。イメージとしてはへそで止める。(チームは)すごく良い雰囲気。ディフェンスもすごく動いているし、練習から雰囲気が良い(次戦は)取れるシュートを取れなかったり、ディフェンスとの連携で逆に動いちゃったりというのをなくして、自分なりにうまくいければと思う」