200平小日向 リオ五輪の夢散る/日本選手権

2016.04.09
 リオデジャネイロ五輪出場を果たせなかった。5日目の最終種目は強豪選手がひしめく男子200m平泳ぎの決勝。小日向一輝(商4=千葉商科大付)がリオ五輪出場を懸け挑むも、2分09秒93の4位で、その切符を手にすることはできなかった。

 五輪の大舞台に立つことはできなかった。5日目の最後に迎えた200m平泳ぎ決勝。北島康介(コカ・コーラ)をはじめとする注目選手が集結し、スタート前からこの日一番の盛り上がりと緊張に包まれた。小日向は「前半から周りの選手に遅れを取らないように行きたかった」が100mの折り返し時点で6位。出遅れを取り戻すためにラストスパートをかけるも、結果は2分09秒93の4位で代表入りを逃した。開口一番にした言葉は「ベストタイムで泳いでいればいけた」という後悔の言葉。ラストスパートが「明らかなスピード不足」といつものようにかけられなかった。派遣記録を切っているベストタイム2分09秒03を出せていれば代表内定条件の2位に食い込めていた小日向。3月の時点では好調だったが最後の2週間の微調整がうまくいかなかったと語った。リオ五輪へ向かってきたこれまでの4年間を振り返り「4年前(の日本選手権で)決勝に残っていればと今になって思う。あの時残っていれば違った」と今回が初めての選考会の決勝だったことで経験不足に悔やんだ。レース直後には水面をたたき悔しがるそぶりも見せた。昨年はユニバーシアード、インカレ、国体で表彰台に上っていたことで「行けるだろうなという甘い気持ちが出た」と気持ちの面での未熟さも痛感。それでも小日向は「今できる全てを出した」と前を向き、リオ五輪への挑戦の幕を閉じた。

 日本選手権5日目にして、明大勢からの五輪内定者は現時点ではゼロ。6日目の決勝進出者はなし。最終日の7日目にはパンパシフィック大会とアジア大会で日本代表の経験のある神村万里恵(情コミ4=八王子)の200m背泳ぎ決勝出場が見込まれる。4年に一度の五輪出場を懸けた今大会。最後まで目が離せない。

[村田萌衣子]

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