大会初日は1勝1敗スタート/京王電鉄杯

 今年で32回目を迎えた京王電鉄杯。参加する10校が5チームずつのブロックに分かれ、最後に順位決定戦を行う。明大は拓大、専大、慶大、日大とすべてリーグ戦1部校が集まったAブロックに入った。大会初日のこの日は専大、慶大と対戦し1勝1敗。1戦目は専大に敗れたが、2戦目は先日六大学リーグ戦で敗れた慶大にリベンジを果たした。次週は拓大、日大と戦い、順位決定戦に進む。

<専大戦>

 スターターは會田圭佑(法4=市立柏)、綱井勇介(文2=大阪学院)、小谷拓哉(文4=育英)、三井啓史(政経4=札幌日大)、今川友哲(営2=大阪桐蔭)。

序盤からディフェンスが崩れ完敗した。「中途半端な入り方だった」(山本健一監督)と第1クオーターで24失点を喫すると、4クオーター全て20点以上を献上し81―91で敗れた。第3クオーターには専大の大型ルーキー、アブ・フィリップ1人に14失点。豪快なダンクを許すなど、インサイドで苦しんだ。また、得点直後に速攻で失点してしまうシーンも多く、攻守の切り替えの鈍さも目立った。

<慶大戦>
 
 スターターは吉川治耀(情コミ3=京北)、田中井紘章(政経4=山形南)、小谷、濱西秀人(国際3=国学院久我山)、今川。

 納得の試合運びに、指揮官もニヤリだ。専大戦終了後に山本監督から喝を受け臨んだ一戦。ディフェンスへの意識を高め慶大の勢いを封じると、速攻を中心に得点を重ねた。ルーキーを含む15選手が得点を挙げ、全クオーターで相手を上回り最終スコアは83―61。「満足している。最終的な目標からは遠いけど、現時点では練習でやったことを出せた」と完勝に指揮官も目をほそめた。この勝利で、昨年から続いていた慶大戦の連敗を5で止めた。

 山本新監督体制となり重点を置いているディフェンスと速攻。1試合目では大量失点し崩れたが、2戦目では形が見えた。次週は関東トーナメントでも対戦が予想される拓大戦、さらに今季から1部に昇格した日大戦が控える。慶大戦でつかんだ手応えを、さらに深めたい。

[尾藤泰平]

試合後のコメント

山本監督
1試合目はチームとしてやろうとしたことができていなかった。ディフェンス中心にして走るバスケットをやりましょうということを心掛けて試合に入ろうとやっていたんですけどそれができなくて。2試合目はそこを強く選手たちに意識させてやった結果、いいゲームができたので良かったかなと思う。1試合目は中途半端な入り方だったんで、終わった時に怒って、2試合目はそういうことがないように頑張ろうとは言っていた。今日の2試合目は私としては満足している。今の段階ではであって、最終的な目標からはほど遠いけど、現時点では練習でやったことを慶應戦で出せたので。タフショットは打たせているけど、どうしてもその後のリバウンドで負けてセカンドチャンスで取られていることが多い。今後はボックスアウトであったりディフェンスリバウンドをしっかり取って、そこから速いバスケットにつなげていくようなことを明日の練習からやっていきたい。課題が見えたという点ではすごく良かったと思う。点数が取れなくても点数を取らせない、ロースコアで玄人受けするようなバスケットをやっていきたいとは思っている。