
東大に大勝も課題残す9位/京王電鉄杯
スターターは會田圭佑(法4=市立柏)、齋藤拓実(営3=桐光学園)、田中井紘章(政経4=山形南)、小谷拓哉(文4=育英)、濱西秀人(国際3=国学院久我山)。
第1クオーターで突き放した。試合開始早々に齋藤の3Pシュートが決まると、濱西がスティールから自ら速攻につなげ、出だしから得点を重ねる。失点もわずか5点に抑え、25点の大量リードを得た。以降はリザーブのメンバーで試合を展開。終始20点以上点差を離し、82―50で勝利した。
2人のガードが経験を積んだ。第2クオーターからは黒田章吾(商4=九州学院)と小林拓(営2=桐光学園)を中心に試合を組み立てた。練習に参加してまだ1か月の1年生を引っ張り、点差を保ち続けた。第2クオーターではシュートが当たらず「慌てたりして相手の流れになってしまった」(黒田)と約5分間無得点に陥ることも。「もっと主力のガードが休んでいる時に色々なことができる選手になれたら」(黒田)と飛躍を口にした。2人を「もうワンステップ、ツーステップ上にいける選手」と山本健一監督も期待を寄せている。今後、主力ガードを助ける役目はこの2人にかかっている。
京王電鉄杯を9位で終えた。今大会では大量リードから逆転されるなど、メンタル面での課題も見つかった。次戦は新チームが挑む初の公式戦、関東トーナメント。昨年の関東トーナメントでは17年ぶりのベスト4入りを果たしており、今年も上位進出も夢ではない。「今練習していることをどれだけ出せるか」(山本監督)。本格的に始まる新シーズン、好調なスタートを切りたい。
[田中愛]
試合後のコメント
山本監督
「当初から言っているけど、メンタルが課題。心が弱いというところをまざまざと見せつけられた。一番難しいところだけど、起用するほうも考えていきたい。(ガードの黒田、小林は)もうワンステップ、ツーステップ上にいける選手。今のプレーに満足せずにやってほしい。選手みんなにチャンスを与えること、勝つことよりも育成に力を入れている。トーナメントも優勝よりも今練習していることをどれだけそこで出せるか。最終的にはリーグ戦、インカレ。ケガ人も多いので、選手層を厚くするという点ではいい課題をもらったと思っている。昨日、今日の濱西はすごく良かった。リーグ戦、インカレで大きな戦力になることを期待したい」
黒田
「最初に主力のメンバーが出て、ディフェンスもしっかりやってオフェンスもいい形でやれていたけど、2クオーター目に自分たちが出た時に同じようにプレーできなかったのがダメだった。同じプレーヤーなので、控えでも最初に試合に出ている人たちよりもハードなディフェンスをしなくちゃいけない。そこで慌てたりして相手の流れになってしまったりしたので、もっと自覚しなくちゃいけないと感じた。僕と小林がガードでずっと出ていたので、もっとしゃべって引っ張っていかなくちゃいけなかったけど、しゃべれなかったのも課題。1年生の野口(龍太郎・政経1=九州学院)と奥野(綾汰・国際1=藤枝明誠)と須藤(昂矢・営1=桐光学園)はリングに向かっていて、シュートは落ちていたけどその姿勢は良かった。今大会は専修から始まって、途中3分とか出してもらう機会があった。自分はオフェンスよりディフェンスが武器だと思っていて、何本かスティールをできたりした部分はあったが、もっともっと主力のガードが休んでいる時に色々なことができる選手になれたらと思った。チームのいい時と悪い時の流れがあるんで、悪くなった時に交代して流れを変えていくためにも、全員が同じ方向を向いてやっていかなくちゃ強いチームには勝てない。最後の年なので、プレータイムをもらえるだけでもうれしいが、その中でどれだけ自分の存在感を出してチームに貢献するか。100%の自分を出し切って頑張っていきたい」
奥野
「練習に参加して1か月くらいだけど、明治のバスケットというのを頭を使ってやっているが、全然まだまだ。練習ではできても本番では出せないでいる。大学では体の当たりや手の出し方が全然違うので、レベルがまた一つ上がっている。(シュートが当たらない時間帯は)そういうときこそ、1対1じゃなくて、コートに出てる5人全員でボールを動かして攻めることが大事。パスを多くしてリングに向かっていく姿勢を見せられたら良かった。高校まではオフェンスばかりやっていたが、大学からはディフェンスが重要視される。フットワークとかきついけど、やれば絶対力になるのでディフェンス力の向上が課題」
関連記事
RELATED ENTRIES