
島田が9位 自身インカレ初入賞を果たす/全日本学生選手権(クロスカントリー部門)
「苦しいときはみんな苦しいと思うのでそこで粘って走ることができた」(島田)。得意なフリーではなくクラシカルの試合も、島田は気持ちで負けていなかった。1周5㎞のコースを6周するこの競技。スタートから先頭集団を形成すると「中盤に粘って後ろに絶対に離れずに」と最後まで食らいついた。入賞への熱い気持ちと冷静なレース運びが勝機を生んだ。
インカレ初入賞も反省を忘れない。「最後8番以内の集団についていくことができなかった」と島田。ラスト1週で先頭集団の後方に甘んじたため「最後に勝つのはなかなか難しいとも感じた」と上位進出者のレベルを肌で実感した。2日後に行われる得意のフリーでは、5位以内で今回以上のポイント獲得を目指す。
大会5日目には10㎞フリー、最終日にはリレーが行われるクロスカントリー。1日おきに試合が続くため、疲労をため過ぎずに万全の状態でレースに臨めるかが勝負を左右する。
[小田切健太郎]
試合後のコメント
島田
「今までインカレで全く結果を残せていなかったので、今年やっと入賞することができてうれしい。10番入れればいいかなと思っていたのでとても嬉しいです。3日ほど前にも国体だったりがあったのでそれがスピードトレーニングになったのと、コース取りやペース配分などをしっかり考えて走ることができた。(コースは)スタートしていきなり登りだったので、最初の位置取り、中盤の長い登りでどこまで温存して付いていけるかを考えていた。後は下りで一旦列がばらけるので、うまくそこでどうポジションを取るかという形だった。今日は接触が多かった中でそこに巻き込まれなかったのもよかった。今日の滑りでよかった点はグリップワックスを合わせていくことができて、登りでいい滑りができた。今日はスタート直後の雪と後半に雪が降ってきたのでまたそこで展開が変わってきた。反省点は最後の8番以内の集団についていくことができなかったこと。今年特にフォーカスしてきたのは平地での押し、ダブルポールの練習。上半身を多めに鍛えた。今年は体調いい試合もいくつかあった中で、板のワックスの状況が合致した試合があまりなくて、こういう大きな大会で滑って止まるような板で出場できた。滑って止まることができたので、体力を温存することができて結果につながったかなと。今日は後半に雪が降ったので後ろから詰めてくる選手もたくさんいて、先頭集団の人数も多かった。その中から最後に勝つのはなかなか難しいとも感じた。中盤に粘って後ろに絶対に離れずに、苦しいときはみんな苦しいと思うのでそこで粘って走れた。明後日のフリーはできれば5番以内を目指してがんばります」
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