
接戦の末の悔しい敗北 東海大にストレート負け/春季関東大学1部リーグ
終盤にリズムを崩された。序盤から接戦を演じた第1セット。東海大の打点高くから放たれるスパイクやエンドラインを狙ったサーブに苦戦するもコースを狙ったスパイクで得点を稼いでいく。5―7、今季リーグ戦で初スタメン入りを果たした頼金大夢(法3=東福岡)が高さを誇る東海大の2枚ブロックに対しワンタッチを狙ったスパイクで得点を奪取。さらに「相手のクイックをなくそうと攻めるサーブをしてた」と小林凌(政経4=桐生市商)のサーブで東海大の乱れボールがネット際に高く上がると安井康平(政経4=倉敷商)がダイレクトスパイクを決め同点に持ち込む。しかしその後、スパイクミスや相手トスにブロックを振り切られ得点を得られず10―16と一時は6点差を広げられた。東海大の流れを止めるべく明大はタイムアウトを要求。そこで冷静さを取り戻したチームは小林凌、頼金のスパイクで合計5点を稼ぎ2点差にまで詰め寄った。終盤18―21、相手の時間差攻撃による素早いスパイクで点を取られると明大も負けじと時間差攻撃を仕掛ける。しかし東海大と同様のコンビバレーはシャットアウトされ、さらに得点を献上。「流れを引き寄せられなかった」(辰巳遼・文3=清風)。コンビのリズムを見失った明大は攻撃を決められず最後はサーブミスで19―25と第1セットを献上した。
接戦を制することができなかった。なんとか取り返したい第2セット、終盤まで一進一退の攻防が続いた。8―8、加藤と安井のスパイクが2連続でシャットアウトされるも濱中俊生主将(商4=弥栄)が相手ブロックの間を割る鋭いスパイクを打ち込み取り返す。さらにお互いスパイクの打ち合いで得点を重ねていく。均衡が崩れた19―21、それまでコンビやオープンサイドから強打スパイクを受けてきただけにコート真ん中に広く空いた穴にフェイントを落とされ失点。その後も2回の速攻フェイントを拾えず21―25で第2セットを落とした。
後がなくなった第3セット。「ブレイクポイントがあったのにブレイクできなかった」(濱中)とチャンスボールを攻撃につなげられない場面が目立った。流れは常に東海大に傾き、相手の巧みなトスワークに惑わされブロックの隙間を狙われた。終盤にはサーブミス2つにダブルコンタクトの凡ミスで自ら得点を献上し16―21まで差を広げた。さらにそこから相手サーブに守備を崩され攻撃を組み立てられず3連続得点を許す。終盤、加藤がライトからコート隅にスパイク決め、濱中もワンタッチを狙ったスパイクで2得点を得て粘りを見せた。しかし最後は第1セット同様にサーブミスを犯し19―25と第3セットも敗戦。「淡々とこなしてしまって雰囲気も作れなかったので全体的に良くなかった」(小林凌)。各セット接戦に持ち込むもストレート負けを喫した。
今日の試合を終え2勝2敗と、明大は昨日より順位を落として7位となった。「今週一週間で自分たちの戦い方を見つめ直したい」(辰巳)。2つの敗戦はいずれも高さのあるチームに対する攻撃の組み立て方が課題として挙げられる。来週に控えるのは、王者中大と強豪順大との厳しい二戦。「自分たちのプレーを見て修正点や悪いところをつぶしていく」(濱中)とこの一週間の練習でいかにチームを作り上げられるか。鬼門となる二戦を乗り超え、リーグ後半戦へ突入する。
[長谷川千華]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
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今日のコメント
濱中
「(昨日と同じメンバーで)僕が攻撃に専念できるという点ではよかった。決定力は上がってると思う。東海大のセンターが大きいのでなるべくストレートを中心に攻めていって相手の意識がストレートにいったらクロスにいく。(3枚ブロック)毎年ずっとこのポジション。去年一昨年、本当は今のサーブレシーブ取らないポジションで3枚ブロックつかれるのはもう慣れてた。(チャンスボールを生かせなかった)ブレイクポイントがあったのにブレイクできなかったというのが、今日はそんなに点差離れていないのに雰囲気が良くなかった原因だった。流れをつかめなくてミスの仕方が悪かった。Aキャッチで上がったボールを返せなくてまず1つ。そこから本来のコンビではない2段トスが挙がってシャットされて2つ落ち込むポイントができる。それでどうしてもいつも以上に切り替えが遅くなったのが今日の反省点。元々守るようなチームではないので、攻めの時にしっかり攻めないといけなかったのに、東海大のブロックに対して逃げ腰になって思い切りのあるプレーができなかった。そうなってくるとそもそも守るチームではないので守りでがんばるとしてもうまくいかないし攻めの部分でもうまくいかなくなってきてしまう。攻めは攻めで切り替えて思い切り振りぬいていかないと流れができない。スパイクを思い切り打って思い切りブロックした方がまだ気持ちの切り替えができる。逃げてチャンスボール取られて返されたりとか、アウトボールになったりネットに引っ掛けたほうが雰囲気悪くなる。思い切りあるプレーを攻めの時に出せなかったのが反省点。個人的にはスパイク悪くなかったので、なるべく僕が決めて雰囲気を引っ張ろうとしてた。(来週)高い相手なのでゲームの作り方を試合までに考えて戦略を立てたい。1番は自分たちのプレーを見て修正点や悪いところをつぶしていく。相手を研究して相手に合わせるよりかは自分たちの悪いところをつぶして精度を上げた方がいい。来週で前半戦が終了するのでかならず勝ち越してがんばります」
小林
「普通に負けた。相手はコミットでつくことがなかったので最初はセンター戦中心で前半はクイック通ってた。後半はブロックがつくようになってセンターとしては苦しい状況が続いた。相手のクイックをなくそうということで攻めるサーブをしようとしてたけど、ミスだったり普通にレシーブされてしまったり半々。ミスを引きずらなかったというのは昨日と同じでよかったけど、3セット目で淡々とこなしてしまって雰囲気も作れなかったので全体的に良くなかった。(敗因)ミスの多さ。(試合後の監督から)リズムに乗れないのはコートの中でやってるひとだけでなく外でやっている人にも原因があると。中が雰囲気できないと外も乗れないと思うのでそこは僕らの責任。筑波と東海で同じような展開で負けてしまっているので、大きい相手に対する守備や攻撃の組み立て方をこの1週間やっていきたい。センターが軸になれるように今日の1セット目のような決定力で来週もお願いします」
加藤
「高さもあったけど自分のやってきたことをやろうと思っていた。高い相手に対してワンタッチで取れるようにこの先練習していかないと。反省する点が見られた。(相手のコンビ)東海大の高さに対して安定が向こうのほうが上だったら勝てないというのは誰もがわかる。高さで勝てない分安定度とかリバン取ったり上手さで勝負しなきゃいけない。東海に負けないくらいの安定さとコンビ力を上げないといけない。(チャンスボールを生かせなかった)ずっと東海リズム。そういうミスをしている限りは勝てない。(敗因)自分たちのミス。相手の方がコンビが安定していた。要所要所で高いブロックに対し決めきれなかった。筑波とか東海みたいに高いチームに勝てるよう対策していきたい。来週は中大と順大。中大はセンターが高くてブロックがしっかりしてるので、今日の反省だと上のワンタッチをやったりブロックが2枚きたときにどう決めきるか。来週で前半戦終わるので勝ち越して終わりたい」
辰巳
「こっちが点取ってるときも点を取られているときもずっと東海大のリズムだった。流れを引き寄せられなかったというのが1番の敗因。昨日の東海大のビデオを見て、センターを多く使っていたのでサイドがブロック1枚になればいいと思っていたけど使えば使うほど向こうも意識してくる。大きい相手なので、相手と同じ攻撃をしていたらこっちが後手後手になってしまうのでこっちにしか使えないコンビや幅を使ったコンビができたらよかった。キャッチは昨日頼金も入って大きく乱れることがなかったけど、自分がカバーしきれなかったのが。高さを生かしてくる相手に対して自分たちの戦い方がまだまだだと思うので、この先の順大中大戦で修正していきたい。今週一週間で自分たちの戦い方を見つめ直したい」
頼金
「完全に自分たちの力負け。ミスが多かった。相手もミスをしてくれているのに攻めてないミスがあった。レシーブの要で入っているので、スタートから出遅れてキャッチも返らなくて。そこの精度をあげていけたら。囲まれた時にリバウンドだったり取れてたらこっちといても楽な展開だったと思うけど、無理やり打ってシャットされたりした。リバウンド取るところを意識して、自分より高い相手に対しての打ち方を考えていきたい。(スパイクレシーブ)キャッチボールも取れてたので良かった。個人的には一本だけ引きすぎて落とされた。相手のブロックの状況だったりを見て全員が動けたらいいと思う。(試合中のチームの状況)こっち点数取れずにリードできなくて焦ってる場面でパスだったリガ早くなっていったりした。リード取られても1回こっちでゆっくりリズム作って攻撃に組み立てればいい。(来週へ向けて)サイドアウト取れれば絶対に負けないので、サイドアウト中心に絶対に一本に決める形をつくれば負けることないので、そこを詰めていく。がんばります」
小川
「自分たちのミスで負けた。サーブレシーブは隣に頼金先輩もいて安心してできたけど、スパイクレシーブは相手の早いテンポに対してブロックがそろわなかった部分があったのでコースを絞れなかった。いちかばちかコースを絞って来週はやっていけたらいい。(コンビを後ろから見ていて)全然合ってなかった。来週一週間の練習は厳しく、リーグということを踏まえてやっていきたい。(レギュラーになり)楽しんでいる。去年はユニフォームを着ていたけど試合に出られなくてもやもやしていたけど、その分練習を頑張ってたので今年出れて良かった。(続くリーグ戦)明治らしい拾ってつなぐバレーを自分中心にがんばっていけたらいいと思う。」
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