女子は連勝も男子は大一番で無念の敗戦/関東学生1部リーグ戦

2016.04.11
 リーグ戦第3戦は男女で対照的だった。女子は今回も2500点台に乗り好調を維持。安定した成績で連勝を飾った。一方の男子はヤマ場となる対早大戦だったが、攻めきれず敗戦。不本意な結果に終わってしまった。それでも男女同時出場の夢が絶たれたわけではない。切り替えて次戦に臨んでいきたい。

[男子]
 大一番で痛い黒星だ。王座出場のためにも敗北は許されない今回の対早大戦だったが、大舞台に対する重圧は大きかった。前半50mの時点で早くも差をつけられると、続く30mでも巻き返せず早大に軍配。先週のような破竹の勢いを見せることはできなかった。王座へは暗雲が立ち込めたが、自力出場の可能性を信じ残り試合は勝利を収めたい。

 「自分の弱さというものを改めて知った」。そう悔しさを押し殺して語ったのは牧口和樹(政経3=明大中野)。今試合はチーム2位となる641点を得点したが、顧みれば不完全燃焼。チームメートからの声掛けや応援に後押しされたものの「自分が応えることができなかった」。今回は1エンドごとに定めた52点の基準点もクリアできたことは少なかった。それでも「自分の点が上がればチームの点が上がる」とチームの一員としての自覚も見せた牧口。まずは目標として掲げる東日本出場を目指し、沈んだ気持ちをもう一度奮い立たせる。

 道が閉ざされたわけではない。まだリーグ戦は2試合が控える。自力での王座出場も可能性があり「全くあきらめてはいない」と佐藤瞭平主将(法4=世田谷学園)。絶体絶命でもしぶとく食らい付き、もう一度悲願達成へ。これで終わることのないチームの底力を見せてほしい。

[女子]
 開幕3連勝だ! 第1戦の対法大戦と並び「ヤマ場」(河西真帆女子リーダー・農4=横浜緑ヶ丘)とされた慶大戦をまたも2500点の大台に乗せ快勝。王座出場はもう手の届くところまで来た。フォースには入ったのは河西、渡邊里奈(政経4=聖徳大女子)、菊池遥(理工3=春日部共栄)、吉原彩夏(文2=県立蕨)。

 初戦から高得点を出し続けている渡邊が635点で両チーム最高得点者となった。これまで3戦全てでフォース入りしており、就職活動で練習時間が減ったとは思えない好調ぶりを見せている。さらに「もう少し頑張れたから少し悔しい」とまだまだ点数の伸びも期待できそうだ。次週もチームを王座に近づける高得点を射つだろう。

 抜群の安定感を見せている。開幕戦で明大記録となる2520点をたたき出した女子チーム。その後も気を緩めることなくこれまで2500点台を維持している。フォースのメンバーも毎回が固定ではなく「誰かがこけても大丈夫な仕組みができてきた」(河西)とチームは全体の底上げに成功。次週は成蹊大との対戦だ。王座出場を絶対のものにするため負けられないこの一戦。誰がフォースに名乗りを上げるのか。過去最強のチームから目が離せない。

[石渡小菜美・田中莉佳]

試合後のコメント
佐藤

「今日が本当に王座に向けての一番大事な試合だったんですけども、その分選手もプレッシャーを感じてしまって、出だしから堅い雰囲気で試合は始まりました。応援でも選手を楽にさせようと思ったんですけども、やはり選手のプレッシャーはかなり大きかったと思うので、なかなかいつも通りのエンジンが掛からずに50mが終わって。そこでかなり点数が開いてしまったっていうことで、30mいつも通りやっていればまだ行けたかもしれないんですけども、どうしても点数を追い求めてしまったっていう結果が、こういう点数につながってしまったのではないかなと思います。逆に第1戦・第2戦と昇ってきてるので、このままいけるぞという気持ちで挑んだですけども、前回と今回では試合の重みも違ったので、どうしても選手に対するプレッシャーが大きくなってしまったのかなと思います。点数は絶対に意識させないような試合はしていたので、たぶん選手自体は相手の具体的な点数は知らなかったと思います。ただやっぱり自分の同的では相手の点数が分かってきてしまうので、やっぱりそこで負けてるなっていう気持ちがあってもっといい点数を出さないとってなってしまうと、それが逆にプレッシャーにどんどん変わってきてしまうので。チームとしては点数意識させない方向でやってはいるんですけども、選手としては分かってしまうのはしょうがない。それは事実なので。応援に関しては人数も多いですし、この試合会場全体を明治の雰囲気にしようっていう気持ちで応援はやっているので。今日の応援はすごい良かったかなと思います。あと第4戦、第5戦ある中で、来週の試合が日体なんですけども、去年もあったんですけども日体って結構フルメンバーで来ることはなくて。なので、先週と同じような試合ができれば接戦には持っていける可能性があるので。自力で王座に行ける可能性もあるので、まだ全くあきらめてはないです。あきらめずにフルメンで常にマックスの力で行けるようには戦っていきます。今日出た多くの課題があるのでそれをしっかり反省して、一週間しっかり調整して日体戦では先週みたいな試合ができればいいかなと思っています」

村田将視(商4=日野台)
「自分はリーグ出たのが今年は初めてで、まずは自分がチームのために何ができるか考えようと思って、自分が楽しんで盛り上げているのをチームにフィードバックすればいいかなと思い臨みました。相手のことというよりは自分も楽しんで周りも楽しませてという感じです。今日はチームとしてはリーグで初めて3800点に乗らなかったので、応援、選手それぞれ反省すべき点があると思います。一番大事な試合でそれが起こってしまったので次に生かさなければならないと思います。個人的には最近調子が上がってきてようやく試合後に出られるまでになったので、今日は物足りなさも感じますし不甲斐なさ、悔しさが大きいです。今日の結果は受け止めて、どういう状況であろうと来週自分たちのやることは変わらないので、自分たちの点数を出す、相手にプレッシャーをかける、そういうことを考えていきたいです。ひとまず今回こういう結果になってしまったのは自分の不甲斐なさだったり必ずどこかに原因があるはずなので、再来週までに必ずその課題を見つけて、このままじゃ終わりたくないのでやれることだけやって後悔しないようにはしたいです」

千葉祥平(法3=鎌倉)
「先週や先々週よりもいい点を出せればと思ったんですけど今一歩及ばなかったです。個人的には先週がうまくいきすぎてた感じはあるんですけど、それこそリーグ前は今日みたいな点数すら出せてなかったので、結果的に喜べてはないですけど、自分の中ではわりと点数出せてるかなと思います。たまたま調子があってきているのかなという感じですね。リーグはまだ2試合残ってますし、チームとしても3900点を超えるという目標が残っているので、ここでくじけたりとか諦めたりせずに残りの2週間もしっかりやり切れたらなと思います。点数でチームに貢献できるようにと思います。今日みたいに中途半端な点数出すよりはしっかり出して、周りを安心させられるくらいの存在になれたらいいです」

牧口
「最近の調子にしては全然点が出なくて、普段9点入っているものが7点だったり8点。射ってる感覚はいいんですけども、自分の中の射ち感と点がリンクしてくれなくて、50m苦しんで。自分の中で52点を基準としているんですけど、それを超えられない回が何度かあって。それでマイナスを射ってしまって。30mが苦手だったのが少し改善してこれてるのは評価できるとは思うんですけど、今日勝たなければ王座に行ける可能性がほとんどなくなってしまうような試合だったので、そこでもっと点を出さなければいけないなと思いましたし、自分の弱さというものを改めて知ってすごい悔しいです。(チームメートからの声掛け)終わって「ちゃんと仕事はしてくれた」って言ってくれたのはすごくうれしかったですし、後は応援が盛り上げてくれたので楽しくやれたっていうのはありました。でもその応援に自分が応えることができなかったっていうのもあるので、そこは申し訳ないです。(早大と対戦してみて)相互看的だった池田(早大)が次期主将をやるので、昔から結構交流があって。やっぱり強いですし。1年の秋くらいまでは実力が同じだったのに、どんどん開いてきてたのがすごい悔しくて。彼が成長している分、何で自分が成長できないんだろうっていろいろ思ったりはあるんですけど、自分のやってきたことが足りないんだなっていうのは思わされましたし、底力から違ったなっていうのがやってた感想ですね。これからはあと2回は機会があるので、その2回で東日本に行けるような点を確保して、自分個人の力を上げていきたいなと。もちろんチーム新を出すっていうことも。自分の点が上がればチームの点も上がるんで。チームっていうとプレッシャーとかも掛かるんで、自分個人のことだけに集中してやっていれば、自然とチームのためにもなると思うので。後は東日本に行ける点を出したいです」

河西
「100点差付けて勝つことができたのは収穫だと思うし、3戦連続で2500点を出せたのは自信にもなるし、今まで何戦かやっていくと調子が崩れてきた明治が改善されてきた。(その理由は)一人一人が点数を出そうという意欲があるから。結局気持ち論になるが、フォースになりたいっていう意識でみんながやって底上げもできているから。フォースのメンバーが変わっても2500点を越えるのは、誰かがこけても大丈夫な仕組みができてきた。(4年生が4人出場)みんな頑張っているなって思う。4年生が就活しているのをあまり見せると、あの人たちリーグ頑張る気ないのかもって思われるし、4年生がきちんと点を出して選手として活躍するのはすごくいいいこと。4年生みんな頑張ってくれてありがとう。(来週は)コーチが言っていたが、相手がどんな相手でも、明治が全力を尽くしてベストな点を出せるように。自分たちが自分らしくあることを大切にしていきたいと思う」

渡邊
「(両チームで1番の点数だったが)もう少し頑張れたと思うので少し悔しい。30mをもう少し頑張れた。就活で前よりは練習時間は減った。練習が減ると筋力とかもなくなるので。就活もやるけど練習もきちんと行くようにしていました。(来週の意気込みは)『650点を出す』」

菊地
「ヤマ場だと思っていた慶大に勝ったのでうれしい。(2500点を超えたが)3回も超えたので安定感がすごいと思う。(個人的な反省は)50mの最初に少し外してしまって、巻き返せたのは良かったが、そこがなければもう少し上がったのになって思った。来週は成蹊大なのでリラックスして頑張りたい」

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