小日向、細田決勝に進めず 川上は400個メで7位入賞/日本選手権

2016.04.05
 初日からまさかの展開が待ち受けていた。リオデジャネイロ五輪の代表選手の選考会も兼ねる今回の日本選手権。昨年度同大会の100mバタフライで2位だった細田梨乃(情コミ3=湘南工大付)が準決勝敗退。同じく昨年度100m平泳ぎ4位入賞を果たした小日向一輝(商4=千葉商科大付)も準決勝で敗退し、明日の決勝へと駒を進めることができなかった。
 一方で男子400m個人メドレーでは予選のスイムオフを制した川上真生(商3=筑陽学園)が初めて日本選手権で決勝に進出し7位。ルーキー・石井茉宏(情コミ1=筑波大付)も女子400m自由形で8位入賞を果たした。

細田、小日向 決勝進出ならず
 「不安が的中した」(細田)。女子100mバタフライで予選16位までが準決勝に進める中、14位とぎりぎりで突破した細田。予選では前半で遅れたが準決勝では修正し、前半50mを27秒台で折り返した。しかし「ラスト5m、体が動かなかった」(細田)と最後まで加速できず。さらに昨年度のインカレでは膝、冬には肩の故障、そして持病のヘルニアにより「練習不足だった」(細田)。昨年度も同種目で優勝を狙うも2位で泣き崩れた細田だが、今回は決勝にすら進めず悔しさで涙を浮かべた。
 男子100m平泳ぎに出場した小日向は1分0秒83の5位で予選を通過し準決勝へと進んだが、準決勝ではタイムを落とし1分1秒00の9位で決勝進出ならず。「まとまった泳ぎができなかった」(小日向)と後悔をにじませた。100m平泳ぎは決勝に残れなかったが、より得意とする200m平泳ぎが4日目に控える。「一本、一本泳いでいきたい」(小日向)と200mでの挽回を誓った。

川上400m個人メドレーで7位入賞
 男子400m個人メドレーで川上が7位で入賞した。決勝はこの日3本目のレースとなった川上。予選で4分21秒14を出し8位に食い込むも同タイムの選手がいたためスイムオフへ。決勝進出のラスト1枠をかけ一騎打ちとなった。「絶対に勝てる。俺よりタフなやつはいない」(川上)と強気な態度で臨み、接戦の末タッチの差で川上に軍配があがると思わずガッツボーズ。4分20秒30という2年半ぶりにベストタイムを更新し日本選手権で初めて決勝に進んだ。
 決勝では太ももに肉離れのような感覚がし、集中しきれず。予選より遅い4分23秒73で7位という結果だったが「今後まだ出場する種目があるのでポジティブに」と残す1500m自由形と200m個人メドレーに向け、長い一日を終えた。

 1日目は波乱の結果となった。2日目の決勝進出者はなく、ユニバーシアード日本代表の丸山徹(営3=春日部共栄)、松元克央(政経2=千葉商科大付)らが出場する200m自由形の予選、準決勝などが控える。誰もが熱望する五輪出場の切符を手にするために、負けられない試合が始まった。

[村田萌衣子]