春季リーグ開幕! 専大にストレート勝ち収め好発進/春季関東大学1部リーグ

2016.04.09
春季リーグ開幕! 専大にストレート勝ち収め好発進/春季関東大学1部リーグ
 春季リーグ戦がついに開幕! 日本一激戦区と言われる関東1部リーグで、濱中俊生主将(商4=弥栄)率いる新チームがリーグ制覇に向けて発進。初戦の専大戦第1セット、ブロックで計7得点を稼ぎ流れを引き寄せた。第2、3セットはサイドだけでなくバックアタックやクイック攻撃に展開。結果3―0とストレート勝ちを収め開幕戦で好スタートを切った。

 開幕戦となったこの日のスターティングメンバーは、濱中主将、安井康平(政経4=倉敷商)、小林凌(政経4=桐生市商)、川村悠希(政経3=雄物川)、加藤寛樹(政経3=創造学園)、辰巳遼(文3=清風)、小川智大(政経2=川崎橘)。
 守りから流れを作り攻撃へ展開した。「ブロックが結構出たので流れも雰囲気も良くなっていった」(濱中)とブロックが光った第1セット、序盤は互いにミスを繰り返しながら点を重ねていく。流れが傾いた6―8、安井が1枚ブロックで相手攻撃をシャットアウトするとそのまま5連続得点で主導権を握る。小林凌や加藤などのスパイカー陣が相手エースのスパイクを封じ込めた。その後も加藤や安井のスパイクから連続得点を重ね25―18で1セット目を先取した。
 続く第2セットは、濱中のバックアタックや加藤のクイックなど様々な攻撃パターンで得点を奪い点差を引き離した。しかし途中「ジャンプサーブで攻められた」(加藤)と相手のサービスエースに苦戦する場面も。それでも1セット目よりも攻撃の幅を広げたことにより、攻守ともに専大を圧倒した。終盤には相手サーブを攻略し確実に攻撃へつなげ25―20で2セット目も危なげなく獲得。
 第3セット、加藤がライトから鋭いスパイクで先制。序盤は、第1、2セットを制した余裕から相手攻撃に押されたが、11―6で小林凌が再び専大エースの冨田をブロックで抑え専大の流れを断ち切る。相手のミスにも助けられ17―9と差を広げると、ブロックやスパイクで順調に点を稼ぎ最後は加藤がレフトからクロスへスパイクを叩き込み25―16で第3セットを獲得。結果、一度もリードを許すことなく3―0ストレート勝ちを収め開幕戦を白星発進で飾った。

 立ちはだかる強豪校を打ち破る。明日は昨年度の全日本インカレ準決勝で敗れた筑波大との因縁対決となる。NEXT4の高橋健太郎など高さを誇る筑波大に対し「相手にバレースタイルを合わせずに自分たちの物をやり続けることがカギ」と濱中主将。「拾ってつなぐバレー」を軸に明大の攻撃の要であるコンビバレーを発揮し、全カレの雪辱を果たすべくチーム一丸となって闘志を燃やす。

[長谷川千華]

◆春季関東大学1部リーグ戦日程表◆
(スコアをクリックすると試合の記事に飛びます)
日付 対戦相手 場所 スコア
4・9
専大
立川市和泉市民体育館
○3{25―18、25―20、25―16}0
4・10
筑波大
立川市和泉市民体育館
●0{20―25、21―25、15―25}3
4・16
早大
東海大湘南総合体育館
○3{25―15、25―18、25―19、25―20}1
4・17
東海大
東海大湘南総合体育館
●0{19―25、20―25、19―25}3
4・23
順大
新日鐵住金君津体育館
○3{18―25、15―25、25―23、25―16、15―11}2
4・24
中大
新日鐵住金君津体育館
5・7
日大
日体大健志台米本記念館
5・8
学芸大
日体大健志台米本記念館
5・14
中央学院大
日体大健志台米本記念館
5・15
日体大
日体大健志台米本記念館
5・21
駒大
日体大健志台米本記念館

試合後のコメント
岡崎監督

「(主力が4人抜けたが)去年も当時の最上級生がたまたまレギュラーをしていただけで、誰が出てもあまり変わらないようなメンバーが多かった。今回チームを作ってみたときの濱中のキャプテンシーには正直驚かされたし、濱中に任せていれば安心できるチーム。今日はたまたま相手の自滅という形で勝てたが、一つ結果を残せたのは濱中のキャプテンシーという部分もあると思う。キャプテンを選ぶ際も(チームの中では)山中を推す声もあった。それは今までの発言であったり、学年内の責任者をやっていたからだと思う。だからみんな山中でいいんじゃないか、という表現だった。でも、○○でいい、という表現はよくない。あと、山中の場合はレギュラーに入っていない時でも発言をしてくれる唯一の存在。彼がキャプテンをやってしまうと、他が発言をしなくなってしまうことも怖かった。去年の瀧野も一昨年の中村もリベロだったので、コートには入っているもののキャプテンマークが付けられなかったことが残念だった。濱中は一昨年からレギュラーを張ってくれていたので、自分の中ではあまり迷わなかった。今年一年やるからには春、東日本と全部優勝を目標にしている。勝っていくためにどう戦うかというのもおのずと見えてくると思う。試合以外の平日の過ごし方や練習の取り組みなどを彼らがどうするかで、全カレでの結果が変わってくる。(特に春リーグは)相手を気にしなければかなり強いし、期待できる。正直中大が頭一つ抜けている部分はあるが、他の大学の試合も見ていないし、まだ噂程度でしか知らない。どこのチームも作りかけの状態だが、春のリーグ優勝は去年よりも可能性は高いと思う」

濱中
「攻撃面に至ってはなかなか良かったと思う。レシーブとか、フィニッシュ以外の部分ではまだまだ。落とさなくていいようなボールや拾えるボールも落としていた。そこをもうちょっと上げていかないと、今後上位のチームと当たった時に響いてくる。今日はただ単に、自分たちより相手の方がミスが多かった。向こうはフィニッシュも全然決まっていなかったし、こっちは今日ブロックが結構出たので流れも雰囲気も良くなっていったんだと思う。サーブのミスは少なかったが、去年よりは攻めていないということ。入れに行ってる部分が多い。(途中読まれているようなところもあったが)同じように相手のレフトにクロスで入れられた。そこはもう少し早めにクロスの対処をしなきゃいけなかったが、ゲーム終盤まで同じところを抜かれてしまった。(自分のプレーを振り返って)サーブキャッチは良かった。リベロと自分でサーブキャッチはやっているので、最初の一本目をしっかり返さないと、今までやってきたことも何にもなくなってしまう。逆にレシーブはまだまだ。全体的にワンタッチボールはもっと上がるので。せっかくブロックで良いワンタッチボール出しているが、自分含め落としているのでもっと触っていきたい。(試合後選手全員で筑波大の試合を見ていたが)明日の筑波は大きいチームなので、相手にバレースタイルを合わせずに自分たちの物をやり続けることがカギ。でかいポテンシャル任せのオーソドックスなバレーをしていると、勝てない。(新チームに関して)雰囲気は去年より全然良い。去年はちょっと委縮しているような部分もあったが、今年は全然そういうのはないから、良い流れは作りやすいと思う。逆に締めるやつがいないので、崩れだすとまずい。どっちかというと守るチームではないので攻撃面に力を入れてきた。アタック、コンビの精度を上げてきた。背も大きくないのでサーブチャンス入れてブロックというのじゃなくて、攻め攻め攻めの攻撃に特化したチーム。どの相手にも通用する攻撃を全カレまでにできるようにしたい。サイドアウトを取れるチームは負けない。どんな大きいブロックが来ても、前後で含めて振って打ち切るチームを作れば、ポテンシャルの高いチームに上からばんばん打たれても、次の一点を取れるようにしたい。自分はどちらかというと言葉で言ったりとか雰囲気で締めるようなタイプではない。自分のやるべきことをやって、プレーで引っ張っていくようにしたい」

小林凌
「チームの状態は個人プレーが多いのでもっとチーム一丸となってプレーできたらいい。初戦突破は安心しているけどまだまだ自分たちのミスが多いし明日はそこを修正できたらいい。(ブロック)隣に飛んでいたやつの位置が良かったのでやりやすかった。相手がきていたところで決めきれなかったというのは自分の責任だし、自分が決めればもっとセッターも楽にトスを上げらると思うのでそこが課題。矢澤(宗之・政経2=創造学園)がケガをして急きょ僕が出ることになったので少し不安だったけどセッターとのタイミングも合ってよかったです。(課題)もう少し雰囲気上げて、楽しんでやっていけたらいいと思う。今日は余裕が出てしまったので、気の緩みはあった。(専大のサービスエース)強かった。セッターに返すよりも上にあげることを意識して組み立てをしていた。(明日へ向けて)明日の相手もでかいのでブロックがカギになると思う。チームのために頑張りたい」

加藤
「そんなに悪くはなく、良い感じでスタートが切れた。細かいところで課題があるけど、そのまま明日も勝っていきたい。セッターとのしっかり合っているので、あとは相手のレシーブ力が挙がってきたところで気をつけたい。ジャンプサーブで攻められたので、サイドアウトだけがまんすれば問題ないかなと楽に考えて上手く構えていた。3セットずっと良い感じでできたので、明日はそううまくはいかないと思うけどこのリズムでいきたい。(課題)軟打ボール、チャンスボールとか詰めれるところ。明日そういうバレーしてたら厳しいと思うのでしっかりやっていきた。ストレートで勝てるかどうかはわからないけど、今日みたいなバレーをしっかりして良いスタート切りたい。」

辰巳
「専大とは練習試合でもやっていたので、良いイメージで試合に入れた。後は向こうが自滅していた部分が大きい。専大の2番と3番のサーブは大学でもかなり上の方のサーブ。そこはチーム全体で一本で切ろうと話していた。今日はそこからずるずる崩されることもなかったので良かった。(明日の筑波大は)今日とは違って、むこうから点数をくれることは少ないし、大きい。こっちの戦い方をしっかり出していきたい」