男女リーグ戦展望記事

2016.03.26
 もう一度全員で王座へ。アーチェリー部のリーグ戦がいよいよ27日に開幕する。昨年は創部初の快挙となる男女王座決定戦同時出場を果たしたチーム。ここからのリーグ戦を勝ち抜き、再び全国で真の強さを見せつけていきたい。全ての力を結集させ、王座への一歩を踏み出すときだ。

[男子]
 確実に成長を遂げた。絶対的エース・前田悠帆(平28法卒)ら過去最強と言われた選手たちがチームを離れた今期。一時は戦力低下が懸念されたものの、佐藤瞭平主将(法4=世田谷学園)を筆頭にリーグ戦に向け腕を磨きに磨いた。男子チームの実力は「間違いなく上がってきている」と佐藤。集大成のリーグ戦はその力で勝ち上がる。

 「あと一人5、6点上げるだけで王座が一気に見えてくる」。佐藤は今現在の男子チームをこう分析する。昨年チームの柱として活躍した前田、上岡慎平(平28政経卒)、増田圭佑(平28商卒)らが卒業し、戦力には大きな穴が。秋のシーズンでは戦力が落ち込み2部落ちも危ぶまれるほどだったが、現在は盛り返して回復を遂げた。「エース級の選手はいない」(佐藤)ものの期待の戦力がそろう。次期主将に任命された牧口和樹(政経3=明大中野)や、2月のインドアインカレで単独出場の高田健太(営2=関西大倉)などの台頭も好材料。練習中には「1点でも多く取りに行く」(佐藤)ことを意識して励んでいるという。王座での入賞を目標に、冬の鍛錬の成果を惜しみなく発揮する。

 王座でベスト8を目標に戦う。昨年は前田、上岡、牧口の3人が王座決勝ラウンドそのベスト8入賞を果たした。先輩選手がのこした功績に一歩でも近づけるように。リーグ戦を勝ち抜いて、また全国の舞台に戻ってみせる。

[女子]
 総力で王座へ。今期は女子リーダーである河西真帆(農4=横浜緑ヶ丘)の下活動してきた女子チーム。河西はチームのピーキングを持っていくのが「リーグ戦」と、これからの戦いに懸ける思いを一層強くしている。昨年は過去最高戦力といわれる布陣だったが「それよりも絶対に強い」と河西。リーグ戦に向け力をつけた今年の戦力に大きな期待が寄せられる。

 一体となって戦いに挑む。新3、4年生はこれまでもチームの主軸として活躍したメンバーがそろう。河西や堀栞(政経4=春日部共栄)、渡邊里奈(政経4=聖徳大女子)、小林美穂(商3=雙葉)、そして次期女子リーダーに就任する菊地遥(理工3=春日部共栄)など、王座での射線入りや全国大会出場を果たす実力派ぞろいだ。新戦力も負けてはいない。新2年生は未経験者の数が多いながらも、リーグ戦前の期間で実力が伸長。「『やばい、頑張らなきゃ選手になれない』とさらに頑張る」(河西)と学年を越えた相乗効果で高め合い、一層の強さを増すチーム。リーグ戦での目標は2500点獲得に設定した。また一方では明大女子新記録の更新も期待される。「抜きたいと思ってるし、抜く」と河西。リーダーの座を受け継ぐ菊地も「更新ができたらうれしい」。歴史が塗り替えられる日は、もうすぐそこまでやってきているのかもしれない。

 競技だけではない。もう一つ力を入れているのが「応援」(河西)。明大の部が一体となった応援は活気にあふれる。河西は「日本一の応援を目指そう」と奮起。リーグ戦の場でも、チーム全体で繰り広げられる応援を見られるはずだ。もう一度王座の舞台へ歩み始めた女子チーム。この春はその快進撃を見届けよう。

[石渡小菜美]

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