(3)栗田大輔監督インタビュー

2016.03.31
(3)栗田大輔監督インタビュー

 4月2日に迫った関東リーグ開幕。3月29日から、31日まで二人の副将対談、主将インタビュー、監督インタビューをお届けします。リーグ開幕前日である4月1日には瓦版を更新する予定です。
第3回は栗田大輔監督のインタビューです。

――リーグ開幕前のチーム状況は
栗田監督
「開幕に向かって今は一生懸命チームをつくっている状況だけども、開幕が全てではないから、個々の成長とチームでの成長を追求しています。一喜一憂しないで、長い目で見てやるべきことをぶらさないように日々やっています」

――今年のチームカラーは
栗田監督
「昨年までは個々の能力の秀でた選手がいて、その個性をどのように生かすかを考えていました。でも今年は和泉(竜司・平28政経卒=現名古屋グランパス)、藤本(佳希・平28文卒=現ファジアーノ岡山)といった選手がいないから、じゃあ前に任せておけば点が入るという風にはなりません。なので前線から献身的に守備をして、ハードワークして、全員で守備して全員で攻撃をしていくことを追求していかないとなかなか勝利はつかめないと思います。そういう意味ではもう一回、個人個人が強い個を目指してやっていかないと強いチームにはなっていきません。今はそういったところを意識してやっています。4年生はすごくチームワークもいいし、チームの中でよく話し合いもしているみたいなので、チームの雰囲気はいいかなと思いますよ」

――昨シーズンを振り返って
栗田監督
「監督としては昨年が初めてのシーズンで、とにかくタイトルが取れなかったなと思います。結果だけ見るとすごいいい結果を出しているんだよね。アミノバイタルカップ優勝、リーグ戦準優勝、総理杯準優勝、Iリーグ全国3位、インカレ3位。普通に考えればいい結果なんだけど、みんなそこでもやり切れなかったところがあって、例えば関学に2回負けたとか、早稲田に2回負けたとか、だからゆえに優勝できなかったということにつながるので、そこで何が足りなかったのかということをしっかりと捉えないと成長はしていかないと思っています」

――タイトル獲得に届かなかった理由とは
栗田監督
「個人の能力は高くて、その選手たちも一生懸命やっているけれども最後のところで苦しくなった時にチームを勝たせることだったり、勝ち切ることだったりで、結果としては関学とかの方が上だったのかなと思いますね」

――服部主将に期待することは
栗田監督
「やっぱりまとめる力。コーチングでもそうですけど、非常に後ろから選手を鼓舞したり引き締める的確なコーチングができる選手なので、チームをまとめる力というのには非常に期待をしています」

――ここまでのチームづくりは
栗田監督
「今年は新たな1年のスタートという風に僕も位置づけていて、チャレンジという大きな目標を掲げています。それはチームとしての大きなチャレンジもそうですし、一つ一つのプレーに厳しさを求めていくチャレンジだったり、攻撃でも仕掛けていくチャレンジだったり、全ての部分でチャレンジしていくことを徹底してやっています。長期的な目標と、短期的な目標があります。来年が良ければ今年は土台づくりだけやっていればいいやというのではなくて、シーズンでしっかりと勝負してチームとしてしっかりと成長していくことを大事にしてやっていきます」

――昨シーズン主力であった4年生が抜け、チーム内での競争は
栗田監督
「まさにみんながそれを感じていて、リーグが始まった時点で試合に出る、出られないというのがあるので、そうなった時にも気持ちを切らさずにやり続けることが大事です。今はすごくバチバチやっていますよ」

――今年注目すべき部分は
栗田監督
「昨年から試合に出ていた服部、小出(悠太・政経4=市立船橋)や河面(旺成・政経4=作陽)が4年生になって、もうひと皮むけることができるかというところですね。そこに下級生がついてきて新しい芽が出てくると面白いんじゃないかと思いますね。それとFWは昨年までの強力な二人がいなくなったので誰にでもチャンスがあります」

――リーグ開幕戦の相手は慶大
栗田監督
「慶應に関してどうこうということはないですが、昨年のいい選手がそれこそごっそり残るので今年は間違いなく優勝候補の一角だと思っています。我々はそこにきちっと明治らしいサッカーをやってチャレンジしていくということが大事になるかと思います」

――今年の目標は
栗田監督
「本当に日本一というのを目指しています。日本一というのは簡単には成し遂げられないんだけども、長い目で見ればサッカーもそうだし、オフザピッチの人間性だったり、サッカー部としての運営だったりというところも含まれます。じゃあサッカーの日本一って何なのって言ったらアマチュア界の日本一は天皇杯なので、天皇杯での優勝を目標に掲げてそこから逆算をした時にその過程にはリーグ戦もあるので、リーグは当たり前のように勝っていかないといけません。短期の目標で言うと、一戦一戦をきちっと戦って、リーグ戦あるいはアミノバイタルでいい成績を収めていくことです。リーグ戦は前期で勝ち点25、失点は年間を通して20以内を目指します」

――ありがとうございました。
[鈴木拓也]

第4回は瓦版です。
更新は明日リーグ戦開幕前日の4月1日予定です。
お楽しみに!