リーグ2戦目は男女共に勝利 好調うかがわせる一戦に/関東学生1部リーグ戦

2016.04.04
 リーグ2戦目を男女共に勝利で飾った。男子は先週のチーム新記録からさらに30点以上点数を上げ、東京理科大に圧勝。女子は先週から点数こそ落としたものの高得点をマーク。互いに次戦への良い流れをつくり出した。

[男子] 
 驚異の新記録更新だ。先週の試合で敗戦、王座出場のためには勝利が絶対条件となった今試合。東京理科大相手に200点の大差で圧勝した。また今回獲得の3879点は先週のチーム新記録を大きく更新、明大男子チーム歴代4位という歴史に残る記録ともなった。次戦の早大戦に向け、弾みとなる内容と結果を残した。

 チーム全員の好成績が目立った。試合終了後のボードには選手の全員が合計得点600点台突破の記録。相手を圧倒する高得点を稼ぎ、点数差を大きく突き放した。その中でも千葉祥平(法3=鎌倉)の快進撃が止まらない。50m、30m、合計得点全てチームトップ。「楽しんで射てた」と、応援に後押しされつつ場数を踏み高めた経験値を遺憾なく発揮した。また、今日がリーグ戦デビューとなった堀江啓一(政経3=巣鴨)。得点を意識せず「一射一射楽しんで」射ったことが奏功。後半の30mでは343点をたたき出し、射線入り常連選手顔負けの成績で存在感を放った。他選手の刺激になる活躍ぶりを見せた初舞台だった。今試合は、前田悠帆(平28法卒)ら最強世代の実力も超えるほどの勢いを予感させる戦いとなった。

 次戦はヤマ場となる早大戦。「一番の強敵」と佐藤瞭平主将(法4=世田谷学園)は語る。今回の勝利を踏み台にして、高い壁も乗り越えていきたい。輝かしい記録を刻む選手と、他を圧倒する応援の力を合わせ、必ずや王座へと一歩近づいてみせる。

[女子]
 明大記録を塗り替えた先週の勢いそのままに2509点と高得点で青学大に勝利した。その差は100点以上で開幕2戦目も快勝で飾った。今回フォース(出場する6人中点数としてカウントされる上位4人)に入ったのは河西真帆女子リーダー(農4=横浜緑ヶ丘)、渡邊里奈(政経4=聖徳大女子)、菊池遥(理工3=春日部共栄)、濱田真未(政経2=県立星稜)。

 修正力が光った。両チームでトップの635点をたたき出したのは菊地。明大記録を更新した先週の法大戦では点数が伸びず「個人的に悔しさの残る試合だった」(菊地)。しかし原因であるアンカーの位置を1週間で修正し、点数を出して見せた。それでも「先週の濱田の方がすごかった」と満足はしていない。今回は雨の中での試合でもあったため、次週の点数にも期待したい。

 次週は慶大との対戦だ。「ヤマ場なので勝ちにこだわりたい」と河西。開幕から高得点を出している明大女子チームだが、決して気を緩めることはない。持ち味のチームワークと応援で王座出場を手繰り寄せる。

試合後のコメント
佐藤

「前回1戦目負けてしまったということで、これからは点数の勝負。点数で早稲田や拓殖に食らい付いていかないと王座に行けないっていう状況になってしまったので。理科大さんに勝つことはもちろん大事だったんですけれども、別の射場でやっている拓大・早稲田にも点数で勝っていこうというのも一つの目標としてやっていました。その中でまずは今までチームの弱点だった試合の入り。1エンド目っていうのをどうやっていくかっていうので、最初から選手一人一人に声掛けたりしてまずは気持ちを楽にさせてっていうのを心掛けて。その結果50mすごい入りいい感じで始まって、今日はいけるかなって思っていましたね。1ヵ月くらい前まで、リーグ戦が始まる2週間前の点数よりも100点上がってるんですけども、リーグ戦入ってからの調子が上がってくれて、素直にみんなすごいなと思ってるんですけども。30mに関してはちょっと前からずっとこんな感じなんですけども、50mを最後の2、3週間一気に強化してきたのが成果として出てきているかなと思っています。50mは今300点結構多いんですけども、ちょっと前まで300点いかなかったチームなんですけども、ここで50m強化した練習の成果が出てきたかなと思っています。前回の試合が無声応援だったので思い切り応援を出せなかったんですけども、ここは有声応援ということでいつも通りの明治らしい応援ができたかなと思っています。あと今回に関しては点数が貼ってあるんですけども、選手・応援どっちもあんまり見ないようにと。点数を意識しないで今をまずやっていこうということで、先週の課題だった点数が落ち込んだときに応援が沈んでしまうっていうのがあったんですがそれもなく、常にいい応援ができたかなと思ってそれがいい雰囲気につながったんじゃないかなと思います。(点数)素直にうれしいですね。この1ヵ月近くで点数が100点ぐらい上がったっていうことと、あとこの3879点というのが明治の歴代の中でも4番目の点数。チーム新が3879になったんですけども、チーム新としても歴代2位のチームになったっていうことで。一時は2部落ちするって言われていた弱小チームだったんですけれども、これまで来れたっていうのは本当に良かったと思います。それは選手だけでなくて、応援と一体となっていく。今年は総合力で勝つっていうのが言っていたので、部員全体で行ったおかげかなと思います。前田先輩とかいなくなった中で、エースがいなくなってしまったので。みんなで勝ちにいかないといけないっていうことだったので。それはできるようになったというか、勝てるチームになったのでうれしいですね。この1週間で30点上がったということで、まだまだ50m見ても全然伸びていく部分はあるので。次戦・早稲田戦は一番の強敵なんですけども、前回・今回の早稲田の試合の点数を見ると、十分に明治はやっていける点数になってきたので、現実味が出てきたので。次回は3900を一つ目標にして、しっかり早稲田に勝って、王座につなげていけたらなと思います」

荒木慎也(政経4=明大中野)
「嬉しい反面まだまだいけると思います。応援や選手の意気込みとかにあらがあると思いますが、前回に比べたら全然良いです。50の立ち上がりが少し弱く。30の頭からだんだん本調子になりました。今日はその一点がだめだったかなと。もっと最初から30くらいの応援でいけばもっと点が出ると思います。もう自分は一番上の学年ですから、自分は自分で声を出して後輩を盛り上げつつ自分の一番の射をできるように、いつもどおりの射をするように心がけていました。ただ30の終わり2エンド、たぶん一番点数が低いと思うんですけど、それができていなかったのは反省すべき点かなと思います。(早稲田戦に向けて)基本はいつもどおりの感覚でいければいいと思います。あとこの1週間で選手がやるべきことはいまどう射ってるのか、これでいいのか反復練習してもらえばいいかなと思います。3位が言えた口ではないんですけどね(笑)でも上の千葉、牧口の二人は確実にやっていますから、やるからにはそういうことを気をつけてやってほしいかなと思います」

草野孝平(理工3=東工大科学技術)
「50の一番最後の3射がぼろぼろで、リラックスし過ぎて全部右いっちゃいました。30はまあまあでした。(チーム新については)みんなすごいなと思います。(早稲田戦に向けて)自分以外に出る人が誰もいないようであれば本気出そうかなと思います」

豊浦平八朗(政経3=千葉英和)
「自分としては調子良かったと思います。今日が試合新でした。先週リーグ戦初めてで少し緊張してしまったのですが、慣れたのもあって良くなったかなと思います。去年の今までで一番強いといわれていた先輩たちのリーグのを見て、その人たちが引退してしたあとに自分も明治を引っ張りたいなと思って練習してたらリーグ出場できるような感じになりました。チーム新でしたがやっぱり自分も佐藤先輩と同じでもっと伸びるかなと思っています。来週3900くらい持っていけるんじゃないかなと。わりと超悪い人がいても、それを何人かでカバーできています。早稲田戦はあまり点数意識しすぎないようにリラックスして射っていけたらなと思います」

千葉
「全体の雰囲気も良くて、個人的にもなかなか良い点が出てたのかなと思っています。(チームトップの)途中途中他の選手の人と結構競ったりとかもしてたので、それが逆にこういい刺激になったのかなと。それで今回みたいな点数が出たのかなと思います。試合の中では一番今回が高かったので、良かったなと思います。一年間通して試合に慣れてきて、練習の通りに射てるようになったからかなと思います、緊張とかせずに。応援の人たちも一体となったし、選手を含めて一体となってたし、全員で楽しくできたのかなと個人的には思っています。後押しされました。来週は一つの一番大きな正念場になってくると思うので、今回以上に全員でより良い点数を取っていければなと思っています」

堀江
「自分リーグ戦出るのは初めてで、試合も久しぶりだったんですけれども、点を出そうとか変に意気込まずに試合の雰囲気を楽しめたのかなと思います。雰囲気も楽しくて体の調子とかも良かったんですけども、どこか緊張してたみたいで。うまいこと伸びられなかったりっていうのも分かったんで。次はそれもあらかじめ意識して克服できるような練習をしていければと思いました。もともと50mの方が得意で、30mはあんまり得意ではないんですけども、変に点を出そうとか意識せず、一射一射楽しんで射っていこうっていうつもりで射ってたんで。そしたら良い点数出たので、楽しむのが大事なのかなと思いました。初めてリーグ戦出まして、上位6人に入れるとは思っていなかったのでとりあえず楽しもうと。せっ
かくの機会なので。そのままで点数があんまり出てなくても、特に気にせず射ってたんで。30mなんかも特にそうです。変に当てようとか考えず、50m同様に楽しもうというそれだけでやっていました。射線に行くまでに声掛けてくれたりしたら、リラックスできますし雰囲気としてはすごく良かったので変に他のことを考えずに済みました。次戦に出られるかまだちょっと分かんないんですけども、もし出ることができたとしたら、とりあえず今週よりは50m良い点数出るように練習して、今回同様楽しむことを特に意識して射っていきたいと思います」

牧口和樹(政経3=明大中野)
「やっと1部の上位校と戦える点になったというのと、前田先輩が抜けたチームでここまで出せたというのは自信にもなりますしこれからも期待が持てます。もともと30よりは50の方が得意でした。試合で320乗せられたのは初めてで、50が悪いと30が悪いということも今回は無く、50のいい流れのまま射てたのでそこは一つ成長できたのかなと思います。50の最初が51点で最後が52点でもっと上がるとは思います。次回はエンドの最低点を53点にはとどめたいです。30で一番最初と5エンド目で54点を射っちゃってるので、そこを57点にのせられれば670点も見えてくると思います。30は自分の永遠の課題なんですけど、次の早稲田戦にもいい方に持っていけたらと思います」

森田悠史(理工3=関西大倉)
「前回3844点で、だいぶ今までからしたらいい点数出せたのですがそれで拓殖に負けて悔しかったです。今回は早稲田戦につなげるためにみんな調整してたので、それが応援と相まっていい点数出せたと思います。前半は自分の思ったような射ができなくて悪い癖が出てしまったんですけど、そこで自分が落ち込んでチームに悪影響及ぼすようではダメだと思い、点数落としても自分から声出して周りの選手を盛り上げていこうとして、その結果自分でもどこが悪いかなど把握できました。個人としては点数は前のほうが良かったんですけど、今回のほうがやり切った感があります」

高田健太(営2=関西大倉)
「チームとしては試合新が更新できたということで、非常にいい気持ちでできた試合でした。個人的意見としては、やはり苦手である50mが気持ちが負けてしまって試合で点数が出ないっていうのが最近の自分なんですけど。今日の試合も50mが調子が乗らなかったかなって感じですね。自分は30mがもともと高校の時から得意なので、30mは普通に射てばいつも通りの点数になると思って射ちました。先週は自分の点数は久々にそんなに悪くない点数が出たんですけど、どちらかというと高い点数を出すしかなくなってしまったので、自分は一応最低学年なのでそんなにプレッシャーに感じず自分のことを考えろって先輩からも言われたので、自分の技術を磨くことに集中して、今週は勝てる試合だと思っていたので、来週の早稲田戦にピーキングを合わせていたので。新歓とかもありますし、練習量は今週は落としてた感じですね。来週は追い込んでいきます。今年入ってからまだ、今日の試合良かったという100パーセントと思える試合がまだ一試合もないので、残り3戦そのうちの一試合でも今日の試合本当に良かったと、夜寝るまでも思える試合を多くして、東日本に行きたいと思っています」

河西
「(2戦目を終えて)先週2520点が出て、すごく良かったが気が緩んでしまわないか心配で。今日は2500点は出したいと思っていたので達成できてうれしい。雨で普通だったら気が滅入るしいつもと感覚が変わることもあるのに、応援もすごく声出してくれたし、選手も人に言われなくても声を出さなきゃって分かっていた。気分を盛り上げてくれた。(個人の点数)今日は今までに2番目くらいにいい成績が出た。50mはまあまあだったけど、30mが今までで一番良かった。30mの苦手意識がなくなってきた。いつも通りの50mを出せばもう10点20点上がるから、これからまだ点数伸ばせられるなって思えた。来週は慶大と。先週の法大と慶大がヤマ場なので、勝ちにこだわってやりたい。その後の日体に向けても明大がやれるんだってことを見せたい」

菊地
「最近の自分の中ではとてもいい点数が出たのでうれしい。先週見つけた課題を一週間で克服して実践できたのが良かった。アンカーの位置をローアンカーで射ってしまっていて。横に変えたのにそれを忘れてしまっていて、それで点数が伸びなかったので変えた。(両チームで一番の高得点)うれしい。でも先週濱田が出した点数はもっとすごかったので。層が厚くなったのは本当に実感する。毎回フォースがあまり固定されずに入れ替わっているので4番目5番目6番目の層が厚くなって、誰かが調子悪くても誰かが出してくれる。チームとしての安定感が出ている。(来週の慶大は)きちんと調子を合わせてくる強い大学なので、緊張せずリラックスして頑張りたい」

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