
春季リーグ2戦目 筑波大にストレート負け/春季関東大学1部リーグ
明大のバレーを見失い流れを引き渡した。2枚ブロックを避けレフトからストレートに打ち込んだ加藤のスパイクで先制した第1セット。序盤は「こっちもミスをして相手もサーブミスなどでミスしてのシーソーゲームだった」(小林凌・政経4=桐生市商)。しかし11―9とリードしていたところから相手ライトからのスパイクで3連続失点を許し、主導権を渡した。途中、ピンチサーバー山中奏(法4=駿台学園)のサービスエースにコート内は盛り上がりを見せたが筑波大の高い打点から繰り出されるスパイクを防げず20―25で1セット目を献上した。
決定打となる攻撃が決められず勝ち逃げを許した。挽回を狙う明大は、濱中俊生主将(商4=弥栄)のスパイクや小林凌のブロード攻撃などで得点を稼ぎ筑波大に食らい付く。20―19と一時は追い抜くも「向こうのミスに対して自分も攻めようと思ってミスをしてしまった」(加藤)と痛恨のサーブミスで20―20と並ぶ。さらに濱中主将のスパイクもシャットアウトされ、たまらずタイムアウトを要求。しかしすでにリズムをつかんだ筑波大がラリー対決を制し、最後は強烈なスパイクを明大コートに叩き込み21―25で2セット目を終えた。
第1、2セットの敗戦を引きずり、巻き返しを図ることができなかった。「自分たちで苦しいパターンを作ってしまった。終始リードされる展開」(濱中主将)。5―6でセッターを辰巳遼(文3=清風)から政井拓歩(営4=市立尼崎)に変更するも明大のコンビバレーは通用せず。専大戦で光った濱中主将のサーブレシーブも安定を欠き7連続得点を献上し大幅に引き離される。流れを断ち切るべく頼金大夢(法3=東福岡)とルーキーでリーグ初出場の米山結人(文1=大阪商)を投入。米山がスパイクを決めチームに勢いが出始めたが、筑波大の攻撃を崩すことはできず15―25と10点差を付けられ敗北。結果ストレート負けでリーグ2日目を終えた。
リーグ2戦目にして手痛い敗戦となった。通算14ものサーブミスやレシーブで相手攻撃を断ち切れず終始筑波大のリズムに圧倒された。だが第3セットでチームが停滞している中、米山がスパイクを決めるなど収穫もあった。「チームのムードを高めて1年生らしく声を出していきたい」(米山)とこれからのリーグ戦での活躍にも期待だ。
来週は昨年全カレで明大のメダル獲得を阻んだ早大との対決が控える。「今日みたいなバレーをしたら負けるから切り替えていく」(小林凌)と後に続く9戦に向け、立ち止まっている余裕はない。
[長谷川千華]
日付 | 対戦相手 | 場所 | スコア | ― | ― | ― | ― | ― | ― |
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試合後のコメント
濱中
「高さに、というよりは相手のバレースタイルに合わせてしまった。サーブミスを承知でばんばん打ってきて、割れたのをブロックで被るみたいな。自分たちはそういうバレーじゃない。サーブミスばかり出してああいう大きいチームに対してサーブを入れなければいけない状況を作ってしまった。チャンスボールを入れてしまって、あんな大きいチームなのでAキャッチ返してコンビを組まれて打たれる。自分たちで苦しいパターンを作ってしまった。終始リードされる展開。序盤とかはいつも競っていたが、中盤になると向こうのブロックが出始めて持っていかれた。ブロックの差が大きかった。1、2セット目は雰囲気も悪くなくて楽しくバレーできていた。3セット目からは自分。スパイク、ブロック以前に自分のサーブキャッチが返らなくて、バレーボールにならなかった。一本目の精度の低さでゲームを壊してしまった。体力というよりは、集中力と気持ちの切り替えの問題。今回に関しては僕個人の気持ちの切り替えの問題。チームではなくて僕個人の問題。(サーブキャッチなので)誰とも関わっていないので、自分でどうにかしなければいけなかった。今回の一件で全チームが自分を狙ってくる。残りの試合はサーブレシーブに全身全霊を懸けてやりたい」
小林凌
「もう明らかにサーブミスが多くて相手に合わせちゃったゲーム内容。(1セット目)競ってたのは、こっちもミスをして相手もサーブミスなどでミスしてのシーソーゲームだった。終盤とか一気に点を取られて、中野雰囲気自体もあまり良くなかった。とりあえずサーブカットを上にあげてクイック使えないのでフォローに回ろうという状況だった。結局キャッチが崩れたので、1年生とかフレッシュさを出してやってけたので良かったと思う。コンビは今日はすごく良かった。個人的には高い相手でも通用することが分かったので、今日は負けたけど収穫はあった。(今後のリーグ戦)ミスを出さない。サーブで安定感のあるプレーヤーを目指しつつちゃんと1部の高さに通用できるような攻撃力を身に着けていきたい。」
加藤
「勝てた試合だった。相手のバレーに合わせた部分があったのが敗因。スパイク面に関しては良かった。サーブを自分たちが入れてブロックレシーブでっていう展開だったけど、向こうのミスに対して自分も攻めようと思ってミスをしてしまった。1セット目も2セット目も同じ敗因で自分のサーブミスから崩れちゃったので後悔している。(2セット目の連続失点)ずっとサーブで攻められてて、入ってきたボールをがまんして切替えさなければいけなかったのをサイドアウトからがまんできなかった。(高さのあるチームとの対戦で)高さで負けた部分もあるけど、自分たちのバレーができなかったことが1番悔しい。(3セット目のメンバーチェンジ)1年生が入ってきて、こういう試合の時に勉強もこめて思い切りやらしたら今後の試合につながるかなと。試合の勝ち負け関係なしに思い切りやらせたら良い結果出してくれた。もう少し早い段階で出してくれたらよかった。(今後のリーグ戦)今日みたいなバレーしたら負けるから切り替えていく。」
米山
「思いっきり打っていこうと思ってコートに入った。ムードを変えられればいいなと思っていたので、一本目のスパイクが決まって少し雰囲気を変えられたと思う。自分は今回が初めての試合だったので試合慣れしていなくて、気持ちで押されてしまった。これから試合に出るときはどんどんスパイクを打っていって、チームのムードを高めて1年生らしく声を出していきたい」
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