神村もリオ五輪代表ならず 明大勢は五輪代表ゼロ/日本選手権

2016.04.11
 明大からはリオデジャネイロ五輪の切符を手に入れる者はいなかった。1週間にわたって行われた五輪選考を懸けた日本選手権。最終種目女子200m背泳ぎに神村万里恵(情コミ4=八王子)が出場した。150mの時点では2位につくも、そこから失速し2分12秒42の6位でリオ五輪を決めることはできなかった。仲家槙吾(政経2=八王子)も1500m自由形の決勝に登場するも目標とした自己ベストを更新できず。各大会でタイトルを獲得している強豪選手がそろう明大だがリオ五輪出場を決める選手はいなかった。

 4年前のリベンジを果たすことはできなかった。最終種目の女子200m背泳ぎに神村は登場。後半に攻めるレース展開が得意の神村は100mを6位で折り返し、その後のドルフィンキックで差を縮め徐々にスピードを上げると、ラスト50mを迎える時点では代表条件である2位に躍り出た。しかし「巻き返していく」と言っていた残り50mで失速。選考会独特の雰囲気に飲まれ「急に体が動かなくなかった」と順位を落とし結果は2分12秒42の6位。2位以上という条件にも派遣タイム2分08秒76にも届かなかった。4年前のロンドン五輪選考会の日本選手権では2位に入賞するも2分10秒44で当時の派遣タイムの2分09秒46を突破できず悔やんだ。「この4年後の今日の試合で派遣(標準記録)を切って代表に入れるならどんな練習も乗り越えられた」とこの日のために必死で練習にも取り組んできたと涙ながらに語った。それでも届かないほど五輪代表の道は険しい。リオ五輪をかけた日本選手権は涙で終えることとなった。

 4年に一度の五輪出場を懸けた日本選手権が閉幕した。明大水泳部は昨年のユニバーシアード日本代表に8名選ばれるほど強豪選手がそろう。特にアジア大会、パンパシフィック大会日本代表にも選ばれたことのある200m平泳ぎの小日向一輝(商4=千葉商科大付)、2月の大会で派遣標準記録を切った200mバタフライの矢島優也(商2=春日部共栄)は五輪代表有力選手として注目されていたが、明大からは誰一人として五輪の大舞台にたどり着けなかった。

[村田萌衣子]

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