野田 ケガ明け7位入賞/全日本競歩能美大会

2016.03.21
 リオデジャネイロ五輪の代表選考会でもある全日本競歩能美大会が大学生の日本一を決める日本学生20km選手権と併催された。明大からは5人が出場し野田明宏(商2=清風)が1時間22分29秒でゴール。全日本で7位、日本学生選手権で3位に入賞した。ケガ明けで思うような結果を残すことはできなかったが、次の目標に向けまた一歩前進した。

 悔しい7位だ。スタート直後、今大会で優勝した松永(東洋大)が飛び出した。先頭集団は10人で形成され、2kmのラップタイムは7分47秒とハイペースで展開された。野田はそのペースに対応し積極的に先頭集団に付くが、4km前後で離される。その後も黙々と歩みを進めるも、先頭との差は詰まることなかった。7位に入賞したものの優勝した松永とは3分半離されてのゴールとなった。レース後は涙を見せる場面もあり「残念だった」と肩を落とした。
 我慢のレースを強いられた。1月の元旦競歩後に右足の中足骨を痛めていた野田。練習に復帰したのが2月の中旬で、1ヶ月間練習を積むことができなかった。今大会も何とか調整し出場。レース前、吉澤永一コーチと「我慢を大事に」と、積極的に前に付きそこから粘るレース展開でいくことを話し合っていた。しかし「最初から駄目だった」とケガの影響は大きかったようだ。

 次なる目標も世界を向いている。リオ五輪の選考会を兼ねていた今大会。元旦競歩の時に「勝負したい」と話していた野田。ケガにより選考に絡むことはできず悔しい思いをした。しかし「来年は世界選手権がある」と既に2017年のロンドンを見据えている。今後出場に向け計画的に練習に取り組む予定だ。

[田中莉佳]

試合後のコメント
野田

「残念だったが、ケガ明けでなんとか調整してって感じだったので、今の自分の力はこんなものだということ。やはり継続して練習できなかったっていうのが痛いっていうのと、1ヶ月ごそっと練習を抜けたのが来た。最初のペースにも付いていけなかったので、練習の継続が問題だった。(コーチとは)でも切り替えて、来年世界選手権があるので日本選手権までにしっかり計画的に練習を組み立てていこうって。(ケガについて)元旦競歩のあとに中足骨を痛めてしまった。原因不明だったが、なんとか治した。日本選手権からすこしずつ5分、10分、15分と練習を増やしていった。大学入ってからはなかった。この1ヶ月はしっかり練習したって思ってたので、しっかりいつも通り積極的にいこうと思って積極的にいった。本当に我慢を大事にしていこうとコーチと話していた。どんなレースでもきつくなるっていうのは分かっていたのでそこからいかに我慢できるかっていう。でも最初から駄目だった。力不足だった。」