魅せた吉野圧巻の15得点! 開幕戦白星スタート/関東学生春季1部リーグ戦

2016.04.17
 攻守ともに日体大を圧倒した。前半の立ち上がりから堅い守りから冷静に攻撃を組み立て23―10と大幅にリード。吉野樹主将(政経4=千葉県私立市川)がこの試合15得点入れるなど最終的に差を詰められることなくリーグ戦の大事な初戦を勝利で収めた。

 前半を23―10で終えた要因の一つは入念な準備だった。日体大の持ち味はリスタートを含めた攻めの速さ。そのため攻撃を終えるとすぐに日体大の速い攻めに遭うことから終始戻りの速さを徹底。スキが少なくなった守りは相手のシュートミスを誘った。攻めに回ると今度はじっくりとボールを持ち、先にミスが出ないようなパスつなぎで点を積み重ねた。「みんなが同じことを意識して全体で動けた」と吉野は試合運びの良さに喜びをかみしめた。

 下級生の頑張りが表れたゲームだった。昨季までの課題として挙げられていたのは得点源の拡大。そんな中、門間優次郎(法2=法政二)がサイドで猛アピールした。角度のあまりないところから自ら角度を広げたり、ループシュートを使うなど吉野に次ぐ10得点をマーク。「あれだけサイドから点を取ってくれると大きい」と松本勇監督の評価は高かった。

 次の筑波大戦には挑戦者の気持ちを持って臨む。「僕らは(昨季の)9位スタートなのでチャレンジャーとして全力でぶつかっていきたい」と吉野。昨季覇者を相手に簡単にペースを握らせない。

[吉田周平]

試合後のコメント
松本監督

「日体大は速攻で点を取るチーム。だから勝つためにはロースコアに持ち込んで戻りが一番のポイントなので戻りができてないと試合には勝てないと話した。それがあって結構戻ってくれた部分があり、マイボールになったらもうディフェンスで気が抜けない、セットプレーでは結構動く。だから休むところがない。当たり前のことなんだけれどもマイボールになったらゆっくり時間をかけてそしてロースコアに持ち込む。前半はミスがなくて点が取れた。それは門間がすごい頑張ってくれたから。樹も良かった。あれだけサイドから点を取ってくれると大きい」

吉野
「今までディフェンスを強化してきてディフェンスからムードをつくり出していくようにしてきたのでそれがうまくできたことが一番勝因なのかなと思う。相手の日体大の速攻も対策をしてきたのでそれがちゃんと言われたとおりにみんなも周りも意志疎通してみんなが同じことを意識して全体で動けたのでいいゲームだった。筑波は強くて優勝候補といわれているので僕らは9位スタートなのでチャレンジャーとして全力でぶつかっていきたい」

門間
「自分は1点1点取ることに集中してたのでそれが結果につながって良かったと思う。(開幕戦勝利は)やっぱり試合の入りが大事なのでそれを勝ちにつなげたこととこのままリーグに乗っていけると思うのでそれが良かったと思う。筑波は日本代表選手が多くてうまいところはうまいしフィジカルも強いので明治らしさを出していい勝負を見せたら勝ちにつながると思うのでそれを頑張っていこうと思う」